夏の夜八万多宵奈可ら明けぬるを雲濃いつこ尓月や登るら牟
夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを雲のいずこに月宿るらむ
(小倉百人一首 36番歌 清原深養父 高木厚人先生教本「大字かな入門」を臨書 半切)
この歌の作者 清原深養父(きよはらのふかやぶ)は平安中期の歌人で、清少納言の曾祖父とのことです。
この歌は、書に書かれることが多いのか、昨年の読売書法展、今年の毎日書道展でも見かけました。
実は、この歌の書道に初めて接したのは、一昨年の「和様の書」展覧会でした。
今練習しているのは“大字かな”という比較的大きな字ですが、
この書道展で見たそれは、その対極の、色紙と言われるジャンルで、
縦12.9cm横25.6cmという、それは小さな作品でした。
次回はこの小さな作品を、約2倍に格大・臨書したものをアップします。