フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

畑作業の後は炉で焼いた魚で乾杯だ

2013-04-29 | 

八ヶ岳清里の朝はぐっと冷え込んだ。外気温マイナス2度、思わず薪ストーブに火を入れた。天板の上で湯を沸かし、味噌汁を煮ることができるのがいい。

空が晴れてきて暖かくなってきたので、早速畑に出る。昨日、Jマートで1袋15キロ148円の乾燥鶏糞を4袋買ったので、それを畑の畝に鋤きこむ。

同時に、新たに横2本縦3本の短い畝を作った。それをやり終えると12時を回ったので、畑仕事を終える。

昼からは、庭を見回る。北側のシバザクラは奇麗に咲き揃ってきた。

昨年植えたニリンソウは中央花壇カタクリの横で小さな花を咲かし始めている。

北側の山野草花壇ではサクラソウが小さいながら花芽を付けていた。

樹木では、クロモジが黄色い小さな花を付け、その上に葉がリズミカルに展開している。

北側入り口では、ようやくコブシが満開になってきた。

伐採した後庭に積み置いている小枝が嵩張ってきているので、少し風があったが、炉で燃やすことにする。庭の柴はこうして片付ける以外にない。

夕方は、その焚火の火を使っていつも通り魚とウィンナーを焼いて夕食の準備だ。

魚が焼き上がったら夕食にしよう。「白濁」と日本名の付けられたベルギービールで乾杯する。味が柔らかくコクが豊かで美味しいビールだ。


あの煙はなんだ?!

2013-04-28 | 日記

大阪での野暮用を済ませて、1週間ぶりに清里に戻る。ゴールデンウィークの前半が始まったのでさぞや道路は混みあうだろうと覚悟しつつ、家を出る。

案の定、名阪道天理の坂で事故があり、渋滞していたが、それを過ぎると、意外や意外、道は空いていて走るのにほとんど問題はなかった。それでも出発したのが遅かったため、中央道諏訪湖SAに着いたのは15時過ぎだ。
SAはさすがに人と車で混雑していて、臨時の駐車場整理要員が出て誘導していた。諏訪湖の右手の方を見ると、煙が上がっている。「あれーあの煙は一体何かな」。農家の方の野焼きにしては、上まで上がっている。

後でニュースで見るとわかった。霧ヶ峰高原で、地元の人などおよそ400人が参加して、毎年春の恒例行事になっている山焼きを行ったところ、風にあおられて想定していた範囲を超えて燃え広がったとのこと。 諏訪広域消防本部の消防車23台のほか、長野、山梨、群馬など5県の防災ヘリ、自衛隊ヘリも出動する大がかりな消火作業が行われた。ビーナスラインも通行止めになったとか。結局、154ha延焼 して火は消えたとのことだ。山火事は本当に恐ろしいものだ。

アダージョの森に夕方到着した。わずか1週間ほどの間に庭はめっきり春色に染まってきていた。明日からの畑作業、庭作業が忙しくなる。

 


ハードディスク復旧と無線LANの設定

2013-04-27 | 日記

それは突然やってきた。外付けハードディスクがカチカチとつぶやいた後、直ぐに電源が切れてしまう。その後は、いくら電源を入れ直しても、切れるのには変わりがない。ということは外付けハードディスクが壊れたということである。

文書類はコンピュータ本体のハードディスクに入っているが、、問題はこの間撮りためた写真だ。写真と音楽は外付けハードディスクに格納している。写真と言っても、あまりいいものは無いのだが、記録的価値というのが大きい。

バックアップは時折取っているという状況だったので、昨年の夏ぐらいからの写真データが全て消えてしまったことになる。写真の閲覧はできるというものの、使えないのでは話にならない。ということで、ハードディスクデータの復旧を業者に依頼することになった。

ネットで調べると、大阪の天満橋にある業者が割安ということが分かった。復旧するためには、新たにハードディスクを買って業者に届け、古い壊れたハードディスクからデータを移しかえることになる。市内にある業者なので、どんな所出やっているのか見ておくことも兼ねて、業者の事務所に購入したHDを届ける。

若い真面目そうな青年が応対に出た。まずは、データそのものが破壊されていないかどうか、それを取り出せるかどうか診断します、その上で復旧するかどうかお聞きします、診断するまでは、無料ですということだった。

2日後診断の結果が出て、ごく一部のデータが破壊されたが95%は回復できると言うので、データの回復を注文する。料金は47000円だった。高いと言えば高いが、これでもネットで比較すると安い方だ。なにごとも痛い目に遭わなければ、身に着かないということか。

それから2日後、業者に出向き、データを復旧させた新しいHDを受け取った。同時に、パソコンライフを快適にするため、無線LAN対応HDを購入した。これを使うと、パソコンの横にHDを設置する必要が無く、部屋の中のどこでパソコンを操作してもHDにアクセルすることができるので便利だ

普段は無線LAN対応HDを使うことにするため、復旧した外付けHDからデータを移しかえる作業をする。パソコン本体がUSB3.0対応ではないので、予想外に時間がかかった。これからは無線LAN対応HDと外付けHDの2台でしっかりバックアップを取っていこう。


