碧い水底・・・

　気分はブルーベリーで、バッタが齧っているのを口に入れれば甘い。良く知っていると感心しながら採っていくが、昨日に続いて笊に一杯となる。食べ切れなく、タッパーに入れて冷蔵庫に仕舞うがどうしようかな。ジャムにと思うが、できれば生が美味しいので詰め込む。昨年まではちらほらだったのが、今年は半端ない。堆肥には糠と塩で、化学肥料も液肥も施さないが有難い。

　微生物が土を掘り返しているので、カブトムシもいればミミズも蛙さえあちこちで見かける。どれを捕って何を残したら好いのかが分からないから、自然に委ねているのよ。神さまは、そこに必要とされるから与えてくれるのだ。自分の物ではなく、分けて貰える命を戴けることに感謝なら腹も立たない。貧乏は恥ずかしいことではなく、与えられた物を独り占めがさもしいのよ。

　今朝の庭徘徊で、蕾が綻んで来てようやっと気づいた。蛍袋じゃない！秋海棠も発芽したし、ビロード草は別名がフランネルと言うとか。植えた物ではなく、何処ともなく飛んできて咲いている。薔薇も、そこら中を咲かせたいのだが、枇杷葉が主役なので狭いなりに愉しんでいる。刺し芽もしているので、増えてくれればそれでいいのだよ。無理も無茶もしないのが好いんだ。

　一定の地域であったり、指定されての品種は業に出かけてまで観なくともよい。近場のブロ友さんが、写真と解説つきで載せてくれるから満足です。絶滅する原因は、思慮分別の乏しい観光客の無謀さがもたらせる。個人的には、場所は秘匿厳守であるのが好いなと思える。だが原発は違う！東電と国の責任は逃れられないのに、裁判官の思考を疑う。裁けるのは神だけだと…

　最近頓に、厭な不遜な夢ばかりを視る。眠りが浅いのか、闇を彷徨うことが多く何度も氷の冷たさの刃を突きたてられる。声をあげることさえ適わず、鮮血が飛び散っていくのに死ねない。意識が遠のいても、魂が肉体に戻り蘇るのを繰り返す。あの残像が忍び寄り自分の悲鳴で目が覚める。弥勒の傍に往くには、未だ遥けき路のりが待っていることの暗示で険しく遠いとも。