朝食の後、暫く庭と畑を見回り、みんなで記念写真を撮って、出発だ。今日は、塩尻から国道19号線を走り、旧中山道の宿場町「奈良井宿」を訪ねることにする。「奈良井宿」に着くと目印の太鼓橋があった。
駐車場からJRの踏切を越えると、昔の宿場町が広がっている。現在も普段の生活をしている匂いがある宿場町だ。馬篭や妻籠と似たような街おこしをしようとしているようだが、すこし、淋しい感じは否めない。
漆器の店が多かった。昼時になったので、島崎藤村が「夜明け前」の執筆に立ち寄ったという、「徳利屋」という蕎麦屋に入った。
藤村が据わったという囲炉裏で燻された古い建物の店だ。
蕎麦と五平餅を注文する。三色の(黒ゴマ、クルミ、サンショ)五平餅は、少し小さいのが不満だったが、田舎風のやさしい味がした。蕎麦は、やや太くしっかりした口触りだ。蕎麦つゆは、何故か関西風の薄い味付けだった。
雨脚が次第に強くなってくるなか、R19号を中津川まで走り、行きと同じく恵那山トンネルを通過しなかった。中津川からは中央道を通って、夕刻大阪に帰りついた。