マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

ダジャレとラップはちがう

2009-10-10 17:04:09 | 音楽


この9月、大阪NHKホールの舞台を初めて踏んだ。
「大阪発疾走ステージ WEST WIND」という音楽番組。



俳優赤井英和率いる一門会の元祖おかもと、だるま大臣と
私も引っ張り出されてFiddleを担当。
NHKには何年も出入りしていたが、ホールに出演するのは
初めて。



この企画、西成区の家賃4000円のしもた屋に今も住むラッパー、SHINGO★西成とのコラボ企画。 不景気でペシャンとなった大阪から立ち上がろう、声をあげようという歌が出来上がった。




その名も「串かつ~二度づけ禁止」。
どこかで聞いたタイトルだが、強烈にアジテートするラップソングになっている。今回は関西の番組に隠しゲスト扱い。



右は台本、左は楽屋弁当。目玉焼きの下はハンバーグ。
なかなかいい弁当ではないか。民放ぢゃこうはいかん。
皆様の聴取料から、遠慮なくいっただきま~す!
ステージのスタッフもやたら多い。贅沢なもんだ。



DJ FUKUのスクラッチ、ガラの悪い男たちにFiddleがミスマッチ。


現実に追われて 引き出ししもうた夢
あれから何年目 まだまだ忘れてないで
まして諦めてもないで  やっぱ俺らはやりたいねん
笑ったんたんねん  怒ったんねん  腹から泣いたんねん


生まれただけでも一等賞 忘れんなこのこと一等賞
自信持て背中をぴっとしょう 一人一人がきっとそう
これでええんかって時に思う
そんな時仲間をリードしょう
あの日は戻らへん二度と
人生という名のロードショー





大丈夫!大丈夫!今からでもまだ遅くないから
大丈夫!大丈夫!明日に打ち勝つ拳が串カツ


大丈夫!大丈夫!今からでもまだ遅くないから
大丈夫!大丈夫!拳ふり上げて立ち上がれ StandUp!


          


ウエスタンスイングはひとまず置いて、ここはラッパーである。
音楽の形が変わったって、オレはオレ!
まだ一曲しかないのに、道頓堀でライブもしてしまった。


機関銃のように連射する韻を踏む言葉の波。
ラップの言葉のパワーに圧倒される。
言葉のもつ力、言霊というがごとし。真似しようったって、
私に出てくるのは、せいぜいオヤジのダジャレである。

鳴らせ高らか進軍ラッパ
吸うと捕まる怪しいハッパ
熱々食いたいコリアンクッパ
われは海の子泳げよカッパ
前髪揃えて平和ラッパ、ははぁ~しゃいならぁ~!

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ハイロンサム炒麺

2009-10-08 10:39:09 | 

炒麺が食べたくなって友人の店へ。
だが開店時間前だったので、仕方なく喫茶店を探すが、
まぁ無いこと。ナマステカフェというインド料理店に潜り込む。

たのまなくてもいいのに、ビールにカレーナン。



カレーの豆のペーストが挟んであって、これがなかなか美味。

ほどなく友人から電話。「そろそろ開店や~、早く来ないと混んでしまうで」慌てて向かうことに。



冷たいビール、そしてキュウリとザーサイの和え物。
これはザーサイの塩抜き加減がキモだな。
シャキシャキ・・・グビッ  うめぇ!





小ぶりの大阪人好みの焼き餃子。
バリバリッとした歯触りが快感!



オープンキッチンの厨房で黙々と働くヒグマ的人物こそ、店主清水泰三氏。メニューに行儀の悪い子供入店禁止、などと書いてあるが、ものの道理を理解できるならば何ら臆することなし。

店主のもう一つの顔はブルーグラスのピッカーでもある。バンジョーもギターもよくする。しかし店でそんな話などしている暇はない。常連も旧友も初めての客にもたぶん同じ接し方。それは見てて気分がいい。特別扱いしてほしい客には合わない店だ。



この水餃子も欠かさず頼みたい。焼餃子と一転して、ツルツルもちもちの食感。赤味噌・豆板醤などの甘辛いタレが秀逸。
このタレを残したまま皿を下げられたくない。

ほどなく、出てきた「五目炒麺」。真打ち登場!



