展示会に出展した3点目です。
山光悦鳥性 潭影空人心 萬籟此俱寂 惟聞鐘磬音
これも松本芳翠先生の行書のお手本を、
教室の先生に半切大に書いていただき、それをお手本にしたものです。
唐の詩人・常建の「破山寺後禅院」という五言律詩の後半部分の四句とのことです。
ところどころに解らない漢字もあり、意味不明のまま書くのもナンダカナーの気分ですので、ネットで調べてみました。
web漢文大系によると、
山光・・・朝日を受けた山の色 悦鳥性・・・鳥たち(本性)を悦ばせる
潭影・・・深い淵の色 空人心・・・人の心から雑念を払い空寂の境地へ
萬籟・・・この世のすべてのものが発する音 寂の崩し字が左列上から3番目
惟・・・ただ 磬・・・石板を吊り下げて叩く打楽器
とありました。
どうやら禅寺での詩の様ですが、これを書く自分はというと、
空寂の境地どころか、色気満々・・・。
そして止せばよいのに格好だけでもと、今回初めて自分で“裏打ち”をしてみました。
・・・展示してから数日後会場に行きましたら、そこは素人のやること、見事に反り返っていました。
【補記】
ちょいとしたご報告を。
キーワードは鳴門海峡、伍代夏子さん、裳裾、そして入場券。
絵の仲間の方から入場券をいただいたので、
さる15日に川崎市のあるホールで開かれた「伍代夏子さん」のショーを見てきました。
“歌ってくれたらいいなあ”と強い期待感をもっていった曲が「鳴門海峡」。
そのわけは以下に。
2015.11.09付拙ブログでは「わが背子が衣の裾を・・・」の書をアップしています。
この歌では男性の裳裾(もすそ)のことがうたわれていますが、
ちょうどそのブログ記事を書いているときに伍代夏子さんの“鳴門海峡”が耳に入ってきました。
この歌、出だしは「髪が乱れる 裳裾(ここでは女性の)が濡れる・・・」というフレーズから始まります。
ここで出てくる裳裾という何やら妖しげな言葉、たまたま自分もこれに関連したブログで書いていたこともあり、
妙に共感を覚えたことでした。
更に加えて、鳴門海峡はこの拙ブログにいつもコメントしていただいている友達の出身地でもあります。
その日以来この歌が気に入り、よく口ずさんできていました。
自分の書の中の歌と彼女の歌が、裳裾を通じ、友の故郷・鳴門で結びつく
そして入場券を絵の仲間の方からいただく・・・何かの因縁を感じておりました。
そしてコンサート当日、彼女は期待通りこの歌を歌ってくれました。
舞台で聞くそれは迫力満点、思わず目頭があつくなりました。
自分だけが喜んでいる典型的な自己陶酔の話であります.
人生にはいろいろなご縁があるなあー、いろんな方に感謝申し上げなければ、
としみじみ感じ入っている次第です。
山光悦鳥性 潭影空人心 萬籟此俱寂 惟聞鐘磬音
これも松本芳翠先生の行書のお手本を、
教室の先生に半切大に書いていただき、それをお手本にしたものです。
唐の詩人・常建の「破山寺後禅院」という五言律詩の後半部分の四句とのことです。
ところどころに解らない漢字もあり、意味不明のまま書くのもナンダカナーの気分ですので、ネットで調べてみました。
web漢文大系によると、
山光・・・朝日を受けた山の色 悦鳥性・・・鳥たち(本性)を悦ばせる
潭影・・・深い淵の色 空人心・・・人の心から雑念を払い空寂の境地へ
萬籟・・・この世のすべてのものが発する音 寂の崩し字が左列上から3番目
惟・・・ただ 磬・・・石板を吊り下げて叩く打楽器
とありました。
どうやら禅寺での詩の様ですが、これを書く自分はというと、
空寂の境地どころか、色気満々・・・。
そして止せばよいのに格好だけでもと、今回初めて自分で“裏打ち”をしてみました。
・・・展示してから数日後会場に行きましたら、そこは素人のやること、見事に反り返っていました。
【補記】
ちょいとしたご報告を。
キーワードは鳴門海峡、伍代夏子さん、裳裾、そして入場券。
絵の仲間の方から入場券をいただいたので、
さる15日に川崎市のあるホールで開かれた「伍代夏子さん」のショーを見てきました。
“歌ってくれたらいいなあ”と強い期待感をもっていった曲が「鳴門海峡」。
そのわけは以下に。
2015.11.09付拙ブログでは「わが背子が衣の裾を・・・」の書をアップしています。
この歌では男性の裳裾(もすそ)のことがうたわれていますが、
ちょうどそのブログ記事を書いているときに伍代夏子さんの“鳴門海峡”が耳に入ってきました。
この歌、出だしは「髪が乱れる 裳裾(ここでは女性の)が濡れる・・・」というフレーズから始まります。
ここで出てくる裳裾という何やら妖しげな言葉、たまたま自分もこれに関連したブログで書いていたこともあり、
妙に共感を覚えたことでした。
更に加えて、鳴門海峡はこの拙ブログにいつもコメントしていただいている友達の出身地でもあります。
その日以来この歌が気に入り、よく口ずさんできていました。
自分の書の中の歌と彼女の歌が、裳裾を通じ、友の故郷・鳴門で結びつく
そして入場券を絵の仲間の方からいただく・・・何かの因縁を感じておりました。
そしてコンサート当日、彼女は期待通りこの歌を歌ってくれました。
舞台で聞くそれは迫力満点、思わず目頭があつくなりました。
自分だけが喜んでいる典型的な自己陶酔の話であります.
人生にはいろいろなご縁があるなあー、いろんな方に感謝申し上げなければ、
としみじみ感じ入っている次第です。