今日は、フルート仲間の隣村のFさんご夫婦が、自宅で味噌作りをされるというので、味噌作りはどのようにするものなのか、ご一緒にさせていただくことになった。
10時過ぎにお伺いすると、既に、大きな釜の中で大豆が煮られていた。
煮られている大豆は13キロあるという。「食べてみますか」とご主人に言われて、熱々ホクホクの大豆を口に入れる。「美味しい!」、全く何の味も付けずに、大豆だけの味がこれだけ旨いとは思わなかった。この釜は、ご主人が朝6時から、焚き始めたとのことで、私たちがお伺いする前から大変な作業が既に始まっていたのだ。私は、この釜の中の大豆をかき回す作業から手伝わせていただいた。
妻は、座敷の中で、米と麦の麹を砕いて混ぜる作業をやっていた。麹の量も大豆と同じ13キロだ。
大豆が柔らかく煮上がると、笊にとって水分を取り除く。それが冷めないうちに、電動の「ミンチ製造機」にどんどん入れていく。受け皿に大豆をいれ、専用の棒で押さえると下の出口からミンチ状になった大豆が出てきた。それを、年季の入った大きな桶に取る。昔は、おもちを突くように杵と臼で突いて大豆をつぶしたので、これがなかなかしんどい作業だったとのこと。
それが終わると、今度は麹菌を上からかけ、これらを混ぜる作業に移る。この作業は力仕事だ。水分を吸った大豆と麹が、重くて少々の力では、かきまわせないのだ。
桶の縁を旨く使って、子舟の櫂のようなもので、少しずつ天地返しをしながら混ぜ合わせていくのだ。これには、大豆の茹で汁を少しずつ付け加えて、ゆるくしていくのがポイントだ。
大豆と麹がすっかり混ざると、次は、それらを団子状に丸めて、漬けこみ樽に投げ入れていく。この投げ入れることにより、空気が抜け、発酵がうまく進むとのことだ。
2樽に全ての大豆を投げ入れることによって、今日の味噌作りは終わった。(慌ててしまって、最後の着け終わった樽の写真を撮るのを忘れてしまった)
帰りには、昨年作ったお味噌5キロを御土産にいただいたのは嬉しい限りだ。
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