フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

清里音楽の集い

2012-03-31 | 人々との交流

森を吹きぬける凄い風で目覚めた。どんより曇った空。今にも雨が降り出しそうだ。外気温2度と暖かい。室温14度、湿度22%。それでも、薪ストーブには火を入れる。湯を沸かしコーヒーをいれ、アルビノーニのフルートソナタを聴く。

そのうち雨脚が強まった。風も強く、嵐のようだ。午前中は、フルート練習にぴったりだ。妻は、夕方にある「音楽んの集い」に向け、パン焼きに余念がない。

夕方から、清里のヤマガラさん宅で「音楽の集い」がある。その頃になると雨も止み、青空が見えてきた。第1部はリビングで、フランツ・シューベルト(1797-1828)作曲の「魔王」(1782年)についての講演があった。作詞は、ヨハン・ヴォルフガング・ゲーテ(1749-1832)

「魔王」が作曲された18世紀は啓蒙主義の時代であり、合理主義の精神が高まった。啓蒙主義は、他方で、宗教的寛容の精神も生み出した。モーツァルトのオペラ作詞家のラ・ポンテはユダヤ人だが、時の神聖ローマ皇帝ヨーゼフ2世はそれらを認めた。

父親は、息子を腕に抱えて森の中を馬で疾駆している。森の精霊の王、魔王は息子をさらっていこうと息子を誘惑する。息子には魔王が見えるが、父親には見えず、「霧の縞模様」「古い柳の木が灰色に光っている」としか見えない。しかし、恐ろしくなった父親は帰宅を急ぐが、屋敷に帰りつくと、息子は父親の腕の中で死んでいた。

父親は近代=合理主義精神の現れであり、息子は自然=前近代の象徴ともいえる。この詩は、理性=合理主義では解決しえないことがあると言うことの象徴ともいえる。それから話が飛ぶが、今日の原発事故のありようも、ある意味では同じことを象徴しているともいえる。

話の後はyou tubeで流されているさまざまな「魔王」の演奏や演劇を聴く。中にはジャズやアニメもあった。

講演のあとは、楽しい食事会だ。皆さん、食べ物、飲み物の持ち寄りだ。まずは、ドイツ白ワイン「ビュルガー シュピタル」で乾杯だ。実に豊潤で香り高く、甘い。(アッシー担当者はソフトドリンクで乾杯だ)

料理は、ミートローフ、散らし寿司、ビーフシチューなどなど盛りだくさんだ。

食事の後は、恒例の音楽会は、清里のヤマガラさんの軽やかなピアノ演奏ではじまった。続いて、ヴァイオリンとの二重はユーモレスク、アヴェマリア、タイスの瞑想曲など。

私も下手ながら、フルートでシューベルトのセレナーデ、トロイメライなどを演奏させていただいた。

演奏の次は、歌の合唱だ。昨年末に公演した「メリー・ウィドウ」から、ロシア民謡、イタリア民謡、愛唱歌など、皆さん朗々と歌い上げて、「音楽の集い」は最高潮に達する。最後は、紅茶とデザートでしめくくって、散会した。


快晴、それではデッキを塗ろう

2012-03-29 | 日記

今日もすっきりした青空だ。甲斐駒、赤岳が朝焼けに染まっている。外気温マイナス9度、室温10度、湿度18%。

午前中、フルート練習していると、あまりにもいい天気になってきたので、練習を途中でやめ庭に出る。蕗の薹が、そこここに顔を出し始めた。

昼からは気温がぐんぐん上がってきた、風もないので、それなら、前から気になっていたデッキの塗装をやろう。
塗料は4L缶の中に半分以上残っている。

ところがやり始めると、どうも、塗料が足りないようだ。妻が、塗装作業を続け、私は急いで塗料を買いに出かける。Jマートまでの往復の車の中は、暖かいのを通り越して暑くなってきた。家に戻ると、塗料切れで作業が中断していた。

それではと、作業を再開し、どんどん塗って行く。塗っているとリズム感が出てきて楽しくなってきた。

二人がかりで4時過ぎに塗り終えることができた。塗り上がってみるとやはりデッキが新しくなったように見える。問題は中腰にかがんで塗る作業をやったのが、意外と身体に堪えるのだ。

後片付けをしていると、西の方に陽が傾いてきて、さすがに肌寒くなってきたので部屋に入る。今夜の夕食は、蕗の薹があるので、ナスビ、レンコン、カボチャなどの野菜天ぷらにする。蕗の薹の苦さを味わうと、ようやく春がやってきたのを実感した。

 


趣味は一歩ずつ

2012-03-28 | 趣味

薄い靄のような雲が空にかかっている。南アルプスはぼやけてほとんど見えない。八ヶ岳は薄らとみえる。
外気温マイナス6度、室温11度、湿度15%。昨日より外気温が5度も上がっているのに、室温は同じだ。

