久しぶりに西下した東京の友達と、四条新町の友人宅に集まり、
お昼に最寄の「木乃婦(きのぶ)」へ行こうということになる。
界隈は京友禅の染め屋さんなどが多く、法事祝い事にはこの木乃婦
を利用する家が多いそう。
予約の電話もなし、ふらりと入り、昼のミニ懐石をたのんだ。
広いゆったりした二階の部屋に通された。のんびりとした風情の中、
おしゃべりを楽しみながら、食事をするには丁度よかった。
ビール、あと日本酒に切り替える。
造りは鯛、アオリイカ、戻りかつを
吸い物は名残の鱧
温かい飯蒸し。
かやくご飯
デザートは6種類のムニュ・デギュスタシオン風。
こういうのでオバサンのハートをわしづかみにする三代目なのであった。適当に京都の風情が満喫できる、幸せな昼ごはん。
木乃婦という屋号と、木乃伊という字はよく似てる。
京料理 木乃婦 四条新町通り仏光寺
これ、コーンフレークみたいに見えるかもしれんけど、
ラスク。乾燥させて揚げてあるのか、或いはフライパンの上で
転がすのか、とにかくカリカリ。
頭蓋骨に咀嚼する震動が伝わり、かすかに脳が揺れる。
これがカイカンになり、また手が伸びる。
ラスクというより、かりんとうのよう。う、うまい・・・
大体、ラスクというやつ。残ったパンのヘタみたいなヤツで
作るもので、いわば廃物利用ぐらいに考えてた。
それが、こいつは半年も待たせるという。半年だぜ、半年。
伊東美咲にプロポーズしたって、そんなには待たせるめぇ。
「もういいやん、忘れてるわ」と言ってたら、
先日電話があって、「京都のほほえみです…」
新手の宗教団体の勧誘かと思った。
hohoemi 京都市上京区