古稀からの手習い 水彩ブログ

人生の第4コーナー、水彩画で楽しみたいと思います

夏の夜はまだ宵ながら明けにけり・・・(継色紙を拡大・臨書)

2015-08-24 07:07:56 | 書道

なつ能よ盤ま多余飛那閑良あ希尓希梨 久毛のいつこに月可倶る羅ん
なつのよはまだよひながらあけにけり くものいづこに月かくるらん
夏の夜はまだ宵ながら明けにけり 雲のいづこに月隠るらん

(継色紙 伝小野道風筆 実物(色紙2枚 12.9cm×25.6cm)をほぼ2倍に格大・臨書)

先週の歌(文言はすこし違ったところあり)の色紙版です。
昨夏、クラブの展示会があり、生意気、不遜にも、小野東風の継色紙へチャレンジしたものです。

一昨年夏、書道を通じた友人から、東京国立博物館で開催されていた「和様の書」という展覧会に誘われました。
三跡と呼ばれる小野道風、藤原佐理、藤原行成など名立たる書家の書など、その実物に初めて触れ、大変に興奮したことでした。
見学中、友達から「色紙」を見てみようと。
サインなどを書いてもらう“色紙”ではなく、ちゃんとした書道のジャンル。
そのなかでも「継色紙」「寸松庵色紙」「升色紙」が有名だということも初めて教わりました。
実物は本当に小さく、それをスクリーン上に格大して写しだされていましたが、
拡大アップにも十分に耐え得る線の絶妙さや余白のとり方には、正直、唸ったことでした。

実物をほぼ倍の大きさ(25cm×50cm)に格大・臨書したものです。
紙もちょっと高い紙を使いました。
と言っても数百円のオーダーです。
数十円の紙で書いている時と比べ、ガチガチになってしまう、何とも情けない自分でありました。




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1 コメント

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Unknown (mori)
2015-08-24 07:56:44
それぞれの良さがあると思いますが、素人目にはこちらの方が余白の味と言うか全般のバランスが語りかけている部分が大きいと感じました。それにしても高い紙に挑戦する時の心情がリアルに表現されていて思わず微笑みました。
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