フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

雅な空間 室礼(しつらい)の世界

2012-01-31 | 人々との交流

今日は朝からいい天気になった。外気温マイナス11度、室温10度、湿度11%。

甲斐駒岳は今日も美しい。

今日は、富士見高原で「室礼」(しつらい)教室を主宰されている青葉さん宅にお伺いさせていただいた。庭にはこのところの雪が大分残っていた

家に入ると玄関には、「福を招く」ようにと、麩で作られたお多福のお面が飾られている。

和室に案内されると、節分の室礼として、鬼がわらと鬼の面、柊、豆、イワシなどが飾らている。

そのそばには、ミニチュアの可愛い部屋が置かれていた。実に雅な空間だ。

室礼の話を聞かせていただいた後は昼食会となる。TMTMさんご夫婦、Hさんご夫婦も参加し全部で4夫婦8人が揃った。テーブルには、各家庭が持ち寄った、2種類のいなり寿司、豆とトマトサラダ、グリッシーニ、サーモン料理、擬製豆腐などの料理が所狭しと並べられている。

話は、フランク永井、石原裕次郎、鶴田浩二が活躍していた昔をしのぶところから始まった。青葉さんのご主人が「いいCDがあるんですよ」といってかけていただいたのは勝新太郎のCDだ。初めて聞く勝新太郎の歌は、甘くムーディだった。その後、CD業界や出版業界の最近の動向、畑づくりの話、雪下ろしの話から薪ストーブの薪の確保など、さまざまな話題に花が咲いた。

続いて鳥のつみれ団子汁や串カツなども出されてきた、満腹になった。デザートはアールグレイ紅茶プリンだ。男性陣が話しこんでいる間に、女性たちは略式のお茶会を楽しんだ。

その後も八ヶ岳ライフについて話しこんでいると、いつしか夕闇が迫ってきたので、楽しい昼食会はお開きとなった。


アルテ21課ようやく終わった

2012-01-30 | フルート

今朝もいい天気になった。その分冷え込みが厳しい。外気温マイナス16度、室温9度、湿度15%だ。

今日は午前中にフルートレッスンがある。鈴木フルート教室に行くと、トム君がいつも通りニコニコしている。あまり泣いたり、むずがったりしない、実におとなしい可愛い子だ。

今日のレッスンは、アルテ21課トリルのNO2の練習曲だ。やはり、トリルの終結部がぎこちないが、なんとか最後まで吹くことができた。もう一度やってくださいと言われてやってみる。先生から、「まぁいいでしょう」と言うことで、ようやくNO2も○をもらえた。これで21課が終了した。続いて22課の練習曲を一通り吹く。リズムの不正確さを何箇所か指摘された。もっとテンポを落として練習してみてくださいということになった。続いて23課反発トリルの練習曲も先生に吹いていいただく。これからはこの2曲を練習していくことになった。

レッスンが終わると昼時になったので、以前から店の名前を聞いていた自然食レストラン「くじら雲」へ行く。茅葺の民家だ。

850円のランチを注文する。出されてきた料理は野菜中心であっさりした、健康食だ。たまにはこういうものもいいだろう。毎日となるとどうかな…。


食後には、妻は野草茶、私はコーヒーを注文する。レストランの庭には、山羊がのんびりと草を食んでいた。

帰りの道々、甲斐駒ヶ岳が眼前に大きく屹立している。迫力満点だった。


ラ・シルフィード(Maryroseさん宅)訪問

2012-01-29 | 人々との交流

今日はいい天気になった。南アルプスや八ヶ岳には薄く雲がかかっていてぼやけている。外気温マイナス14度、室温10度、湿度15%。
その後いい天気になってきたので散歩に出る。今日も南アルプスや八ヶ岳が青空を背景に堂々とそびえていた。

昼からは、射しこんでくる太陽光でポカポカとなった部屋でフルート練習をする。いつも通りの基礎練習メニューをやった後、アルテ21課トリルの練習曲NO2をやる。その後、himajiさんから頂いたバッハ・トリオソナタ(BWV1039)のフルート1の第1楽章をざっと吹いてみる。なんとか吹き通すことができてホッとした。

