6月14日は「認知症予防の日」 50歳からの生活習慣が発病の別れ道
…なのだそうです。50歳! 来年50歳を迎える自分は、まさにドンピシャ☆ 生活習慣、例えば運動不足、食生活、夜更かしもNGだと分かっているのに、遂…
ここ数年、よく耳にするようになったことですが、上記のリンク先にある記事によると、「30代から緩やかに始まる難聴」も認知機能を低下させる要因になるのだとか。聴力は脳と直結しているからだそうですが、補聴器などを利用して改善に努めると良いそうです。時々YouTubeで見かける”音チェック” 年齢相応ではありますが、若い頃は聞こえた筈の高音が聴こえなくなっているのです。医療的には治療は必要なく、検診結果はOKではありますが。、ナチュラルスピードの英語も聴き取りにくいのも、その為?? いや、これは単に日本語に慣れ過ぎて英語を聴いていないから。1時間後CDを使用しレッスン直前に耳を慣らすつもりではいますが、その前にもう一つ。
認知症を予防する方法として立証されているものとしては、「楽器を使った演奏」
実際にやってみて感じることは、楽譜を読みながら、鍵盤上に右手の音、左手の音を5本の指を使って押す/叩く。脳も低下した視力も思うように動かなくなった両手10本の指も、加えて足もフル活動! 足踏みしながら『しりとりゲーム』をするより高度だと思います。楽器の演奏は一人で出来る点も気軽でよいかも。実は最近、母もスムーズに指を動かす練習をしています。ドから一オクターブ上のドまで。ドレミまで弾いて、ファは親指を下からくぐらす、という動作が結構、難しいみたいです。これが出来たら、ソラシドは比較的スムーズに出来ますが。
リンク先は、日数が経過すると、読めなくなってしまっている場合もあるので、念のため、以下に転載しておきます。
文・井艸恵美(さん)☟ (青字の文章は転載記事です)
「認知症は他人事」「自分はまだ若いから関係ない」と思っている人に、ぜひ知ってほしい記念日が新たにできた。6月14日が「認知症予防の日」に制定された。アルツハイマー型認知症を発見したアロイス・アルツハイマー博士の誕生日であることから、日本認知症予防学会が登録した。6月10日に開催された記念日の制定式典から、認知症予防の新常識を紹介する。
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今年4月に82歳で亡くなった女優の朝丘雪路さんは、認知症を患っていたことがわかった。芸能人のニュースや認知症患者の自動車運転事故などを耳にし、「認知症になるのは怖い」と感じている人は少なくないだろう。現在65歳以上の日本人のうち、約4人に1人が認知症かその予備軍だ。この割合はさらに増え、厚生労働省の発表によると2025年には5人に1人が認知症になると推測されている。
認知症は、現状では根本的な治療法がない。そのため発症の予防と、発症してからも進行を防ぐことが重要だ。一昔前までは「予防する方法はない」と言われていたが近年、予防に効果があるデータや研究が増えてきた。そんな中、予防研究に取り組む学会として、日本認知症予防学会が2011年に設立された。
「認知症って予防できるの?」。同学会の理事長で鳥取大学医学部保健学科生体制御学講座教授の浦上克哉医師は、市民向けの講演会を開くとこんな声をよく耳にするという。浦上医師は、「まだまだ一般には認知症についての正しい知識が伝わっていないと実感しています」と話す。同学会は認知症予防の啓発活動を広げるために今年、6月14日を「認知症予防の日」に制定した。記念日制定を機会に、各地で予防を啓発するイベントを開催していく予定だ。
ただ認知症の予防法には、まだ科学的根拠(エビデンス)が乏しいのも現状だ。同学会では「エビデンス創出委員会」を17年から始め、客観的な効果の実証を目指している。
■楽器の演奏やサプリメントの予防効果が実証された
認知症の発症リスクの35%は変更できる――。これは世界的に評価の高い医学雑誌「ランセット」で昨年発表されたデータだ。では、その35%とは何か。驚くべきことに、10〜20代の若年期からそのリスクがあるという。
「認知症のリスクうち35%は変更が可能で、論理的には予防できるのです。若年期では教育不足が認知症の発症リスクとして指摘されています。世界では十分な教育を受けられていない人もいます。高等教育を整えることが、将来の認知症対策には必要でしょう」
と、国立長寿医療研究センター老年学研究部部長の島田裕之医師は話す。中年期でリスクになるのが、高血圧や肥満などの生活習慣病だ。こうした生活習慣病の予防が、イコール認知症の予防にもなる。さらに中年期のリスクとして注目すべきことが、“難聴”が認知症リスクになると提言されたことだ。
聴力の低下は30代からゆっくりと進む。聴覚からの情報は、思考や感情の反応に直結するため、脳の働きや認知機能に影響する。また聴力の衰えによって、コニュニケーションや社会的な活動が減ってしまう。加齢による難聴は治療法がないが、補聴器で聴力を補うことが対策になる。
高齢期に入ると、喫煙やうつ病、運動不足、糖尿病が発症のリスクになる。若年期から高齢期までにこれらの危険因子を一つでもなくすことが、発症の予防になるのだ。岡山大学大学院医歯薬学総合研究科脳神経内科学教授の阿部康二医師はこう話す。
「アルツハイマー病の患者は50歳くらいから脳に変化が起こり、徐々に進行していきます。しかし、病気が確定するのは73〜75歳くらい。つまり50歳から25年間も、生活習慣の改善で進行を予防するチャンスがあるのです」
阿部医師は予防法の科学的根拠を実証するエビデンス創出委員会の委員長を務めている。同学会にエビデンスの申請をすると、論文などの書面審査のみのものと、臨床試験をおこなう必要があるものとに分けられ、予防効果の検証がされる。最終的に特A、A〜Eの6段階のグレードで評価される。
その成果として今回発表されたのが“楽器を使った演奏”の予防効果だ。健常者の認知障害を抑制する効果として、評価の高いグレードAと判定された。
その他にも、抗酸化作用のあるサプリメント(商品名:フェルガード)が、認知症予備軍から認知症への進行抑制の可能性があり得る(グレードC)と判定された。今後も運動やダンス療法などのさまざまな予防法で、検証が続けられていく。
認知症の情報は巷にあふれている。科学的に実証された予防法が増えれば、“確実な”予防に一歩近づくはずだ。
(文・井艸恵美)