フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

藤沢周平 「蝉しぐれ」

2009-04-28 | 濫読

海坂藩の内部抗争に巻き込まれた、下級武士牧文四郎と幼馴染の、心を寄せるふくとの淡い恋を軸に、藩と身分、下級武や農民の暮らしぶり、清秋群像などが生き生きと描かれている。日受けん「村雨」ガ使われる立会いの場面はスリリング展開で引き込まれた。さらに、美しい日本の原風景が描かれているのも、見過ごしがたい。

DVDで映画を見たが、藤沢周平の筆致が冴え渡る。この原作の迫力はさすがで、映画よりも臨場感を感じる。

冒頭の次のくだりは、「アダージョの森」の情景を思い起こさせてくれた。

「そして。隣家との境、実家の裏手には欅、楓、朴の木、杉、すももなどの立ち木が雑然と立ち、欅、楢が葉を落とす冬の間はいかほど軒でもないと思うのに、夏は鬱蒼とした木立に変わって、生垣の先の隣家の様子も見えなくなる」

20年の歳月が経ち、ふくとの再会を果たした助左衛門(文四郎)は、耳を聾するばかりのせみ時雨に包まれ馬を駆り、物語は終わる。

 


フルート練習

2009-04-26 | フルート

今日は、朝から冷え込んで寒い。いつものようにNHK趣味の園芸を見る。「緑のカーテン」として、盛夏の日差しを避けるため朝顔、ゴーヤなどを植える。私もかつて、ゴーヤはヘチマ、風船かずらなどを植えたことがある。最近はやっていない。次に朝日の題名の無い音楽会。モーツアルトを裁判にかけるが、最後はサリエリが有罪になってしまう。安井陽子の「夜の女王」がなかなかの迫力だった。

午後は、いつものカラオケボックスで2時間、フルートの練習をする。ロングトーン、ブロークンアルペジオ、アンデルセンNO5、テレマンFモールをザーッとやり、残り1時間で、いろいろの曲を吹いていみる。八ケ岳で吹くためにそろえた曲を一当たり吹く。

 


フルートアンサンブル

2009-04-25 | フルート

今日は朝から雨が降っていて、急に気温が下がった。昨日の検査の影響があるかと幾分心配したが、何の痛みも体調の変化もないので安心した。午後からフルートンアンサンブルの練習に参加する。

練習曲は、ドボルザークの「弦楽セレナーデ」の第1楽章と第2楽章。パートが3なので第1楽章は主旋律に対する対旋律を低音で入れるところが難しい、第2楽章は、リズムを裏拍で入れるのが上手く入らない。次に、エルガーの「威風堂々」、16分音符のところが皆目できない。それとリズム「ウン、タカタカッタタッタカタ」がうまく入らない、低音のスタッカートの上手な入れ方、などを練習した。全曲の演奏に40分ほどかかる長い曲なのに、まだ第2楽章あたりで留っている。本番までに間に合うのか不安になる。


ポリープ切除

2009-04-24 | 日記

今日は、がん検診を受けた際、「便潜血反応」があったので、精密検査を受けるように言われていて、先だって登録した大腸内視鏡検査の日だ。昨日夜から絶食し、今朝は7時から、腸内洗浄を行った。ムーベンという薬を2リットルの水に溶かし、180ccを15分おきに飲み、2時間以上かけて全部飲み干す。すると、飲み始めて1時間後から排便がおこる。これが、数回あって、全てを出し切るというもの。ここまでは自宅で自分でやった、病院でやる人もあるそうだ。

その後病院へ行く、検査着に着替えてから、体温と血圧を図る。異常は無い。担当の看護士さんがしきりに大丈夫ですかと聞く。その後、朝からの洗浄のため水分が不足しているというので、それを補給するため点滴が始まる。手術室に行くと、今度は痛み止めの筋肉注射を右腕に打たれる。同時に、軽い睡眠剤を点滴に混ぜる。すると、なんともいえぬ眠気が襲ってきた。ただ、肛門あたりで何かしているのは感じるが、痛みなどは全然無い。しばらくウトウトしたかと思ったら、「終わりました」と声をかけられた。

5ミリほどのポリープが1箇所あったので切除したとのこと、実際に、切除した赤い小さなポリープを見せてくれた。形が良いので悪性ではない、とのことだった。睡眠薬が効いていて、歩き難いので、車椅子で部屋に帰る。しばらく待つと、これぞ病院食という、食事が出てきた。おかゆ、岩のり、野菜の煮物、味噌汁、バナナとキーウイのデザート、さすがお腹が減っていたので、美味しい。これを食べ終え、着替えて手術が終了した。

今後の過ごし方の説明を受ける。しばらく出血の恐れがあるので、よく見ておいて欲しいとのこと。当面、刺激物、アルコールは禁止と書いてある。もちろんカレーもだめ。コーヒーは良いとのこと。カプサイシンとアルコールが禁止されたのがつらい。

何はともあれ、これで当面、大腸がんの心配は無くなった。今後の人生を充実して生きるためには、健康と体力が第一だ、と改めて思った。


4月4回目のレッスン

2009-04-22 | フルート

今日は4月の最後のレッスンだ。本来ならアンデルセンのエチュードとFmollをやるのだが、今回は曲の練習をした。というのは、八ケ岳で演奏する機会が出来たので、特訓したかったからだ。何をするべきか、悩んだが、「フルート名曲31選」から選ぶことにした。メンデルゾーンの「春の歌」、シューマンの「トロイメライ」、ドボルザークの「ユーモレスク」、をやる。どの曲も、難しいところがあり、難物だ。先生いわく、落ち着くて吹ける「フーモレスク」が良いのでは、ということで終わった。次のレッスンの生徒さんが入ってくると、早速阪神戦話になった。去年の首位からの転落、朝日放送道場洋三さん、それに6月20日の楽天戦の切符はいかがか、など。

練習が終わった後、職場の歓送会に駆けつけた。ちょっと遅れて申し訳なかったが、先日一度、やったので許してもらった。行ったのは、懐かしい「サッポロミュンヘン大使館」、ここの黒ビールと唐揚げが旨い。若いときは、ビアハウスやビアガーデンによく行ったが、最近は店の数も減り、余り行っていない。持ち応えのある重いビアジョッキも懐かしかった。