Blogで独り『ブックカバーチャレンジ』をやってみよう♪と、思い立ちました。1日目、2日目、3日目…と7日間続行するのではなく、年齢に応じて、自分がどのような読書体験をしてきたのか、振り返る旅
…という訳でして、何日続くのか? いつ更新(このトピックで記事を書く)するのか? 全く持って分かりません。気の向くまま…今回限りで終わっちゃうかもしれないし…。取りあえず、スタート
帰宅後、今では殆ど行かない2階にある、かつての子供部屋(自分の部屋だったが、今は父占領)にある本棚を覗いてみました。幼児期、母に買ってもらった多くの絵本は、一番下の従妹の元へ段ボール箱に詰められ、私が知らない間に送られました。その後、その子も大きくなり、開かずの扉となった倉庫に入れられたまま、と耳にしたことがあります。残念ながらすてに手元にないものの、自分にとって最初の本との出会いは、毎月、自宅に一冊、届けられる「あいうえおブック」絵:いわさきちひろ でした。当時2歳。母曰く、私はこの絵本シリーズを通して、2歳ですべての「ひらがな」をマスター。(甥っ子と同じ♪)アルファベットも覚えてしまったそうです。発音は母仕込みのため、Zを「ゼット」と発音しておりました。(後に幼稚園で流行したマジンガーZ (ゼット)の影響もあり。)
3歳になった頃、世界の名作童話シリーズ が毎月、自宅に一冊ずつ届けられるようになりました。『うしわかまる』『いなばの白うさぎ』『さるかに合戦』『一寸法師』といった日本昔話の他、『ヘンデルとグレーテル』『金のたまご』『アラジンとまほうのランプ』など、外国の名作も。付属のレコードでは、中村メイコさんによる朗読。「チーン」(レンジみたいな音)がすると、次のページを捲る、というもの。特にお気に入りだったのは、『さるかに合戦』臼や牛の糞までが活躍し、自分も登場人物に合わせて声を変え、何度も繰り返す内に、自然とすべて覚えてしまっていました。(2歳~4歳の頃の甥っ子と同じですね)このシリーズの内、7冊程度は今も自宅にあります。このシリーズは確か20巻以上あったはず。従妹にすべては送らなかったようでした。
さて。ここまでは、母が注文し、シリーズ化したものが、自宅に届く、という方式でした。母に連れられて、本屋さんへ行き、初めて自分で選んだ忘れられない絵本といえば…
『マッチ売りの少女』アンデルセンです。それより以前にも『赤ずきんちゃん』など、母が本屋さんで買ってくれた本はありましたが、自分で選んだという点が大きい! 妹のお産のため、出産1か月前に母の実家に居た頃。自分が持っていた、すべての本をすらすら読めたら、次の本を買ってあげる! という母との約束を果たした上でのことでした。当時、5歳。幼稚園児の私は、他の子より本が読めるという自負があり…
しかし、小さな事件が起こります。ある日、母の中学時代の同級生、通称、せっちゃんという女性が子連れで母の実家へ遊びに来ました。しかも、私と同じ年齢の娘さんを連れて~
『マッチ売りの少女』を初めて会った、その子に見せてあげた私。私はすでに目を通している。まだ、すらすら~ではなかったけれど、取りあえず最後まで読めた! だからあなたにも見せてあげるね!といった、子供の親切心だったのだと思います。 ところが次の瞬間、忘れられない衝撃が走りました。 その子は…その子にとって初めて読む『マッチ売りの少女』の筈なのに、1文字読みではなく、最初から続けて、すらすら~と読んで聞かせたのです! レコード版なら、私にも出来ました。耳から入ったので。文字を読む、というよりは自然な、努力を必要としない暗唱だったのです。しかし、本屋さんで買ってもらった本には、お手本がありませんでした。それを… 目の前の女の子は… 拾い読みでもなく、すらすら読んでいる… 練習無しに…! 絵本とはいえ、検定教科書4年生くらいのレベルでした。小学校入学後、配られた国語の教科書が 「これ一冊、一日で勉強するんだよね???」と思うくらい簡単すぎてショックを受けた!という体験もありますが、それは置いておき…
「いやぁ~ すずが、あんなに真剣に声に出して読み始めたのは初めてだったね。あの子は良い刺激になったわ~」と母。
あの女の子とは、後に同じ県立高校に入学。英語の先生に質問があるため職員室へ行くと、ほぼ必ず、彼女もいました。同じクラスになったことはないのに、私のことは 「○○ちゃん」と呼んでくれたっけ。私は文系。彼女は理系で、福岡大学薬学部に進学。恐らく私が生まれて初めて尊敬したであろう、幼き頃の同級生は、やはり賢かったんだわ。
5歳で、突然のライバル出現に燃えた私。スラスラ読めるようになったよ!と、母と祖父母の前で、最後まで読み聞かせ。 「では、次の一冊を買ってあげよう!」と言われ、買ってもらったのは、『ねむりの森のひめ』眠り姫、眠りの森の美女、など、色々なタイトルがつけられているようです。確かグリム童話ですよね? 魔女の髪が蛇になるページは、怖すぎて、早くページを捲りたいがために、早口になった記憶があります。5歳児らしいエピソード‼ そして妹が生まれました。 「おぎゃ~ おぎゃ~」夜泣きが酷過ぎて、毎日、寝不足で眠たいよぉ… ここから、しばらくの間、5歳にして子育て人生が始まりましたっけ。哺乳瓶でミルクを飲ませ、紙オムツも無い時代、布おむつの交換の仕方もマスターしたっけなぁ。(遠い目…) 勿論、ちゃんと聞いているのか、いないのか、分からない乳児に絵本を読んであげました。妹も自分と同じように本好きな子にしたい!という姉の私の目論みは、失敗に終わりました。
ただし!生後2か月から自分の手にゆだねられた甥っ子を本好きにすることには成功致しましたっ!
これにて、我が人生、本と共にあり! ~幼児編~を終了いたす!