ハモニカ横丁
帰りにハモニカ横丁に寄った。
ハモニカ横丁は終戦後に吉祥寺駅北口前の空き地にバラック建ての闇市が出来たのが始まりだ。
この空地は戦時中に駅周辺の住宅、その他の建物が強制的に撤去されたために出来た空き地だ。
南口駅前も同様だった。
終戦後元々そこに住んでいた人達は亡くなったり、疎開先から戻って来なかったりで、空き地になっていた。
そこに半ば不法占拠と云った形で土地を奪い合い、小さな店が乱立した。
これらの店には闇物資や不法調達した食料などが売られたために、闇市と言われるようになった。
それがいつの間にか居住権を獲得、現在のような形になった。
荻窪駅北口前にも同じような形の闇市があったのだがあまり話題にならなかった。
現在はその面影を残した商店街になっている。
戦後のどさくさに紛れて出来上がった闇市が、現在ではハモニカ横丁と呼ばれ人気の的になっているのは戦後を知るものとしては感慨無量だ。
細い路地の両側には2~4坪位の小さな店が並ぶ。
オープンな感じの飲み屋が結構多い。
結構大きな酒場もあり、流しの歌手が歌う歌に手拍子をする祭り半纏の人もいた。
店の広さ2~3坪の飲み屋、カウンターのみで、5~6人が座れば満席になる店もある。
こんなすごい魚屋もある。
路地の片側にずらりと魚を並べ店のおじさんが声を涸らして客を呼び込んでいた。
一杯飲み屋を始め、飲食店、衣料品店などが狭い路地に向かい合って並んでいる。
ちなみにこのハモニカ横丁の呼び名は、吉祥寺に住んでいた亀井勝一郎が、100軒ほどの小さな店が立ち並ぶさまを、楽器のハーモニカの吹き口に例えたことから由来していると云われている。
いろいろなお店がたくさんありますね。
吉祥寺で少年時代を過ごした私にとっては思い出深い所です。
中にある飲食店は比較的美味しく、価格も安い店があります。
一度訪ねて見て下さい。