枇杷の葉なし

枇杷の生育や、葉・花芽・種のことを日々の生活のなかで書いていく。

八せん始まり・中潮、霜月

2021年12月30日 | Weblog
 旧暦では未だ霜月なので急かないでいるが、世間一般的には気忙しいように見受ける。昨夜、外に出れば分厚い雲に覆われた宙で星の姿も観えない。前の晩には晴れていたのが嘘のようだ。明日は雪になるかな?と起きて庭を見たが、その欠片もなく空はどんより状態。洗濯物を干すだけなのに凍ってしまいそうだった。

 フォローさせ貰っているブロ友さんの文章に、同感したり違和感を持ったりのこともあるが、コメント書き込みして、出来ない時にはボタンでの応援となる。最近は、訪問者の方が増えて困惑することも。写真を載せないので、何が楽しくて来てくださるのかが分からない。まあ・半分以上は冷やかしだろうとは思って。

 時期がずれていますが、探し物をしていたら出てきた童話です。息子が幼かった時に、走るだけは得意でしたが、被り物が苦手でした。そんな息子の気持ちが、少しでも軽くなればと書いたものです。こどもって、親の愛情を自分だけに注いでほしいこともあります。息子はそういったことが下手で随分と行き違いにも。

 だるまさんと一等賞 きのうせんせいが、みんな、明日は段ボールで作った、このだるまさんの中に入ります。そしてね、お家の人に見つけてもらいます。それから手をつないでいっしょに走ります。お家の人に分かるようにしないで、声を出さないで見つけてもらいましょう。いいですね?みなさん、わかりました?

 まあちゃんは、はあーいとへんじはしましたが自信がありません。だるまさんのかぶりもので見えないのですから、どうしようかしんぱいになりました。おかあさん、だるまさんの中のまあちゃんをちゃんと見つけてくれるかしら?だるまさんからは手と足は出るようにはなっていますが、おなじかたちでかわりません。

 にいちゃんが、おまえのことなんて分かるものか。ねえ、おかあさん。といじわるをいうのになみだがじわっと出てきました。おかあさんは、まあちゃんの目をじっと見て。まあちゃん、魔法のことばをおしえてあげる。あのね、ごにょごにょよ・いい?おかあさんのことばに、まあちゃんはうれしくてうなずきました。

 ピピィ!さあ並びましょう。運動場の中の白線に5人がだるまさんをかぶって並びました。おかあさんたちは、後ろ向きのまま外で待っています。見ちゃうと分かってしまうでしょう?おかあさんたちがどかどかと近づいてきました。この子かしら?うちの子はどこかしら??がやがやとにぎやかな声がきこえました。

 と・がさがさとした手がまあちゃんをつかみました。おかあさんです!はしるわよ。まあちゃんは、はっとして魔法のことばをいいました。だるまさんがころんだ。それからまあちゃんは、おかあさんと手をつないで力いっぱい走りました。ゴールイン!だるまさんと一等賞です。おかあさん、見つけてくれたんだ。

 生協掲載時のを改稿してます。この時の親の対応も様々で、事前に子どもとの約束あり、靴下に印を付けていたりと、親子にしか分からない方法であったようです。息子は自信のなさで意気消沈してましたが、だるまさんがころんだと呟いていました。親の感もありますが、試されているようでもあって可愛かった。

 
コメント (12)
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