フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

東北の山旅 6日目 高村光太郎記念館を訪ねる

2015-09-29 | 山登り

6日間の東北の旅もいよいよ最後の日を迎えた。花巻では、この夏、宮沢賢治記念館を訪ねた。

今回は、高村光太郎記念館を訪ねることにした。

花巻温泉から静かな田舎に入っていくところに、高村光太郎記念館があった。

その隣に、高村山荘がある。

高村光太郎は焦土と化した東京を疎開してこの小さな山荘に住み農耕と思索の日々を送った。

記念館には、十和田湖の「裸婦像」の原型、「大地麗」の書、妻智恵子の切り絵など約150 点が展示されている。

高村光太郎記念館を後にして、東北自動車道を南下して仙台まで走る。時間があまりなかったので、青葉城をぐるっと一周して仙台空港に戻ってきた。

仙台名物の牛タンで6日間の東北山旅を締めくくった。

夕方、関西空港に全員元気に戻ってきた。


東北の山旅 5日目 日本百名山 八幡平(1613M)に登る

2015-09-28 | 山登り

今日は秋晴れのいい天気だ。今日こそは素晴らしい展望間違いなしと、喜び勇んで宿を出る。

途中の道で見た岩手山(日本百名山 2038M)は実に堂々としている。

八幡平ドライブウェーの途中の黄葉が美しい。

向こうに、廃鉱になった松尾鉱山の住宅群が見える。

ところが頂上駐車場に到着すると、俄かにガスが立ち込めてきたので、がっくりだ。

八幡平は、文字通り平坦な頂上で、いたるところに美しい火口湖がある。

登山道の側にアザミに似た花が咲いていた。

ほとんど平らな道を歩いてほどなく、八幡平の頂上に到着。

八幡平を降りてくる途中に、湯治で有名な「後生掛温泉(ごしょうかけおんせん)」があった。丁度昼食時間なので、温泉に浸かって昼食を食べることにする。温泉の入り口の売店には、湯治客が使う食材などが売られていた。

温泉には硫黄臭が立ち込め、風呂場全体が黒々と変色していて、湯治場を実感することができた。

その後は、角館(かくのだて)の武家屋敷を訪ねた。

あまり時間がなかったので、付近をぐるっと一周した後、樺細工の土産物を買った。

角館から2時間ほど来るまで走り、花巻温泉に泊まる。

食事は夕食、朝食ともバイキングだった。いろんなものをチョイスできるので食べすぎてしまった。


東北の山旅 4日目 日本百名山 八甲田山(1584M)登頂

2015-09-27 | 山登り

今日は、朝からいい天気になった。「雪中行軍遭難事件」(1902年1月 日本陸軍の雪中行軍訓練で遭難し199名が亡くなった)で 

有名な八甲田山に登る。喜び勇んで宿を発つ。

100人乗りのロープウェー駅へ行く。9時の始発に乗ろうとする人たちが沢山並んでいた。

10分の乗車で頂上駅に着くと、あたりはガスが深く立ち込めてきた。
今日は、このガスと付き合いながらの登山となった。

「ロープウェー山頂公園駅のある田茂萢岳(たもやちだけ)一帯は、10指に余る池や沼が散在し、高山植物の一大宝庫となってい
るところで」と言われ、遊歩道は八の字のひょうたん型をしている。

その先のところから赤倉岳(1548m)登山道に入り、1時間足らずで頂上に着いた。

その後、井戸岳を超えたあたりからガスが消えて、あたりの視界が広がった。

おむすびのような綺麗な形をした山が多い。

八甲田最高峰大岳の登り口がある避難小屋に降りていく道の右手には湿原が広がり、あたりは実に美しい景色だ。

避難小屋からは、一直線の急登で30分ほどで、大岳の頂上に到着した。
本来なら、360度のパノラマが広がっているところだが、残念ながら全く何も見えなかった。

下山は同じ道をたどらず、湿原をたどるコースを取る。途中で雨が降り出してきたため、道はぬかるみ歩きにくかった。
岩や木の根で滑って転んだりしながら、かなり疲れてロープウェー駅に戻ってきた。

