
まもなく17年目の3.11がやってくる。
あれからの神戸は景気回復の減速もあって、まだなんだか元気がない。
有名な老舗も、あれを機にずいぶん閉めてしまった。
今回は、かつてかなり名を知られた台湾料理の老舗へ。
ここしばらく名前を聞かないが、はて、どうなっているのか・・・。

「青葉」店内はこんな、ごく庶民的なありさま。
カタコトだけど話好きのおかあさんがいて、オーダーをとってくれる。
このテーブルでたぶん孫なんだろう、「早く食べてしまいなさい」なんて言われていた。
こちらは、ま、気にせず、一杯いただくとするか。

雨だったし、寒いし、紹興酒を燗でもらおうかな、1合ぐらい…。
といったら、ドンとボトルで出て来た。
「お連れさんが後でくるし、飲めるでしょ」と来たもんだ。
まぁ、そうなんだけどね。

腸詰めなんぞをつつきながら。
おかあちゃんと台湾に行った時の話なんぞを。
でもカタコトなので、さほど話が続かない。
おすすめに従い、青葉の人気料理「柚子白菜」。

白菜と豚あばら肉の炒め物 柚子が使われ、とろみのあんがかかる。
とろとろ。日本の香辛料柚子を使うのは、こちらの工夫らしい。
オヤジさんは引退され、厨房は息子が仕切っているそうな。
誰もいないのに、ちょっと時間がかかりすぎかな。

豚足も。味付きタイプ。ボクはこっちの方が好き。
客がオレたちだけなんだが、おかあちゃん、なんでかエラクお疲れ気味で、
子供の前で、とうとう机に突っ伏して寝てしまった。 おいおい。
完全に自分ちのリラックスもよう。
まいったな、こりゃ。
まぁ、自分の持ちものにはちがいないんだろうけど・・・。
私にもうちょっと声量があるなら、おかあちゃんに一曲。
プッチーニ作、オペラ「トゥーランドット」より、
歌曲 Nessun dorma をささげたく思った。
邦題は、「誰も寝てはいけない」・・・。