JR鶴橋駅で生徒たちと集合。 水曜だったので、鶴橋市場やその周辺の商店の多くが休み。
なので、駅前からタクシー分乗して、生野最深部のコリアンタウンを目指す。
それがさ、雨になってしまい、まぁ昼時だというのに客は蜘蛛の子を散らすがごとく。
本来ならば、店前にテイクアウトものも並べて、賑やかなのに。
こっちは下見の時のもの。
コリアンタウン はかつて「猪飼野」という地名だった。
660年、唐と新羅連合軍により滅ぼされた百済。
663年、日本から援軍おくった白村江の戦いで敗退。百済から亡命者が多数出て、
日本に逃げて来た人たちが住みつき、豚を飼う技術を持っていたことから、
一体を猪飼野と呼んだ。そういう歴史的地名を簡単に消すんじゃない。
一般ピーポーだけでなく、王仁(わに)博士のようなエライ方もいて、この人によって
論語と漢字がもたらされたという話。 御幸森天神宮に碑が立ってるよ。
今回訪れた店は、韓国料理「福一」。
自転車のサスベエが映えるが、下見時のもの。
1922(大正11)大阪~済州島に君が代丸が就航。 済州島から多くの出稼ぎ労働者が
これによって運ばれて来た。平野川の付け替え工事に従事し、その後住み着いた人が多く、
よって鶴橋桃谷には済州島出身の方が多いとの話を聞いている。
ここの女将さんも済州島の出身。
キムチやナムル、分厚いここならではのチヂミ。
そして豚の三枚肉を焼く、サムギョプサル。
元々は宮廷料理だった、チャプチェ。
さつまいもでんぷんを使うから、この色になるそうな。
サンナッチ。 活手長ダコ。
箸に巻きつき、つかみづらいが味は悪くない。
っていうか、塩と胡麻油と海苔だもん。悪い訳はない。
レモンをかけたらしみるのか、一層ウネウネウネウネ…
季節は半夏生(はんげしょう)、大阪ではタコを食べる習慣があるというので、
丁度いいや。 お命頂戴つかまつる! キミらの分も生きてみせるからな!
動画で撮ってみたが、さすがに気持ち悪いのでアップはやめた。
もう、ぼちぼちお腹に来るが、まだまだ…イカフェですね。 イカの刺身。
こうやって、なんでもコチュジャンで和えてしまうのが、韓国風と申しましょうか。
ニンジンと一緒に、拍子木に切った梨が入っている。
そして、主役である鍋がズズ~~ン!!
豚肉の背骨が大胆に入る「カムジャタン」。 それとジャガイモがポイント。
こういうのを食ってる韓国朝鮮族と、夏は素麺~て言ってた日本人とでは
そりゃおのずと体力に差が出て来るっちゅうねん。昔はね。
これみんなコース¥3000の料理。
海鮮鍋となるが、これをカムジャタンと、参鶏湯(サムゲタン)の二つにした。
少しずつ食べられるというもの。 これはパワーになるぞよ。
旨いが…量がハンパやない。 60オーバーが大部分なので、これはなかなかツライものがある。
締めは、待ってました。ここの名物アワビ粥。
アワビの肝が煮溶けて、そそられる色。
もう、これ以上入らないというところまで食べて、細くて急な階段を滑り落ちるように
店を出ると、もう空を仰ぐしかない。 ふ~満足満足!のため息ばかり。
雨もあがったので、鶴橋まで歩いて帰ったのだ。
もう当分、食いたくないほど食ったのに、また食べたくなっている。
ということは、体に優しい食材が多いということなのかもしれない。
けども、ああ、あの満腹感がよみがえってくる。
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