先日GW間、横浜の称名寺を訪ねました。
恥ずかしながら、本寺の庭園が“浄土式庭園”と呼ばれていることを初めて知りました。
現存するものとしては関東では珍しいとも。
重ねて恥ずかしながら、それがどういう庭園なのかも知りませんでした。、
どうやらそれは、極楽浄土の世界を地上の庭園で再現すべく構成されたものとのこと。
本庭園でいえば、金堂(画面の奥中央)の前には池が配され、
この金堂に至るには、朱塗りを施した反り橋や平橋をわたって、
金堂すなわち浄土へと誘(いざな)っていただける、という趣旨のようでした。
数日後、家でこの絵を描いているとき、東北の平泉が世界遺産に登録されるとのニュース。
その推薦理由はといえば、平泉の、浄土思想に則った建築や庭園が世界遺産としての価値あり、
と認められたからだと。
この大御所、必ずや、東北復興の推進役になることでしょう。
ネットによれば、この平泉の資産のひとつ・毛越寺(もうつうじ)は浄土式庭園として有名で、
ここ称名寺の庭園はその流れを汲んだものでは、とも。
日頃はおよそ宗教にも、庭園にも、世界遺産にも縁遠く、浅知恵の自分が、
たまたま遭遇したヒトコマではありました。
手前の木々の間から垣間見た、ミドリ一杯の世界です。