今日は趣味悠々の日なので、朝食後、フルートの練習をしておく。アルテ23課「短いトリル」のNO1とNO2の練習曲はだいたいできているようだ。

フルートの練習後庭に出る。枯れ草のなかからクロッカスが大分顔を出し始めている。昨日移植したエゴの木に水をたっぷり上げておく。少し風が強まってきたが、幹をさわってみると、びくともしないので安心した。

 

昼食後、妻を環工房に送り、私は明野のフルート教室へ。アルテ23課のNO1の練習曲は、1度やりなおして、
一応○をもらった。何はともあれ、一歩前に進んだのが嬉しい。次のNO2は、装飾音のリズムが悪く、これはやり直しになった。続いて、アルテ24課「ターン」に入る。上下2音を含む4音の短い装飾音だが、音符の長さ、テンポによって、ターンの形が変わる。それの練習だ。それほど難しいものではないが、考えずに指が自然に動くようにならなければならない。それを一通りやって今日の練習を終えた。

レッスン終了後、図書館へ行く。林望「謹訳 源氏物語2」を返却し、「源氏物語3」を借りた。1巻、2巻がかなり傷んでいたのにこの3巻になると、かなり新しい。思うに、巻が進むにつれて、借りる読者が減ってきているのであろうか。

その後、環工房へ行く。今日は、前日作陶した、24センチぐらいの盛鉢が焼き上がっていた。

それと前回、形作った「額」の裏側に針金や紐を通す穴を掘りこむ作業をやったとのことだ。先生の額縁の見本(青いもの)を見ながら掘り込んでいく。更に土を削って軽くしていかねばならないそうだ。

町に出たついでに買い物をしているうちに雨になった。それも、清里に上がってくるうちに雪になった。6時過ぎ、Kガーデンさんたちが寄ってくれたので、しばし世間話をする。話が終わって見送りに外に出ると、上弦の月前の薄い三日月とともに、夜空には一面に星が輝いていた。 


2012庭作業スタート

2012-03-27 | ガーデニング

今朝は雲ひとつないいい天気だ。外気温マイナス11度、室温11度、湿度16%。冷え込みが厳しい中、山の写真を撮影しに外に出る。白く雪をいただいた南アルプス、八ヶ岳が美しい。赤岳の迫力は満点だ。

部屋に戻って薪ストーブを焚き、朝食を食べる。その後、散歩に出る。今日の散歩コースは、付近に流れる小さな流れに沿って上ることにする。春の小川と言う感じだ。登るほどに、南アルプスの山並みがますます大きく見えて来た。

昼からは、地元の農家の方々も農作業をしている声が聞こえてきた。私たちも庭作業をやろう。春が来たことを実感させてくれる暖かい日差した。

今日は、気になっていたエゴの木の移植をしよう。庭の南側に植えたものの、日が当らないため、ほとんど花が咲かない。しかも、庭の道にはみ出してきたために歩くと枝が身体にあたって歩き難い。そういうことからかねてから、移植しなければと思っていて、なかなかできなかったままになっていたものだ。木の高さは4メートルぐらいになったであろうか。

先ず、エゴの木の周りを掘り、太い根っこは、のこぎりで切る。ぐるっと周りの根を切り終えると、木全体が動き出した。最後に真横に倒して、上手く抜くことができた。


それを、西側の入り口まで運ぶ。

そこには、アオハダの雄木が生えているが、形が悪いので、それを伐採し、その横に移植することにする。

先ずはアオハダを伐採した。

次に直径70センチぐらいの穴を掘り、そこへ、エゴの木を植え付けた。ぴったり形が決まって移植が成功だ。

その後、エゴの木を掘り起したところに大きな穴があいているので、それを埋める作業をする。同時に、歩きやすいように、道を作って、今日の庭作業は完了だ。ほとんどへとへとになって部屋に戻る。いよいよ、今年の庭作業が始まった、ということを実感した。

今日の夕食は、餃子。先日、フルート仲間Yさんから餃子の美味しい焼き方を教わったので、その通りやってみる。成程、パリッと焼きあげることができた。


晴れるとクマザサ刈り(第2回)

2012-03-26 | ガーデニング

山には雲がかかっているが、まずまずの天気だ。夜のうちに降った淡雪で庭は一面真っ白になった。外気温マイナス8度、室温12度、湿度15%。


午前中はフルートの練習をする。ロングトーン、「毎日の練習」NO10、各調のスケールとアルペジオ、トレモロ練習までやると、1時間が過ぎた。その後、アルテ23課の練習曲、バッハ「ポロネーズ」をやると昼になった。

昼食は、妻が午前中焼いていたパンとピッツァ、まずまずの味だ。

午後も風が強いながら、いい天気なので、庭に出る。気になっているクマザサ刈りの続きをやろう。今日のエリアは南がの西半分だ。刈りこみばさみで。クマザサだけを刈っていく。

中腰の姿勢なので、やや腰に負担がかかる。疲れないようにやたらと力を入れず、軽~く刈っていく。クマザサを刈るのには力は要らないのだ。

作業に疲れて、庭の椅子に座っていると夕方になってきた。冬枯れの雑木林に夕方の斜めの赤い陽が射しこんできた。今日も、ゆっくりとした一日が終わろうとしている。