夕方からは、昨年の秋に竣工したMaryroseさん宅を訪問させていただいた。今日はご主人も八ヶ岳に来られている。約束の時間にお伺いすると「お待ちしていました」と明るい声で、ご夫婦が玄関先に出てこられた。先ずは、庭に案内していただく。やや南に傾斜した広い庭の真ん中には、シンボルツリーの巨大なケヤキが聳えている。

南北の道に沿って、藁にくるまれた薔薇が並んでいた。お話を聞くと、庭には、びっしりと雑木が生えていたが、それらをかなり伐採したとのこと。南側が大きく開け、お隣の家々も、すっかり明るくなったとのこと。

庭を見せていただいた後、家の中に案内していただく。Maryroseさん宅は、この春から「ラ・シルフィード」(=風の精)というアンティークショップを開かれることになっていて、今は、開業に向けた準備作業が急ピッチで進められている。室内は白を基調にして明るく、お洒落で美しい。

銀食器をはじめとしてアンティークの品々が、センスよく飾られている。西側にはワインレッドの薪ストーブが赤々と燃えていた。建物全体がOMソーラーシステムによる蓄熱方式によって、冬でも常時15度の室温が保たれるという。南側のガラス戸の向こうには、暮れなずむ南アルプスを望むことができる。

ダイニングテーブルには、既にお料理が用意されていて、早速「乾杯!」となった。アンティークショップの開設は、かねてからのmaryroseさんの夢だったそうで、それを全面的に賛同されたご主人から、数年間にわたる土地探しの苦労話などをお聞きした。Maryroseさんからは、バラ作りに没頭していった歴史を聞かせていただいた。私は酔いが回る前に、自己紹介代わりにフルートを演奏させていただく。暖かいソフトな味のシチュー、銀食器に盛られたペンネクリームソース仕立て、鰹のたたきなど、美味しい料理に舌鼓を打つ。

 

話はいつしかご主人の趣味の話になり、お聞きすると将棋の腕前は、社会人団体戦に出場されていたという、実力者だ。私も下手ながら将棋は好きなので、負けることは覚悟でお手合わせをお願いした。私たちの傍には、寒がりの「ミッシェル」ちゃんがやってきて、何やら甘えている。

 

楽しい語らいはまだまだ続けたかったが、お暇する時間がやってきた。外に出ると、冷気で冴えわたっていた空に、満天の星が輝いていた。


雪解け

2012-01-28 | グルメ・クッキング

今朝は、どんよりと曇っている。外気温マイナス11度、室温11度、湿度15%。いつも通り、薪ストーブに火を入れ、コーヒーをすすりながら音楽を聴く。今日は、ベートーヴェンの弦楽四重奏第7番(ラズモスキー第1番)(エマーソン・カルテット)

朝食の用意をしていると、突然ぐらっときた。軽い揺れかなと思っていると、その後直ぐにもう一度、やや強い揺れがあった。

午前中は、ゆっくりとフルートの練習をする。いつも通りの練習メニューをやった後、アルテ21課NO2の練習曲をやる。この曲も、トリルの終結部の入れ方の練習曲だ。トリルの箇所をテンポを落として何度も練習してからテンポ88で吹いた。その後、アルテ22課「短いトリル」の練習曲をやる。少し長い曲だが、一応一通り吹きとおす。特に難しいところはなさそうだが「短いトリル」をどう上手く入れるかが問題だ。そこまでやって、昼になったので練習を終えることにする。

昼からいい天気になってきたので庭と散歩する。庭のところどころで雪が融け始めてきた。さながら、春の雪解けのような雰囲気だ。

3時過ぎ、FさんとN子さんがやってきた。Fさんとはフルートの二重奏で「峠の我が家」を吹く。昨年は旋律のパートしかできなかったが、この間セカンドパートを練習してきたので、それを一緒に合わせる。通して吹けるようになっていたので、大分練習を積んているようだ。それ以外にも「見上げてごらん夜の星を」を二重奏した。その後、女性3人でリコーダーの3重奏で「エーデルワイス」を演奏していた。大分、合うようになってきている。

