近くの路傍に咲くキバナコスモスを、目の位置を落としやや見上げる恰好でみたものです。
この花は「乱れ舞い 黄花コスモス(写真)」として、2年前(2017.10.2)にアップしていますが、
その時は、描くのは“ややこしそう”なので、写真のままアップしておりました。
今回それを絵にしてみました。
私がこの花を見て感じたのはその奔放に乱れ咲く様(さま)です。
野に咲く花と活け花の違いは、踊りのそれと似ているところがあるように思えます。
例えば沖縄で歓び一杯に踊る踊りと、形とか所作を重んじる踊りとは、
どちらがいいとは言えませんが、明らかに違いがあるようにみえます。
今回の絵は前者、すなわち沖縄の踊りのように、
真に内から発露するエネルギーみたいなものをテーマにしたつもりであります。
奥の方の点状の花や蕾は、スパッタリング(筆先に含ませた絵具を弾き飛ばす)を多用し、
また手前の茎の白い部分は、マスキングとペイントナイフによりました。
いずれもこの2年間で学んだ(と言えるレベルではありませんが)技法で、これを試してみました。
“ややこしさ”克服の一助にはなったのかな、と。
本朝(ブログアップ時)、台風15号が近くを通過中。
この花達は奔放な踊りで鍛えた“たおやかさ(嫋やかさ)”と“したたかさ(強かさ)”で
耐え切ってくれているものと確信。
それにしても弱と強がはいっているのもちょっぴり面白く・・・。
今、台風で大被害を受けた畑を一部復旧してきたところですが、野に咲くキバナコスモスワールドは心配です。
花の種類なのか色合いなのか、季節感も感じます。