フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

フルートアンサンブル コンサートを聴く

2014-02-28 | フルート

今日は、私が以前属していた「関西笛の会」の講師陣によるフルート アンサンブルのコンサートがあった。会場の阿倍野区民センターに行くと、懐かしい面々が親しく声をかけてくれた。少し話をすると、皆さん、それぞれ元気にフルートを愉しんでおられるようだ。

さて、講師陣のアンサンブルの名前は「ガネーシャ」といい、インドのヒンズー教の神の名前で、「新しいことを起こすにあたってその障碍を取り除く」とのことである。

1曲目のヘンデル合奏協奏曲作品6第8番は、わかりやすい楽しい曲で3人のソリストを中心によくまとまっていた。次のテレマンの「二本のフルートのための協奏曲ホ短調」は初めて聞いた曲だが、変化に富んでいて、聴いていて楽しい曲だった。今練習しているアルテ30課のフルート二重奏曲よりはるかに難度の高い曲だ。

3曲目の、ドヴィエンヌのフルート協奏曲第2番ニ長調は、難曲で小中公平氏の素晴らしいテクニックに酔わされた。できれば、1楽章だけではなく、最後まで聴いてみたかった。

最後のショスタコーヴィッチの弦楽四重奏第8番は、初めて聴いた曲だが、1960年にドレスデンで作曲されたもので、「彼の自叙伝であり、レクイエム」と言われている。確かに重さを感じさせられたが、フルート アンサンブルで聴くと、その重さから解放されているのがよかった。

アンコールは2曲あったが、メキシコの曲と紹介されていた曲が、ラテンリズムの歯切れのいい曲で聴いていて楽しかった。久しぶりに、美しいフルートアンサンブルを楽しんだが、改めてフルートの表現力の多彩さにも触れることができた。コンサートが終ってから、親しいメンバーと近況を交換しあったのも楽しい思い出となった。


春のような日差しに誘われて「葛城古道」を歩く

2014-02-25 | 山登り

このところ春のような日差しになってきた。今日は、ご近所のご夫婦と一緒にハイキングに出かけた。 行先は「西の山の辺の道」と言われている「葛城古道」。この辺りは、ヤマト国ができる以前から栄えたところである。駐車場があるのは「高天彦神社」で、このあたりに「高天原」があったという伝説がある。先日降った雪がまだ残っていたので驚いた。

金剛山を背景にした「高天彦神社」に至る道には、巨大な杉の木が生えていた。そこから歩き始めて次に訪れたのは、「高鴨神社」。このあたりは加茂氏という豪族が支配していた。京都の上賀茂神社や下鴨神社の総社となっている。春には、530種2200鉢の日本桜草が展示されるという。境内にはひっそりとした池があり、池のほとりにはベンチが設置されていたので、昼食にした。

 昼食後はぐるっと北側に回り込んで「極楽寺」という古刹にでた。綺麗に手入れされている山寺である。

そこから、険しい山道に入る。上り詰めると、ガラッと視界が開けて、養老年間(717~724)に僧行基が開いたという橋本院に着いた。

四季折々の花が美しく咲区ことで有名な寺である。今はロウバイやミツマタが咲いていた。

 そこから平坦な道を歩くと、いつの間にか「高天彦神社」に戻ってきた。季節が冬ということもあるが、「古道」と言われるだけあり、鄙びた静かなハイキングを楽しむことができた。

「    かつらぎや たかまの桜 さきにけり

              立田のおくに かかる白雲  」

                       寂蓮法師 新古今和歌集 


ぽかぽか陽気の1日

2014-02-24 | 日記

今日も、昼前にウォーキングに出た。ウォーキングコースを変えてきたが、最近歩いているのが丁度「1万歩超」になるコースだ。

家を出たときは、毛糸の帽子に冬用ジャケット、手袋といういでたちだが、歩くにつれて暖かくなり、途中で手袋を脱ぐ。

コース途中にあるのが「農林センター」。府立の施設で、圃場や農業試験場のほか、牛や家禽類なども試験的に飼われている。
梅が植林されていて、そろそろ見ごろになってきた。あたりには梅の甘い香りが漂っている。

その向かいに、藤棚と池がある。この池はカワセミがよくやってくるので、今日もカメラマンが二人、カワセミを狙っている。
見ていると、幸運にもカワセミが近くの楓の木に留まったので私もカメラに収めることができた。(腕は問わない)

その近くにあるハクモクレンの冬芽も大分膨らんできた。

施設を出て少し歩いていくと、大きなため池がある。黒い鳥が留まっていたので、写真を撮ろうと近づくと、飛び立とうとしているところを写した。どうもカワウのようだ。

樹木といい、鳥たち、それを見ながら歩く人間も、そろそろ春が近づいてきたことを感じた一日だった。


スノードロップの蕾

2014-02-01 | 日記

2月1日の朝は、晴れているが、靄がかかったような空模様だ。朝7時の外気温はマイナス4度。

10時過ぎから、いつも通りウォーキングに出る。森の中の残雪はほとんど融けてしまった。

途中で見た赤岳にはうっすらと靄がかかっている。

午後から今日も森の焚き木集めをやった。落ち葉をガサガサと踏みしめながら、枯れ枝を集めるのは、単純だがなかなか面白いのだ。

作業が終わったので、夕暮れ近くの森をもう一度歩く。すると、今まで全く気付かなかったのだが、北側の土留めの岩の上にスノードロップの蕾が立ち上がっているではないか。まさか、こんなに早く出て来るとは思わなかったので全く見向きもしなかったので、驚いてしまった。スノードロップは本当に春を告げる花なのだ。

あたりを見ると、これもほとんどわからなかったのだがアネモネもか細い葉を展開している。岩の熱を集める力の大きさを思った。

西の空には、雲が帯状になって流れている。

冬枯れのアダージョの森に夕闇が近づいてきた。