フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

イギリス旅行を終えて

2010-07-15 | イギリス旅行

今日は、イギリス旅行を終えて、手荷物と思い出を整理した。

ワーズワースの有名な詩と、思い出を記録にとどめておこう


           

 

    I wandered lonley as a cloud
    That floats on high o'er vales and hills,
    When all at once I saw a crowd,
    A host,of golden daffodils;
    Beside the lake ,beneath the trees,
    Fluttering and dancing in the breeze.

(ワーズワース詩集) 

    Continuous as the stars that shine
    And twinkle on the milky way,
    They stretched in never-endig line
    Along the margin of a bay:
    Ten thousand saw I at a glance,
    Tossing their heads in sprightly dance.

(ナショナルトラストの帽子)


    The waves beside them danced;but they
    Out-did the sparkling waves in glee:
    A poet could not but be gay,
    In such a jocund company:
    I gazed -and gazed-but little thought
    What wealth the show to me had brought

 

(キューガーデンの手袋)

    For oft, when on my couch I lie
    In vacant or in pensive mood,
    They flash upon that inward eye
    Which is the bliss of solitude;
    And then my heart with pleasure fills,
    And dances with the daffodils.
   
    
                        William  Wordsworth
                                (1770-1850) 

 (グラスミアのクラフト展で買ったアヒルと湖水地方の地図)

     Daffodils

ドーハから関空へ

2010-07-14 | イギリス旅行

ドーハを飛び立ってから、また機内食が出される。飛行機の中での楽しみは、ほとんど食べることしかない。また、飲み物の注文を聞いてくれるので、迷わずビールにした。出てくるビールは日本のビールに変わった。

うとうとしていたら、飛行機は中国を抜け黄海に入ってきた。そこでまた機内食となる。これは昼食なのかな。主食はカレーライスで、それに、そうめんと巻き寿司1個が付いていた。こういう機内食が出てくると、乗客に日本が近づいてきたという気持ちにさせてくれる。

スクリーンには、ついに大阪の文字が出てきた。出雲あたりで機内放送が入り、只今から着陸体制にはいるのでシートベルトを着用するようにとのことだ。

そうこうしているうちに、実に静かに関空に着陸した。日本時間で午後4時だ。外は雨が降っている。そうだ、日本では梅雨だったんだ。関空の外貨交換所でレートを見ると£=150円だった。ポンドに変えた時は£=142円だったのでその後大分円安になった。

関空からはJRはるかに乗る。列車は、空いていた。天王寺に着くと、夕食に、お寿司と冷やしうどん、それに白菜の漬物、冷ややっこを買う。


家へ帰り着き、無事帰国したことを祝して乾杯とする。


ロンドン市内で買い物、帰国

2010-07-13 | イギリス旅行

今日は、いよいよ日本に帰国する日だ。ホテルの窓からのロンドンの景色を見る。これも今日で見納めだ。


朝食は、来た時と同じ、コンチネンタル方式。入り口で受け付けの男性にコンチネンタルだから、食べることができるのは、パン、シリアル、コーヒーまたは紅茶だけだから、間違わないようにとの説明を受ける。もうフルイングリッシュは、食べたくはなくなったので、何とも思わない。

朝食後、チェックアウトの支払いを済まし、荷物を預けてホテルを出る。向かいが公園になっていて、通り過ぎると、何故か、ガンジーの像が置かれている。

ラッセル・スクエア駅から地下鉄にに乗り、トテナム・コート駅で下車。そこから
オックスフォード・サーカスまで歩く。賑やかな通りだ。みやげ物店やカジュアルファッションの店が軒を連ねている。アダムとイブコートという表示の前の店で、Tシャツを買う。

見歩いていると、「わさび」という日本料理のテイクアウト店があった。握り鮨が棚に奇麗に並べられている。流行っているようだ。

時間が無くなったので、ホテルに荷物を取りに帰る。ヒースロー空港に着いたのは、1時30分を回っていた。先に搭乗手続きを済ましてから、簡単に昼食を食べる。

食べていると、表示が、BordingからClosingに変わったので慌てて店を出る。カタール航空便の搭乗は42番Gateでこれがものすごく遠い。ようやく着くと待合室は人が溢れていた。

見ていると、Firstクラスの乗客が搭乗するまでは、エコノミーは絶対に乗せないという方針のようだ。それがFirstクラスの人が来ないのでひとしきり待たされることになり、結局、1時間ほど遅れてTakeOffとなった。

機内食が出てきて、飲み物を聞かれたので喜んでハイネケンを注文する。

午後10時(イギリス時間)、ドーハに着く。乗り継ぎのため機外に出るが、猛烈に暑い。あの感じでは36度とかそんな温度ではなかろう。

乗り継ぎ便の搭乗口Gate着くと、管内放送がされていて、どうも、私たちの名前を呼んでいるようだ。係員に聞くと、早く手続きをしてくださいと、ものすごく、あわてた雰囲気だ。関空便は既に大方の乗客が搭乗しており、残るのは私たち数人だけということが分かった。

