うちでは炊き立てのご飯に限りましたが、ホカホカの白ごはんにバターを落とし、
醤油をかけまわした、バターごはん。ありゃあ何よりのご馳走だったなぁ。
こういうことを書くと、母は草葉の陰で地団太踏んで悔しがるかもしれませんが。
私が何にも喰わしてないみたいぢゃないか!と。
いえいえ、そんなことありません。確かに貴方によって十分なる味覚教育を受けさせてもらいました。
バターごはんは、最後にお茶碗半分だけとか、そんな感じで食卓を飾った気がいたします。
うちの兄貴が好きで、あんまりおかずも食わず、こいつをしたがったような記憶が。
今もときに食べたくなるのですよ、このバターごはんが。
炊き立ての時にね。
(石川の寿司正さんから拝借した画像です。謹んで御礼申します)
画像を探したら、結構愛好者がいる様子。
ポップコーンでバターしょうゆ味というのが一時売られ、まさにこれ、バターごはんやないかいと思ったことも。
ごはんのでんぷんはブドウ糖に変わるので、結局は糖分。そこにバターの脂分と醤油のアミノ酸が加わると、鉄壁のトライアングルといえましょう。 米は吟味するに越したことはありません。しっかり水を含ませ、ピカッと輝くように、少し固めの方がいいかもしれません。
バターはいいバターをお使いください。有塩バターの方が入手しやすいし、使いやすいでしょう。
幼少時から使っていたのは、ごくノーマルな雪印の黄色いパッケージのものでした。マーガリンはもってのほか、トランス脂肪酸やなんか言うし、ここはバターでないといけません。エシレでも、カルピスの無塩でも、よつ葉でも好みのものを。
バターごはんの時に何を合わせるか。 難しい問題です。 熱いところを一気呵成にガサガサ・わしわし喰いたいので、ちょっと冷たいべったら漬けなんてのはどうでしょうなぁ。 塩昆布では塩っからい。味噌汁も合わない。やはり塩分が強い気がします。きゃら蕗の2,3本、白菜漬けをごく少量、油の残る口をすっきりさせる意味で、小梅の一粒ぐらいあってもいいな。
バターごはん、実は夢の一杯というわけで、現実的にはなかなか出会えないのです。
バターがないとか、そういった理由ではなく、たまさか炊き立てごはんとなった場合、
卵かけごはんをしてしまい、ほとんどバターにまわるまでにお腹いっぱいになっちまうからです。
口いやしいとロクなことがありません。
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