俺のアカペラと。
ナッツぅ~と。
大いに笑ったところで、そろそろ行くとするか!
ごくん・・・・。
「ところで、オーストラリアはカンガルーの国ですが、
やっぱり・・・たくさん居るんですか?
その・・・ カンガルーが」
すず子は、ちょっと考えている。
やはり、ここで、一つの例として、あれを・・・。
俺は、ちょっと姿勢を整え、すばらしい例を出した。
「例えばですね。
日本の街中で、あっ!馬だ!
という頻度と、
あっ! カンガルーだ!
という頻度は同じくらいですか?」
ふふふふっ・・・・・。
我ながら、素晴らしき例えではないかぁ~。
しかし、すず子は俺の例えの分かりやすさに感心するというよりは、
バカ受けしていたのである。
「きゃはははは!!!」
と笑い転げていらっしゃる。まるで、今は眼の手術を受けて、長期休暇中の矢木さんである。矢木さんが復活すれば、よきお笑いコンビとなるだろう。
きっと未来の夜の王子、康永氏にも、「すずさんの笑い声にお肉を見ていたお客さんがびっくりして振り向きましたよ!」と言われるに違いないだろう。(未来の預言者、ミナミ)
鈴木すず子は、そうですね~と、言いつつ瞬きした。
「たくさん居ますね・・・。時々、友達の車で郊外をドライブすると、カンガルーの死体が道端に横たわっていて・・・。
日本なら、猫や犬が交通事故にあったような感じでしょうか」
おおおーーーっ!
そうか!
やはり俺が思った通り? いや、それ以上の数なのかもしれない。
あ、馬だ!ではなく、あ、犬だ! 程の頻度というのか?
こりゃ たまげた!(九州弁です。驚いた、という意味)
「それに、もし、コアラが交通事故にあったら、救急車が来て動物病院へ運ばれるという手厚い保護を受けるのに。
カンガルーが事故にあっても、放置ですからねぇ。
カンガルーが増えすぎて農家は困っているくらいですから。
農作物を荒らすんです。
お土産屋さんには、カンガルージャーキーが売られているし。
ステーキハウスでは、カンガルーのステーキも!」
「かっ・・・カンガルーの・・・
すっ・・・・ステーキっ・・・・ですか・・・・」
カンガルーは厄介者扱いのようですな。
ただし、街中ではなく、郊外のようじゃが。
どーゆー言葉かいな?
ちょっと訛った・・・ミナミちゃんでした。
チャンチャン!