古稀からの手習い 水彩ブログ

人生の第4コーナー、水彩画で楽しみたいと思います

天の原ふりさけ見れば春日なる・・・(百人一首)

2015-07-20 06:16:32 | 書道

天の原婦里さ介み連八春日那る三笠の山二出てし月可裳
天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも
(小倉百人一首7番歌 安倍仲麻 高木厚人先生教本「大字かな入門」を臨書 半切)

前回から書道の百人一首をアップさせていただいています。
今春、近くの書店で「大字かな創作法」〈高木厚人氏著〉という本を見つけました。
早速購入し、勉強というか練習開始。
そもそも「大字(だいじ)かな」なる言葉の意味も分からないところからの出発です。
文字通り大きなかな文字のことで、
従来の巻物や冊子が小さい小筆で書かれているのに対し、
現在の書道展の会場では、半切以上の大きい作品が多くなり、
大字かなは、ここから書の一ジャンルを形成していった、とのことです。

「大字かな創作法」をやり始めましたが、応用編だったようで、いささか難しいところもこれあり、
もっと基本的なのはないかと探していましたら、
同じ高木先生の著で「大字かな入門」なる教本があることを知りました。
まずはこちらから始めようと、いま現在は、この入門の教本を中心に練習しているところです。

やり始めて、勉強になることばかりでした。
例えば、半切に、和歌を二行書きで書く場合、その基本的な原則事項が書かれてありました。
私にとっては初めて、理論的にというか整理されて理解できるような気がし、新鮮に感じています。
また、この教本では、墨の扱いによって生じる、全体としての立体感(この言葉も新鮮!)が強調されているようです。
具体的には、文字や文字群の大小・広狭・密度、墨の渇潤・濃淡、行や文字群の流れ、全体としての奥行き感などです。

当面、どこかの展示会に出展するわけではありません。
ただ新しい挑戦にわくわくするとともに、小筆にはないスカッとした爽快感を感じています。

小倉百人一首の、歌の意味や背景の解説は、
「ねずさんの 日本の心で読み解く『百人一首』」(小名木善行氏著)を読んでいます。
もう、それはそれは、目から鱗の毎日です。凄い方がおられるものです。

絵の方もそのうちアップしようと思っています。


コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 白露に風の吹きしく秋の野は... | トップ | やすらはで寝なましものを小... »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (mori)
2015-07-20 08:43:11
作品もさることながらコメントから豊かな人生を送られていると感服いたしております。「毎日がワクワク日々目から鱗」なる何か自分に合ったものが見つかることを願ってやみませんが、難しいでしょう。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

書道」カテゴリの最新記事