その後、東北自動車道を南下して、安比八幡平にやってきた。泊まった宿は「四季館 彩冬」。
少し小ぶりの宿だが、温泉と料理が良かった。


東北の山旅 3日目 日本百名山 岩木山(1625M)登頂

2015-09-26 | 山登り

重く曇った空模様だが、雨は降っていない。今日は、津軽の名峰岩木山に登る。

念のためスカイラインの道路状況を調べると、なんと、午前中はウォーキングのイベントがあるため通行禁止になっていた。

やむを得ないので、下山後に行く予定だった、世界遺産白神山地のブナ林見学を午前中に行うことになった。

昨夜お世話になった大湧温泉ブナの里「白神館」は、緑と白のさわやかな建物だ。

同じ敷地内にある、白神山地ビジターセンターを訪れる。

大きな建物の中に展示室や映像体験ホールがある。ブナの展示物を見た後、ホールで白神山地の四季の映像を観た。

その後、岩木川の支流、暗門川の歩道を訪ねる。

あたり一帯は美しいブナ林の森だ。

残念ながら、暗門の滝周辺は通行止めになっていた。

その後、岩木山スカイラインの入り口に行き、しばらく、通行再開を待った。
12時30分過ぎに再開したので、スカイラインを終点の8合目まで走る。

さらにリフトで登ぼると、既に9合目に来ている。

そこからは1時間もかからないうちに山頂に着いた。

憧れの岩木山だが、あまりにもあっけなく登ることができたので、少し拍子抜けがした。
山頂は残念ながら、一面ガスがかかっていて、眺望は得られなかった。

下山も同じコースを降りる。山頂にかかっていたガスが時折晴れ、山頂が姿を現した。

今日は岩木さんの東側、八甲田山の麓にある八甲田温泉を目指す。
お宿は、湯治温泉「ぬくだまりの里」。山の中の1軒家で、大きな温泉棟が別にあった。

白濁の温泉で疲れを癒した後、岩木山登頂の喜びを分かち合った。

 

 


東北の山旅 2日目 日本200名山 栗駒山(1627M)登頂

2015-09-25 | 山登り

朝から雨が降っている嫌な天気になった。今日は、岩手、秋田、宮城にまたがる栗駒山(1627M)に登る予定だが、天候が気になる。

名残が原という美しい湿原があるので、まずはそこまで行ってみて雨脚が強まるようなら、今日の登山は中止しようかと言いながら、ぼちぼち登り始める。

なんとも、いい加減な登山となった。登山道は、須川温泉の源泉の横を通る。

ほどなく、木道が敷かれた名残が原に到着。

広い湿原だ。初夏のころには美しい高山植物が咲きあふれるという。今は、リンドウが咲いていた。

丁度そのころに雨が止んだ。それなら、もう少し行こうか、ということで、また登り始めた。

栗駒山の頂上はガスの中なので見えない。
山裾の紅葉が始まっており、空が晴れていたらさぞかし美しいであろう。

ほどなく、昭和湖に到着。1944年の噴火で生まれた河口湖で、エメラルド色に染まって美しい。

そこからの登山道は、急こう配になる。

栗駒山頂下の天狗岩が見え始めた。じっと登り続けると天馬尾根コースとの合流点、天狗平に到着した。

そこからは、強風の吹く稜線登りとなる。ほどなく頂上に到着した。


頂上はものすごい風が吹いているので記念撮影をしてすぐに下山する。

下山は、自然探索コースを取る。笹が2メートル以上も生い茂る狭い登山道なので、下山するのに苦労した。
何本かの沢を横切ると名残が原に戻ってきた。

そこから、出発点の須川温泉はすぐだった。

時間は14時過ぎだが、今日は、白神山地の青森県側の入り口「青森県中津軽郡西目屋村」まで走った。

宿舎大湧温泉ブナの里「白神館」に着いたのは7時を回り真っ暗だった。

温泉で汗を流し、楽しい夕食の時間を迎えた。