マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

熱血なる寿司

2010-03-12 22:42:05 | 

北摂にあって、稀なる勉強熱心な主人。
酒や料理のことは、近在の酒屋「白菊屋」あるじに私叔しているという。なるほど日本酒、焼酎レアものが揃っている。

寿司屋ではあるが、その前にいろいろと料理があるのも楽しい。寿司だけを食べに来た時は別だけどね。



たら白子 ポン酢



茹で車海老  黄身酢



胡麻豆腐だったかな、菜の花 吸い物

吸い物で胃の腑が温まる。


エリンギだったか、シメジだったか・・・



河内長野の天野酒  ごきげんなり



はげの薄造りだったかな・・・

握ってもらうことにしたが、いやしくも酒は続く。



小肌 青柚子を散らして

北摂くんだりでも、こうした小肌が食べられるようになったとは有難い話だ。ただ、にぎりを置く際の向きが逆な気がするのだが。



鯛 海老塩でしたかな・・・


遊穂 いただきました・・・ ちょいとぬる燗で。



海老のなんか・・・ 記憶が喪失。



そうそう、器好きも楽しめる仕掛けになっている。
見て美しいものばかり。



昆布締めですな。結構でした。

すきやばし次郎が美味いとなると、東京まで出かけてくる勉強熱心な主人。感銘を受けていた。



背子蟹、味噌を塗って炙ったもの
これは日本酒でなけりゃコクというものだ。



たいらぎだったかな。酢味噌。



蕪蒸し 蟹あん 柚子



秋刀魚だったかな・・・



いつまでも酒を引っ張ってるから一品出してくれた。
大根のきんぴら この味付けはちょっと僕には甘い。



赤身づけ  美味 この位がちょうどいい。



茶碗蒸し  ふきのとうの味噌がきいてる。

東京で寿司に目覚めたので、関西風に茶碗蒸しが出てくるのはどうだかなぁと思っていたが、こういう小さいのが少し出てくるのは嬉しい。あんまり具がゴロゴロしてない奴ね。

ここからの鮪がすごい。



近大鮪といったかな、養殖の本マグロの大トロ。
脂が強くて、山葵も醤油もきかない。



塩で。う~ん、この辺りのマグロ感が主人と僕とで意見が分かれるところ。トロ好きは是非。ボクは頂いてもせいぜいが中トロぐらいまで。本マグロの赤身なぞ俄然うまいと思うのだが。



この大トロ具合にかつてのバブルの名残のようなものを感じてしまうのだ。



果物  キウイのコンポート


これだけ食べて、大1枚ほど。北新地では倍はする。


高槻の寿司には裏切られてきたが、ここと出会って光明を見つけた。何より主人には若さとファイトがある。フットワークきかして方々の寿司を食べて、主人と話して、触発されて自分の仕事に生かしてもらいたいと思うばかり。

そう、徒党を組む必要はないが、何でも吸収できるならば何処へでも乗りこんで行く、そういう向うみずなところはあっていい。
北摂の寿司を面白く、掻きまわしてもらいたいと思うのです。