ようやく乗り継ぎ便に搭乗すると、この便は全日空との共同運営のようだ。機内では日本語でアナウンスがされる。


ロンドンへ、キューガーデンを訪れる

2010-07-12 | イギリス旅行

いよいよ、ロンドンへ帰る日が来た。バスの時間を確認すると、8時10分発だ。悪いが、朝食を7時45分に早めてもらう。昨夜、B&Bのオーナーは、もし時間が間に合わないようなら、バス停まで、車で送りますよ、といってくれていた。
実際、朝食が終わると8時を少し回っている。オーナーが手回しよく、重いスーツケースを車に積んでいただいたので、時間通りバス停に着くことができた。


そこでオーナーにお礼を言い別れる。バスは遅れてやってきた。月曜の朝なので、学生が多い。それも、学校の中まで生徒を送って行ったのには驚いた。
ウインダミアにはほぼ時間通りに着く。

ロンドン行きは一人£82だった。列車は、ケンダル(おちゃさんから、できれば立ち寄って紅茶を飲んでくださいと言っていたが)を通過した。

オクセンホルムで乗り換えの列車を待っていると、ロンドン行きの列車がやってきた。

どこでもいいかと乗り込むと、すべての席に食事の用意がセットされていて、しかも座席の幅が広い。これは少しおかしいなと思って、よく見てみると、そこはファーストクラスの車両だ。これはヤバイと車両を移動するのだが、ごろごろとスーツケースを引きながら通られたのでは、さぞやファーストクラスの客も迷惑だったであろう。
やっと、普通車両に着いて座る。ところが荷物の置き場所に困り、最初は座席に置いていたが、だんだん混んできたので、荷物置き場にぎゅうぎゅう詰めてみると、うまくはまったのでほっとする。大きなスーツケースは良し悪しだ。


3時間少しでロンドンユーストン駅に着いた。ユーストン駅は新しい。ここでも改札口はなかった。ホテルは、そこから歩いて10分くらいのところにあったので助かる。


ホテルの受付でアクシダントが起こった。予約確認書を提出したのに、名前がないというのだ。受付の女性がいろいろな方面に、電話をかけて確認しているが、どうも私たちの予約が入っていないとの返事ばかりのようだ。


挙句には、いつ予約しましたか、などと聞かれる始末だ。ずーと前の5月だと、答える。向こうも処理に困っているようだが、まさか私たちを追い払うことはできないので、なんとなく、しぶしぶの雰囲気で、「このペーパーに名前を書いてください」と、言い出した。私は、「何でこれだけ時間をかけねばならないの」ときつくいうと、「名前がない」の一点張りだが、私の怒りにも気がついたのであろうか、対応がだいぶ柔らかくなった。やれやれである。


荷物をホテルに預けて、今日の午後は、キューガーデンに行くことにする。その前に昼食をとろうと考えて歩いていると、丁度そのとき、ビルの下が中華料理店だったので、早いほうがいいと、ここで食べようということになった。


先日のテイクアウトで懲りたので、わかりやすいチャーハンと麻婆豆腐にする。味は、まあまあで、さすがロンドンの中華料理はおいしいという噂は違わなかった。
ピカデリーサーカス・ラインに乗って、ハマースミスでデストリクト・ラインに乗り換え、キュー・ガーデンズ駅で下車。歩いて5.6分ぐらいのところだ。


キューガーデンの中は、本当に広い。大英帝国が、その力にまかせて全世界から集めるだけ集めた植物が、所狭しと植えられている。
最初、西側から回りだした。このエリアは、樹木のエリアだ。ありとあらゆる樹木が集まっている。しかも、植えられてから、相当の時間が経っているのでいずれの樹木も巨木となっている。ハクウンボクによく似た木が花を咲かせているが、その大きさたるや、びっくりするぐらいに大きい。


ところどころに、巨大に温室があり、そこには熱帯植物や古代の植物が育てられている。あるいは、栗の巨木のあるところでは、30メートルぐらいの回廊が設けられていた。

少し歩いていくと、樹木の間から不思議なものが見えたので、近寄ってみると孔雀だった。


中央の温室とその前の空間、池と噴水が美しい風景を形作っている。西側はバラ園になっていた。さぞや満開のときは圧倒されるであろう、が、今日は、半分以上のバラが散ってしまっていて、残念だった。そこを通って、東、北側を回る。赤茶色のレンガの壁で仕切られているエリアには、さまざまは花が植えられている。壁には、各種のクライミング植物が壁に沿って登っている。