夕方になり、二人が帰った後、もう一度庭に出て夕暮れの景色を楽しんだ。甲斐駒ケ岳の西側に陽が落ちてからの、夕焼けが美しかった。

今夜の夕食は、焼きサバ、根菜類の煮つけ、それにFさんにいただいた、地域で作っている「木綿豆腐」、これが素朴で美味。和食は何といても身体にやさしいのがいい。


お好み焼きとフルート

2012-01-27 | 人々との交流

いい天気だが雲が多いので山々は見えない。外気温マイナス11度、室温11度、湿度15%。

今日は、八ヶ岳の反対側から、TMTMさんご夫婦とhimajiさんご夫婦にお越しいただいた。冬枯れの雪深い里山にはもちろん何もあろうはずはない。あるのは自然だけだ。それで、申し訳ないが、到着早々、小さな雪中登山をしていただくことになった。

雪の中をゆっくりと歩く。いい天気なので森の中はひときわ明るい。「最高峰」で一服する。庭に降りてきて、今度は、北の方までを歩いて、「せせらぎ」に沿って戻ってきた。身体が、すこしほぐれたところで家に入る。

私とhimajiさんは、フルートの練習を始める。他の方は、お好み焼きを焼いていただくことにした。30分ほど吹くと、「焼けましたよ」の声がかかったので練習を止める。

お好み焼きの旨そうな香りが漂うテーブルに、一同揃ったところで「乾杯!」だ。身体を動かした後なので、皆さん、文句なしに「美味しい!」と言ってくれた。なんといっても、お腹も減り、喉も乾いているので、何を食べても美味しいという状態になっているのがいい。(作戦成功!と小さくつぶやく)

食べながら、夫婦が仲よくする二つの「3カ条」をTMTMさんご夫婦から教わった。

一つは    「勝たない」「勝てない」「勝ちたくない」
もう一つは  「そうだね」「分かるよ」「その通り」

成程、これはいい。私たちも、これを壁に貼って、毎日唱えるとしよう。

話は、庭づくりの話、himajiさんのペンション開業物語、春からの畑作業の話など、次から次へと笑いの絶えない楽しい時が続く。

その後、お好み焼き教室となる。各人に自分で焼いてもらうのだ。どうすれば、ふっくらとしたお好み焼きになるか、ひっくり返すときはどうするか、など。もちろん、「男子厨房に入る」の精神で男性陣も自分で焼くのだ。どうも手元が不安定な人もいたが、最後には、美味しく焼き上がるのがお好み焼きのいいところだ。焼きあげたお好み焼きは、お土産となる。

その後は、アフターランチ・コンサートで寛いでもらおう。少しいいように云い過ぎのようだ。himajiさんとは「虹の彼方に」「大きな古時計」「見上げてごらん夜の星を」「主よ、人の望みの喜びを」の4曲を二重奏した。なにしろ練習時間が少なかったので、演奏内容は我慢してもらおう。その後、「アンコール!」のお声が上がったので、各々ソロ演奏をする。私は、今日も「妖精の踊り」、himajiさんはフォーレの「シチリアーノ」を演奏する。これは、各々やってきているので落ち着いて演奏することができた。

最後にhimajiさん夫人手製の「ヨーグルトケーキ」をいただく。レモンのほのかな香りが爽やかだった。

まだまだ話は一杯あるのだが、夕暮れが近づいてきたのでお開きとなった。

TMTMさんからは、作業台作りの詳細な図面(材料や2×4材のカットの仕方)
himajiさんから、バッハBWV1039「トリオソナタ」のフルートパート楽譜と頂く。
次の活動課題が渡されたので、これから忙しくなりそうだ。

みなさんとはまたお会いすることを約束して、お別れとなった。