先日の教室です。(小玉精子先生 6月28日)
当日は5月に実施できなかった センター近傍での写生会を
再計画していたのですが、この日もあいにくの雨。
でも有難いことに仲間の方が、急遽のことながら
室内用モチーフをご準備いただいておりました。
色の組み合わせは補色関係をご配慮いただいたようで、
主役の緑のメロンと赤い団扇、
黄色い帽子に紫の敷物
・・・ともに鮮やかです。
メロンの網目模様をどのように描くか。
これを包むフルーツキャップの曲面とフワフワ感も絵心をそそるところ。
以前娘さんが被られていたという大事な帽子・・・その微妙な陰影もまた。
などなど考えながら
教室では鉛筆書きから試みましたが、うまくいきませんでした。
家に帰ってからハタと思いつきました。
語呂合わせではありませんが、
マスクメロンをマスキングという技法で描いてみようと。
それも今春新たに入手していたシュミンケ(ドイツ産)
のマスキングインクを使ってみようと。
前に持っていたマスキングインクは
一度にドバっと出ることが多く殆ど使用していませんでしたが、
新たに入手したそれは開口部の内径も小さく、
出す量のコントロールも容易なようです。
出す量のコントロールも容易なようです。
というわけで、メロンの網目の白(黄色)い部分や
キャップも部分的に使ってみました。
(因みに団扇たては鉛筆書きのままです)
ところで、マスクメロンをマスキング・・・なんだか紛らわしいですが、
wikiなどによれば、同じ「マスク」でも、
マスクメロン (muskmelon)は、独特の香りの “麝香(じゃこう)”を意味する"musk"で、
マスキング(masking)は、普通に“覆う”や“仮面”などの“mask”で
全くの別の意味であることもこの年になって初めて知った次第。
なんとも底の浅い語呂合わせでした・・・。
また色々考えられながらの作品への取り組みが楽しそうで目に浮かぶようです。
仰せの通りメロン、そのキャップ良い味が出ていると思います。それから帽子、団扇、団扇たて等それぞれの感じがよく出ていると思います。
マスクの違い、初めて知りました。
見事な描き分けとバランスは写真では作れない落ち着いた温かい雰囲気がでるもの、と感心しております。