忘日 アウトドアな一日のために、ポークビーンズを仕込んでいくことにした。
国産大豆の水煮缶を使ったが、
時間が許せばもちろん前夜から、乾燥大豆を戻す方がいい。
豚肉はミンチでもいいが、1㎝ほどの拍子木切りに。
オールスパイスとコショウを揉みこみ、しばらく馴染ませる。
その間に、ニンニク、タカノツメ炒め、香味野菜のソフリットを作る。
玉ネギが半透明になり、しんなりしたら
豚肉とソフリットを合わせて。
刻んだベーコンもいいダシになる。大きさは豆と合わせる。
ローリエの葉っぱなんぞを。
さっくり混ぜ合わせ、トマトの水煮缶。
塩、胡椒、オレガノ、タイム、黒砂糖、BBQソース、ケチャップ、マスタード
白ワインに、水を適当に。
沸いたら、弱火にしてじっくり構えよう。
ハチミツ、ネット情報ではブラウンシュガーとかモラシス(糖蜜)ってあったが、
日ごろ持て余していた黒砂糖がいい仕事をしてくれた。
大豆はすでに柔らかいので、あとは豆が味を含んでくれるのを待つだけ。
ホームメイドのビーンズや、パイや、ミネストローネや、
米国人ってこういう料理になると異様に「我が家風」を力説するよな。
スプーンでちょいとすくって食ってみる。 うむ、予想以上によいではないか!
冷蔵庫で一晩寝かせ、いざ、出陣~!
場所は大東市のRody's Stable
何十年、ここでウエスタンライディングの乗馬クラブを営んでらっしゃる。
ダッチオーブンの鶏の煮込みもシンプルで美味かった。
マーベラスによるポークビーンズ我が家風。
うん、昨日より豆に味がのっている。
ポークもけっこう入ってんだ。
こっちはRodyさんの自家製チリビーンズ。
この色。モニュメントバレーかニューメキシコの土か。
飾り気のない素朴な旨さ。
トマトなど野菜も入るが、何一つ前へ出ない。
チリといっても辛くなく、う~ん、マンダム…な男の味。
ここにはRodyさんのこだわりが詰まっている。
ざっと口頭で作り方を伝授されたが、覚え切れない。
ポイントとなるのはこれ。 チリキット。
Spices Cayenne Pepper Salt Masa Flour
このマサというトウモロコシの粉が入らなければ、それらしくならないという。
キッチンでは焼肉「五島屋」の二代目が分厚い肉を切っていた。
さすが本職、ナイフを持つと腰が決まる。
焼き手は元海兵隊のRandy from Oklahoma
Willy from Western Bar 「Route-171」 Takatzuki
肉を炭火の上にドチャッと乗せて、味付けも豪快に。
日本のやわなバーベキューとはえらいちがい。
バーボンをグビッと頂いて、我らお囃子につとめる。
Rodyさんのチリビーンズと、わがポークビーンズを半々によそって。
長閑な雰囲気の中、何食ってもゴキゲンなり。 知らぬ間に鍋は空っぽになってたから
まぁそれなりに美味かったのではないか、と勝手に思ってるのだ。
いやぁ~暑いのなんの!
ひとつ失敗したのは、ふたが閉まるから、と圧力なべで運んできたこと。
薪のそばに置いたから、取っ手のプラスチックが熱で溶けてしまった。
帰って、鍋を磨いて気付いたのだが、こんなアウトドアにキッチンの圧力なべでは
お門ちがいだったのだろう。 あの取っ手を見るにつけ、この日の豆を思い出すことだろう。
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