大阪人全般というわけではないが、僕のような南部の人間にとって、通天閣は見るとほっとさせられる風景。 ガキの時分から親爺に手をひかれて、ジャンジャン町の串カツなんぞを食べに来ていた。
なにかというと新世界=串カツの町とマスコミは煽ってしまうが、実は「…だけぢゃない新世界」こそが面白い。
この日は、とある姐さんに会いに。姐さんはシンガーである。
僕の方が断然年上であるにもかかわらず、芸歴から言っても、なにかとそつのない言動から言っても
やっぱり姐さんと呼ぶに値する人物だ。
新世界「食事処 双葉」
共演をさせてもらった時も、音響の仕込みから当日の舞台監督、弁当の手配からギャラ袋の配布まで、すべて一人でやっていた。弁当には一人ひとりの名前まで書いたメモが貼られていた。
そういうこまごまとしたことを、無理なくやれる。ことさら気を遣っているふうでもない。到底マネのできるこっちゃない。
姐さんに一度尋ねてみたかった。ビッグバンドとの付き合い方。
シンガーはどう接すればいいのか。一体ギャラはどうすべきなのか。
プロとはどういうものなのか。ダメ出しされた時、どう自省すればいいのか。
かき揚げ
長いこと顔を合わせながら、ゆっくり話す機会なく、聞きたかったことがいっぱい。
鶏とねぎの煮物
彼女はグワ~ッと包み隠さずしゃべってくれた。そのテンポ感!
メモ取りたいが、取材ぢゃあるまいし、聞いたことが頭からどんどんこぼれおちてしまう。
もったいなぁ~。
「双葉」のお母さんは、サッサツと手早くいい間で料理を出してくれる。
カニと野菜のサラダ
焼酎で突っ走る。こういうのだとハイボールも欲しくなり。
吸い物は松茸・鱧・海老 ごっつぉである。 小口のネギは余計でしたね。
自分のシマだから、と姐さんに出していただく。 ごっつぉーさんでした。
河岸をかえて、バーBABYへ。
ここも姐さん行きつけ。私もときどきお邪魔する。
姐さんの歌は、この店のカウンターで聴いたのが最初。
マスター、音楽へのいいアンテナを所持してらっしゃる。
ここは私のシマでもあるので、なんとかこっちが持たせてもらった。
いろいろ喋っていただいた内容は、ほとんどここに書いたと言ってたが、本当だった。
これ、長い人生ドキュメンタリーで最後に青汁飲んで、「なんだよ~CMかよ~」って番組があるが、
それではない。 だが、人情としてお伝えしておこう。店頭でお手にとってご覧ください。
『歌に恋して』大西ユカリ (遊タイム出版) 1500円
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