両面をこんがりキツネ色に焼きあげ、レギュラーでは上から五目あんがかかるのだが、最後までザクッとした香ばしさを味わいたい向きには、天地を逆転してくれる。

海老、いか、青梗菜、ふくろ茸、くわい、白菜、豚肉、人参・・・
今日もまた見事な火の通し具合。



残した麺で、水餃子のタレを拭き取るように食べるのも楽し。



奥さんと二人、大車輪で黙々と仕事をする。その無駄な動きのないこと。孤高の行者のようでもある。

休みはぽか~んと解放して、バンジョー教室に通う娘とのんびりジャムセッションでもして骨休みしてるのだろうか。是非そうあってもらいたい。


         「炒麺処 可門」  大阪市東淀川区菅原3



コメント (2)
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むなぎ取り召せ

2009-10-04 00:51:45 | 

どうも鰻づいているようだが、まぁそんな時もあるさ。

夏痩せに良いと、平賀源内だかが仕掛けて「土用の丑」で定評があるが、実は夏枯れに一考を案じた営業戦略であって、本来は秋からが脂が乗って美味くなる鰻。むなぎとは鰻の古語。 
さて今回は、今年、南森町界隈にできた鰻屋。
さぁ、まずは冷たいビールで始めよう。



うざく 

こちらは青口うなぎという名称で、国内産の鰻に限定して出している。
この日は愛知県産(もちろん養殖)。
胡瓜のザクザクした歯触りが楽しい、上々の滑り出し。



鰻の山椒煮  この色、姿がいいねっ!

これ旨い。お茶漬けでもいいな。



鰻のシーザーズサラダ 
 
トマトソースとか、ジェノバソースなど、ここはいろんな隠し球も
あるらしいが・・・。


鰻を本当に旨いと思ったのは、住友病院の帰りに母に食わせてもらった中之島竹葉亭のうな丼。家では小さな切り身が二つ乗ってるぐらいなのでその切り身の大きさに目を見張った。一回きり、なんでそんな店に連れて行ってくれたのかはさだかではない。宝くじ…まさか。


その後は東京に出てから、小遣い貯めては江戸焼きの真髄に触れることになった。思い出すだけでも、尾花、野田岩、田川、秋本、前川、小柳、小満津…いい店ほど時間がかかり、40分から1時間待ちだ。お新香で酒ちびちびやりながら、じっと待った。
客が来てから鰻を割き、串打ち、白焼きして、蒸しにかけて、たれに浸けながら何度も焼くのだから、そりゃ時間がかかる。
昔は風呂付きの鰻屋があり、風呂から上がった頃に焼き上がるなんて店もあったという。実にゆったりしたものだった。

中之島竹葉亭の最後にも行っている。魯山人ゆかりの粋な黒塀の、あの佇まいが大阪から消えたのは残念至極。



鰻の肝煮  これも美味。ビタミンA補給になる。

大阪では昔から屋号に「菱●●」と付く店が多く、古くは「ひし又」という鰻屋があったそうな。その名残から鰻という漢字は魚へんに日、四、又…と書くようになったという上方噺がある。


八幡巻

京都南部の八幡市辺りは、かつてゴボウの名産地だったことからこの名がある。


う巻き 
とろりとしたアツアツのだし巻き  
上等上等!


鰻の骨せんべい 
つなぎに心地よし。和製グリッシーニ。
ちがうか…。


鰻の湯びき

こいつはちょっと皮の内側にぬめりがあり一寸した癖がある。
同じ長モノでも鱧のようにはいかないわけだ。


白焼き  カリッと香ばしく焼き上げてある。

白焼きを山葵と醤油でやるのは、蒲焼とは違うもう一つの旨さ。
淡彩の中にじわっとした滋味がある。


ここでは山葵、天然塩、マスタードビネガーで食す。
ワインが欲しくなった。


ラストは鰻重か白焼丼、おひつまぶしを選べる。

うな重を頼んだ者はこれ、一匹分。きれいな焼き目だ。
仕事がなかなか丁寧なのは好感が持てる。



僕が選んだのは、ひつまぶし。


わさびに刻み海苔、ネギ、あられをかけて、
だしを満たす。 さら、さらさらさら・・・

あっさりとして、これは仕上げにゃぴったりだなぁ。



天神橋筋商店街から二本ほど東へ入ったビル群の中にある。
東京と比べて、驚くほど安くお値打ち価格で楽しめる。
のんびりと鰻をゆっくり楽しみたい人はぜひ。


           うな次郎   大阪市北区紅梅町3 



コメント (2)
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