伊藤晴美さん イラスト そして、わたくし すずが書いた童話の絵本
『ゆうちゃんとスズメのピピ』 只今 goodbook出版社サイトにて連載中です
それでは~
今日の掲載分から↓
―ねぇ、君。 どうして泣いているの?―
「だれか、ボクを呼んだ…?」
―何が そんなに 哀しいの?―
「だあれ? ボクに 話しかけているのは…?」
―ちゃんと聴こえているんだね。 うれしい! こっちだよ!―
「こっちって、どっち?」
目をこすって あわてて顔を上げてみる。
遠くでは、いつものように 車がビュンビュン走っていた。
ゆっくり頭を動かすと、ベンチの下にできた水たまりが光って見える。
公園には もう だれも いない。
ここに いるのは…
―こっちだよ! 上を見てごらん!―
「あれ? また、声がきこえた。 上って、どっちだろう?」
キョロキョロ、ぐるっと一回転。 でも、だれも見あたらないんだよね。
9/05
―もっと上!―
空を見上げてみる。
「もっと、上って?」
声がする方を見上げると、サラサラゆれる葉っぱの間から、何かがキラッと光った。
まるでタケルくんのママの手かがみが おひさまに反射したみたい。
まぶしくて、思わず目をつむる。
その時、カサカサ木の葉がゆれる音がした。
何か、いる!!!
―そう。 やっと! 気づいてくれたんだね! ボクは木の枝にとまっている―
「木の枝???」
―さっきから ずっと 泣いている君を見ていたんだ―
目を凝らしてみようとするけど、すがたが よく見えない。
「誰だかわからないけど…人間じゃ…ない・・・よね・・・?」
ゆうきを出して、聞いてみる。
―ボクはピピ。 スズメのピピさ。 君も帰る家がないの? ―
「君も! …って!? スズメくんも…」
―ピピだよ! ピピって呼んで!―
「じゃ…ぁ、ピピ。 ピピも、家へ帰れないんだ…」
風の流れが ピタッと 止まる。
木の葉も ゆれなくなった、そのときー
(明日へ つづく)
身近な動物達、犬は近所の浦島さん宅で飼われていたワンちゃんがモデル。
白猫は、我が家で飼っていたシ―くんがモデルです。
勿論、当時はスズメ達が庭へ毎日遊びにきていました。
ささいな日常から生まれる 何処にでもあるお話。
何気ない日常が何よりも幸せだったと子供の頃を思い出しながら大人の方に読んで頂けたら嬉しいです。
勿論、お子様達にも 自然や家族、そして身近な動物達と心を通わす中で芽生える 相手を思いやる心を感じて頂けたら…と思います。
掲載期間は今月25日まで。
それまでに390冊の予約が取れれば商業出版され、皆様のお手元に届きます。
正直、あまり宣伝はしたくはないのですが、掲載期間も残り二週間となりました。
皆様方の応援をお待ちしております
ぴのこちゃん(伊藤晴美さん)のイラストも何より魅力でしょ?
是非とも絵本として この世に送り出したい私なのでした
http://goodbook.jp/notes1.html 立ち読み、ご注文はこちらから♪
話は変わり…
ホークス対日ハム 首位攻防戦☆
ダルビッシュ相手に、ホークスが勝利しました。
わ~い
これでゲーム差6です
わずか1点差とはいえ、この勝利は大きい
9月に入り、調子を落としている首位ホークスと2位日ハムとは対照的に
激しい3位争いを展開している楽天とオリックスが絶好調なのが不気味ですが、
ここは首位固めと行きたいところです。
では、おやすみなさいませ~
すず