            磯若    高槻市富田町1


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聖護院から岡崎へ

2010-03-12 22:04:09 | Weblog

京都・聖護院に建つ京大病院。
先ごろ、狂った看護師の女が関係ない患者にインスリンを投与して殺し、揺れる大学病院。



数か月に一回、ここの整形外科を訪ねる。
ま、ちょっとした常連である。



この黄金の右腕を診てもらいに行っているという訳。
ちょっとした爆弾、いや、眠る地雷を抱えているとでもいうか。



今回も大事なく、まずはほっとして腹が減った。
ちょうど混雑する前だから、岡崎の目指す店まで歩くことにする。

平安神宮の東の通りにはラーメンの「一番星」がある、洋食の「グリル小宝」がある、とじ系が美味い「岡北」がある。



中でもここは、今最も勢いに乗るうどん屋さん。
主人は元バレーボールVリーグで活躍した選手だ。
ボールをうどんの玉に持ち替えた。

店内はすでにいっぱい。メニューを渡され、選んでいるうちに座れたのだが。




抜群の身体能力で手打ちにした、ざるうどん。@630
つややかで、のどごし、歯応え十分。
たっぷりの量がするする入って行く。



牛と土ごぼうのおうどん @945

濃そうだが、優しい味。二日酔いでも食べられそうな感じ。
僕には少しあっさりし過ぎ、土ごぼうは天ぷらにした方がよかったかもしれぬ。
他府県の方はすぐ京風とか言いたがるが、麺蔵はことさら京風にあらず。麺は讃岐、だしはいろいろ研究してここに到達したと聞く。



途中から味を補強しようかなとしてると、



店主がこれを勧めてくれた。柚子胡椒かがんずり。
こいつを少しだしに解いて。うん、いい感じ。



気分よく食べて外へ。もうこんなに並んでいた。
この後、少し厨房をリニューアルしたと聞く。

しっかり、頑張っていいうどんを作り続けてね。


          山元麺蔵   左京区岡崎南御所町  

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おとうとのソース

2010-03-09 23:57:34 | 

まずはビールを一口もらって、と。
鮮やかなサラダが出てきた。
血液がきれいになりそうな気がするでしょ。



ここは四条烏丸から南へ歩き西へけっこう歩く。夜、徘徊すると判るが、繁華な中心部を離れると途端に暗くなるのが京都らしい。暗いから祇園や先斗町が不夜城のように感じる訳だ。



ここは小さなおばんざいの店。この鰯の煮付けにはソースが使われていると聞いた。
そ、ソースだぁ・・・?

実は女将の弟さんが米国で音に聞こえたヨシダソースの創業者だという。広告などで見たことがある。何処から出てきた人なのだろうと思ってたら、こんなところで身内に会えた。



そう、この方が吉田潤喜氏。テリヤキソースで当て、ヨシダグループを築いた立志伝中の人物。ミズーリー州ブランソンのフィドラー田渕章二かヨシダか、というぐらい有名。ちょっと宮川大助に似てらっしゃる。




カウンターには20種類ほどの大鉢料理が並ぶ。あれこれ見て迷うのもまた愉し。おからはウェットタイプ。



なすのピリ辛炒め これもヨシダソースかな。



女将の勧めに従って、スペシャル・ユッケ。
通常は腕肉やモモなど赤身が使われることが多いが、ここではサシの入ったロースかカルビを使うということなのだろう。たしかに美味。



スジとじゃがいもの飴煮  スジというよりアキレス。濃い味がいける。マッコリもあったが、にごりはまわってしまうので焼酎の湯割りで突っ走る。



シャケ。明らかにウラ向きや。



カキフライ  冬が終わると牡蠣ともサヨナラしなければいけないのはちょっと辛い。どでかい岩牡蠣などにはあんまりそそられない。



ロールキャベツかな、ミルフィーユ風になっている。




おでん 大根とすじ  女将は手早く勧め上手。

先輩、いい店に連れてきてもらいまして。



和あり、オモニの味あり、洋あり。さすがはヨシダソースの姉さん。京都の狭い街中にいながらも、心は韓国と米国につながっている。その胸すくようなスケール感を、小さなカウンターの隅にいながらも感じたのである。


    キッチンよし田  下京区高辻通烏丸西入ル堀之内町   

    ああ、漢字が多い・・・

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島之内の夫婦割烹

2010-03-08 16:14:37 | 
とある料理人を案内すべく、でも時間があったのでサウナへ。
ここでちょっと目を離した隙に離れ離れになり、慌てて探し回る。考えりゃガキでもあるまいし、あとでロッカーの所で会えたのだが。
サウナで、汗をかかずに冷や汗かいた。



ってわけで、ビールの美味いこと。あっという間になくなる。
この薄手のグラスがいい。酔ったらパリンと齧ってしまいそう。



前菜  松葉がに、水前寺のり ジュレ仕立て



八寸  鯨鹿の子軍艦巻、ひうお(鮎稚魚)、メークインと自家製からすみ和え、子持ちししゃも、くわいチップス、鮑酢の物



鮑の酢の物には、カツオ菜、マイクロトマト

八寸はつかみ、もう少し色彩が欲しい気がした。



ぬる燗に切り替える。三千盛(岐阜)。冷は王禄渓(島根)