スピルバーグ監督の「リンカーン」を観る

2013-04-25 | 日記

野暮用で大阪に帰ったついでに映画を見ようと、なんばパークスシネマの上映欄を見ると、
スピルバーグの「リンカーン」がまだ上映されていたので観に行くことにした。

娯楽作品ではないので、観客は少なかった。貧しい家庭に育ったリンカーンが独学で大統領になる、奴隷解放、南北戦争の終結、暗殺に倒れる、誰もが知っているリンカーンの生涯の何に焦点を当てようとしたのか、興味があった。

アメリカ映画なので、南北戦争で華々しく戦う場面などを想定していたが、ほとんどそんな場面はなかった。ストーリーは、アメリカ議会での憲法13条の修正(奴隷制の禁止)にかかわって、共和党と民主党の多数派工作を軸に進んでいく。それにしてもアメリカ議会は面白い。議員同士が激しく論戦するからである。エスプリの利いた皮肉や当意即妙のヤジ。

共和党が奴隷解放を主張し、民主党がそれに反対しているとは、現在とは全く反対と思える政治的スタンスである。合衆国憲法の修正手続きは、上下両院総数の3分の2の可決が必要だ。共和党=リンカーンは民主党の切り崩しを計る。落選議員の仕事先を保障するという、買収まがいの手段を使っているのにも驚いた。あれこれの議会工作の末、最終的に議会で憲法13条の修正案は通過する。

しかも憲法13条の修正が発効するためには、上下両院の3分の2可決の後、4分の3の州が批准しなければならないことになっていて、北部を中心に4分の3の州が批准することにより、ようやく奴隷制は禁止されることになった。

余談になるが、憲法を改正するということは、それだけ重みがあり、重大な国民的合意が必要なことなのである。「過半数を取って改正できるようにする」と騒いでいる、どこかの国とは大違いだ。

議会工作と同時に進んでいる南北戦争では、息子を戦争へ行かせたくないという、大統領の夫婦とは思えないリンカーン夫婦のやり取り、があった。リンカーンを演じたダニエル・デイ=ルイスの冷静でユーモアたっぷりな演技が良かった。この映画で3度目のアカデミー主演男優賞を得たというのも頷ける。

リンカーンの暗殺はどのように取り上げられるのかと思っていたら、銃で撃たれる暗殺場面が出てこなかったのが、不思議だった。

そのことに関わって、朝日新聞の天声人語でアメリカで「銃規制法案」が否決され、オバマ大統領が、「恥ずべき日だ」と言い、「明日に向かって撃て」で激しい銃撃戦を演じたロバートレッドフォードが、映画における銃の扱いに問題提起している、とあった。

スピルバーグ監督もそのことを意識して暗殺場面を映画で描かなかったのでは、と思った。

12時からの映画は、見終えると、既に午後の3時近くになっていた。お腹が減ってペコペコだったので、シネマのすぐ隣のイタリアンの店に駆け込んでランチを食べた。
店の中は、若い女性ばかりで、男性は私一人なのには驚いた。この店も、サラダ、パン、デザートはバイキングで食べ放題なのだから、人気があるのであろう。


2013農作業始動

2013-04-19 | 

今日も暖かくいい天気になってきた。窓から外を見ていると、地元農家のAさんが、耕運機「ポチ」を畑に運んできてくれているではないか。早速畑に出て行って、「有難うございます」とお礼をいい、ただちに、畑を耕す作業を始めることになった。

「ポチ」を使うのは1年ぶりだったので、簡単に操作方法をおさらいして、エンジンをかけると、調子よく動いてくれた。畑の土に耕運機を深く沈め、耕していくのは、かなりの力がかかる。方向転換するときが
大変だ。

イチゴやアスパラガス、タマネギなどの畝を残しておいて、そのほかは全て、縦、横、縦と3回耕した。そうすると、畑の土は、踏むのがもったいないほどフカフカになった。

向こうの方の畑では、清里保育所の園児たちがやってきて、Aさんをはじめ地元の農家の方たちに教えてもらって、ジャガイモの種を植えている。

耕し終わると、ナイロンテープで70センチの畝幅を作り、そこに畝を作っていく。

それほど高くしなくても良いのでた助かる。合計4本の長い畝を作ることができた。今年はこの4本の畝は全てジャガイモを植えることにしよう。午前中いっぱいかかって、畝作りが完成したので、ホッとした。

後は、畝に元肥を入れてから、5月の連休後に、ジャガイモの種を植えることにしよう。夏野菜はそれ以外のスペースで十分収穫することができるであろう。

昼からは、久しぶりにペンション「銀の森」さんを訪ねる。玄関周りは奇麗に整えられていて、春の花々が咲き始めていた。

もうすぐシーズンを迎えて忙しくなるので、その前のひととき、ゆっくり会話を楽しんだ。

その後、咲き始めたミツバツツジを見せていただくために、フルート仲間のFさん宅を訪ねる。丁度ご主人が、田植え用の苗の種まき作業中だった。これらをハウスの中で育てるとのことだ。

Fさん宅の庭の中央には満開のミツバツツジとレンギョウが咲いていた。それ以外にも樹齢の古いミツバツツジがいたるところに咲き始めている。

北側の優に3メートルはある檜の生垣の内側は山野草園になっている。咲いているカタクリは、色が白っぽい清里の地のカタクリだそうだ。カタクリの周りには一面イチリンソウが葉を広げていた。