更に北に行くと、ロックガーデンがあったり、砂漠植物が植えられていたり、あるいはグラス類ばかりが集められていたりと、本当に見飽きることがない、全部を見ることすら不可能なぐらいの植物園だ。これが、イギリス王室の名前で、市民に提供されている。どこの国とはいわないが、大きな違いを感じた。


6時を回ったので、植物園を出る。来た道を帰り、夕食を食べに、レスタースクウエアで下車する。出てみると、びっくりするほどの人手だ。今夜は、せっかくだから本格的なイギリス料理のレストラン「IVY」に行こうと思う。ガイドブックには、予約したほうがいい、と書いているが、しなければならないとは書いていなかったので、何とかなる、との思いで、探していってみると。ディナーはできませんと、体よく断られた。


仕方がないので、西側のチャイナタウンに続く道を歩く。入りやすそうな中華料理店が軒並みに並び、店先で、飲んでいる人が多い。それなら、イギリス料理にこだわることはない、中華料理でいこう、と芸のない判断に傾いた。近くの店に入り、中華丼とビールを頼む。イギリス最後の夕食が妙に、つまらないものになってしまった。しかし、あの人通りの中を歩くのも、しんどいのでやむをえない。中華丼は、薄味で、実においしかった。それならと、食べやすそうな、焼きビーフンを追加する。

これも、ピリッとしたいい味だった。店を出てから、中華街の中に入っていくと、角の店で、餃子という文字が目に飛び込んできたので、入ってみる。どうも焼き餃子がありそうだが、はっきりはしない。

注文して待つこと10分、出てきた餃子は、水餃子で、非常に分厚い皮だ。ビールを注文すると、ここではアルコールは出さないとの返事。拍子抜けしたが、取り合えず、分厚い水餃子を食べて店を出る。しばらくいくと、今度は「TOKYO」という文字が飛び込んできた。

これは、と思って覗くと、すし屋さんだ。残念!、もうお腹がいっぱいで食べることなどできない。まあ、寿司は日本に帰れば、いくらでもおいしいところがあるので、惜しがる事もないだろう。


こうして、ロンドン最後の期待していた夕食は、実にあっけないもので、終わりになった。くたくたになったのでホテルに帰るとすぐにダウンした。


グラスミア湖を歩く

2010-07-11 | イギリス旅行

 今日も朝から細かい雨が降っている。しかし、天気予報では晴れるとのことだ。
朝食は、フルイングリッシュブレックファースト。フルーツを変えた。グラスミア湖を一周したかったので、まだ雨が降っていたが、B&Bを出る。


ハイキングコースはこのB&Bの広い庭を通ることから始まる。

その後、グラスミア湖の東側の、中腹を登る。途中に、ワーズワースがスケートを楽しんだという池に出てきた。

しばらくすると整備された道になる。それを降りていくと、昨日行ったDove Cottageに出てきた。今日は日曜日なので、ハイキングをする人が多い。


 グラスミア村に出てきたので、間違ってはいけないので、今日歩くコースの地図を買う。雨が降っていて寒いので、村のカフェで昼食をとることにした。サンドイッチに入れるものを注文して、テーブルで食べる。


 食後、先に今夜の夕食を買っておく。おいしそうなパン屋があったので、そこで、パゲットを買った。次に、スーパーへ行ってハムと生野菜、飲み物を買う。


 いよいよ、これからハイキングのメインコースが始まる。運よく、雨もやみ、空の一部に青空も見えてきた。羊の群れが、池の畔で草を食んでいた。

歩くに連れて、美しい、グラスミア湖が広がってきて。それからは、更に天気もよくなり、気持ちのよいハイキングを楽しんだ。

ハイキングに来ている人も多い。犬連れも多く、すべてがノンリードだ。それに、次から次へと違った種類の犬がやってくる。グラスミア湖の終わりは、細くくびれて、川になっている。流れがすごく速くなり、そのままライダル湖に繋がっている。


 ライダル湖からは、山の中腹に登るコースを取る。そこからの眺めがいい。途中に、大きな岩の洞窟が出てきた。こんなところにも鍾乳洞があるのかと、そばに行ってみる。驚いたことに、そこは、家の建設のため人間が岩をくり抜いた洞窟とかかれていた。

 この付近には、建物で使われている鉄平石のようは破片が無数にある。石の産地である。そこからは、湖岸の道に下りて行き、そのまま、ライダル湖の橋に出てきた。

ハイキングコースはまだ続くが、今回はここでやめておくことにする。

 自動車道A591の向かいにパブがあったので、そこに入り、飲み物を注文する。ラガーが£3.50だった。


そこから、自動車道を歩く。ライダル湖では釣りをしている人もいた。

15分ほど歩いてB&Bに着いた。