夕暮れの散歩道
比較的暖かい日の夕暮れ時、散歩に出る。
5月頃に畑が宅地化され、住宅建設が始まって以来約6か月、殆どの住宅が完成又は完成近くなっている。
完成した住宅には早くも住み始めた家庭がある。
モダンな建物の窓に夕焼けの景色が映る。
この住宅に変わった畑の道を隔てた前にある畑が何と整地されているではないか、ここも畑が無くなり住宅になってしまうのだろうか。
わずかに残った畑までもが無くなってしまう。
いよいよ此処もかと心淋しい思いだ。
一方廃屋と云うか住む人もなく荒れ放題になっている住宅も多々ある。庭には雑草が生い茂り、手が付けられないような状態の所もある。
何処かおかしい。
久しぶりに内藤神社に立ち寄る。
戸倉の町名の中に内藤神社とは何故?
はっきりとは知らないが、江戸時代にはこの辺りは新田開発が行われ、この辺りは内藤新田と云われていた。
その後、この辺りは戸倉新田に併合されて現在の地名は戸倉となっている。
神社だけは内藤新田に移設されること無く昔のままに据え置かれたために、戸倉の中に内藤神社が有ることになった。
祭礼の際には遥か離れた内藤の住民たちによって祭祀が執り行われると言う変わった神社なのだ。
鳥居脇には庚申塔の石碑。
社殿は如何にも歴史を感じる佇まいだ。
社殿から鳥居方向を見る。
内藤神社前の農家の庭先に野菜の無人販売所がある。
マーケットで販売されるものより新鮮、朝取り野菜の新鮮さと価格の安さが売り物だ。
市内の農家の多くはこのような販売所を設けている所が多く、市民にとっては有難い存在だ。
新道の建設現場近くの通行止めの柵の造りが面白い。
キティちゃんだろうか。
日が西空に沈んだ。
今日も一日、無事息災を感謝しながら帰途に付いた。