西回りのウォーキングコースに大阪府の施設がある。何年か前に「食と緑技術センター」という名前に変わった。
以前は農林センター と呼ばれていて、地域の人たちの憩いの場になっていた。
現在は、平日だけ開門されているものの、なお広大な敷地をゆっくり楽しむことができる。
本部があるところからは金剛葛城山系が望める。
そこから、東方面に銀杏並木が続いていて、秋には素晴らしい黄葉になる。
銀杏並木から右側に入ったところに花壇、池、それに梅園がある。
訪ねてみると、紅白の梅が満開で、あたりは仄かな甘い香りが漂っていた。
池のほとりに藤棚がありベンチが置かれている。今日は誰もいなかった。時に、池にやってくるカワセミを撮影しようと3、4人のカメラマンが並ぶこともある。
ラクウショウの気根があたかも地中から顔を出す小動物のように並んでいる。
射しこむ光が明るくなって、池の水もぬるんできているようだ。春の訪れを感じさせてくれた。