椀物  胡麻豆腐、蛤、葱、白味噌仕立て



向付  鯛(淡路)、伊勢エビ(和歌山) 



この伊勢エビの味噌を融かした醤油につけて食べる。美味。




温物  くわいすり流し 炙りたら白子  ふり柚子

おおっ、和風グラタンのようだ。これふぐならもっと美味い。



焼き物  きんき西京漬 白髪葱 くらげ・割り干し大根



ご飯  背子がにご飯 香の物 赤だし

美味くて、3杯もお代わりしてしまった。耳ヘンに心…。



ご主人 清水さん。若い夫婦二人でもてなす感じのいい店。

これから勉強も冒険もして、頑張ってもらいたい。



水菓子  ラ・フランスのゼリー寄せ


これで1万円のコース。なかなかお値打ちといえる。
主人が出てきてくれたので感想などを・・・

Aさん「この値段でようやってはる。伊勢エビなんか使わんでも、もっと儲けることも考えた方がいい」
Bさん「焼き物の次に香の物が出てきて、えっもう終わり?と思った。僕が大食漢なのかもしれんけど」
Cさん「葱の使い方は疑問が残る。白味噌の椀、造り醤油に葱は不要。キンキに白髪葱もいらない」
Dさん「もっと高い材料を使いたいと思いませんか?」

いえいえ、まだ早いと清水さん。「1万円だからなんとかやって行けるレベルです」とご謙遜な。ミシュランぢゃ1つ星。ここは大言壮語、有言実行でよろしがな。5万円ぐらいでやってみたいと胸張ればいいんですよ。言っちゃえ、言っちゃえ。


        『懐食清水』   大阪市中央区島之内2


   
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野菜まるかじり

2010-03-06 17:44:35 | 


      

ウェスタンスイングのページのくせに、食い物ばっかりぢゃねぇか。
そういう誹りもございましょう。しかし、こっちは生来の食いしん坊、音楽とめぐり合う以前からの食い意地なのであるからして、そっちにも付き合ってもらいましょう。
ウェスタンスイング発祥の地、オクラホマにもテキサスにも、こう言っちゃあなんだが、ロクな食べ物はなかったはず。その点、極東の島国には百花繚乱のごとき食の花咲く。ボブ・ウイルスをあの世で地団太踏んで悔しがらせてあげましょう。
弓は一本、箸は二本、スイング食えねど高楊枝、と来たもんだ。どうせ歌も食も同じ口から生ずるものなり。仲良くやってこう。


さて、都から北北西に進路をとれば、京に田舎あり。



まだ、振り売りなるものがある。この大八車に野菜を積んで、
鷹ヶ峯から西陣界隈まで売りに行くのである。



畑から引っこ抜いてきたばかりの青首大根。
青々とした葉っぱ付き。



柔らかそうな水菜。固いのは歯に挟まるのだ・・・



聖護院大根  煮物にはもってこい



九条ねぎ もっと立派なのは京都の有名料理屋へ行く。
厳冬期、葱の中にとろりとした“ぬる”ができる、甘味のある印。



きれいな京ニンジン。このまんまポキポキ齧れる。



樋口さんのお母さん、今も毎朝、野菜の振り売りに出かける。
とにかく元気である。野菜を食べてる人よりも野菜を配達する人の方が、健康。



買い集めてきた野菜。収納の加減があるのであちこちお裾分けなんぞをして、とにかく食べよう。

鍋やおでんなどは当たり前。



葱は焼いただけでちょいと塩なんぞで十分。



ニンジンは天ぷらにすればごきげん。
お芋のような甘さ。


大根の葉は油揚げと、人参の葉は鰹節と炒める。
かくして、しばらくは食卓に出て、ご飯の友となる。

コメント (1)
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