クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

鐘原ヶ岳周回 H-26- 5-18

2014-05-19 12:44:37 | 榛名山麓
昨日までの強風が収まった様なので再び榛名方面へハイキング。本日の予定は鐘原ヶ岳の
周回と数年来探し続けていても未だ見つかっていない鐘原ヶ岳14番目の石碑探しも兼ねる。

r-126を榛名に向かうと中盤過ぎから上から連続して自転車が猛スピードで下ってくるので
減速進行。今日は第二回の通称「ハルヒル」と言われる「榛名山ヒルクライム」の当日なのは
知っているがコースは榛名支所近くの大森神社をスタートして一の鳥居・榛名神社・天神峠を
経て湖畔の多目的広場をゴールとするから路線はr-211とR-33の筈だしゼッケンも付けていない。
だが気が付いたら路傍にPM1.OOまで交通止めの表示もある。どうやら選手たちの帰路は
このr-126を使う周回になっていたらしい。どおりで日曜なのに行楽の車が少ない訳だ。
一寸逡巡したが駐車場所がもう目の前だから勘弁してもらって峠道入り口に路傍駐車(9.25)。

この峠道は地蔵峠を経て榛名神社に抜ける道だが明治時代にはここ唐松近辺の学童はこの
峠道を通って当時隆盛していた榛名神社社家町の小学校に通ったという記録がある。



その小学校は榛名神社西にあった榛名町第四小学校で平成17年に128年の歴史を閉じて廃校に
なったが逆算すると開校は西南戦争の二年後の明治12年、最初の教育令が発せられた年である。



峠道は林間を真っ直ぐに伸びる。この辺は細流が多くその間の細い小尾根に道が付いている感じ。



やがてこの道標で右に曲がる辺りから山道らしい雰囲気。



「地蔵三号線」なる林道との分岐を過ぎると小さな沢をクロスする。この先から榛名特有の
笹が現れる。



地蔵四号線分岐を過ぎると笹原も本格的。



こんなマークを頼りにしないと足元の踏み跡も笹に隠れてしまいよく見えなくなる。
どうやら登山者の通過が少ないようだ。



このふるい石碑風の辺りから今までの北西向きが西向きに変わる。



目印も絶えてしまうのでこんな所を適当に進む事になるが微かな笹の分け目が頼り。



目印の大岩を確認しながらその右を通過。



漸く首なし地蔵。この地蔵の首は明らかに後から補修されたものだがそれも半壊状態。



僅かの距離を蛇行で登ると四基の小さなケルンに迎えられて峠に到着(10.29)。人の気配皆無。



地蔵峠という表示物はなく榛名神社・唐松との乗り越え方向表示のみ。



これから向かう大鐘原ヶ岳への道標は地表に落ちていて間もなく土に帰りそう。



ここからは直ぐに急登が始まるので念の為、軽アイゼンを装着しながら周辺を眺めると
新緑が始まっており実に爽やか。



滑りやすい急登尾根を登って行くと早くも最初の突起が現れる。



この突起には右から迂回する道が付いているがこれは一筋縄では行かないので最初から
やや緊張。



目印を頼りにして斜面の岩の間を抜けていく。



やがてこの白テープでロープ登りが始まるが



ロープを掴んで少々違和感。ここのロープはブルーの平紐で稜線から一本で下がっていた筈。



かっての写真はこんなロープだった。



兎に角、ロープ頼りで登っていくと肝心の一番難しいところでロープは消滅。弱ったなーーと
思って上をみると何本もの立ち木に50センチぐらいに寸断された見覚えのあるブルー紐の
残骸が見えた。切り口は摺れ切れで鋭利なもので切断されたものではない。
ロープの切れ端・岩角・立ち木を交互に掴んで漸く稜線に到着。こんな状態では爺イには此処を
下ることは多分出来ないだろう。



ツツジに迎えられる稜線の突端は展望場所。



先日の覗岩が良く見える。



進行方向の南には二番目の突起が見える。



僅かにこんな所を登ると



大岩にぶつかる


直近まで近寄って右への迂回路に入る。
何のことはない、直ぐに切り返しのように崖を直登させられる。
こんな尾根道を多少のアップダウンをしながら進むと



第三の突起が見える。もうこれは大鐘原ヶ岳の山塊を北から見ているのだ。ここは左に
道が付いているが



入ると直ぐに尾根直登の道となる。



稜線は展望場所で北から東にかけてよく見える。







ここからは軽いコブを二つ乗り切ると



文字の消えた道標があるがここは天狗四合目への下り道の分岐。



近くには旧室田町の境界杭もある。



分岐から約100mで大鐘原ヶ岳に到着。この標識以外には何もない。



かってここにはこんな標識が在った筈だが今は見当たらない。



大鐘原ヶ岳からはツツジの道を辿って一旦大きく下る。それも二段構えでもったいないくらいの
下降でその先の登りが心配。



前面に見える第四の突起は小鐘原ヶ岳北西にある推定1235mの無名峰。但し地形図上では等高線の
関係で独立峰に見えるが実態は小鐘原ヶ岳の一部で北西の肩みたいなものであるから
山名も付かないのが納得できる。



岩帯に接近して右のわき道に進むが



その先で急登が待っているのは今迄と同じパターン。



尾根に着いて振り返ると今、降りてきた大鐘原ヶ岳が予想以上の巨大な姿を見せていた。



尾根道にはツツジが咲き誇る。





直ぐに1235m峰が近づく。だが、ほんの丘程度。



殆ど気づかないくらいで何もない1235m地点を通過して



この標識だけの小鐘原ヶ岳に到着。



かって存在した標識は何も見当たらない。





三角点は堂々の二等で点名は内野、1224.92m 誰にも会わない山頂だった(12.01)。



ここで軽食と休憩で本日の爺イ。



休憩後、尾根をそのまま唐松に抜けるために東南に向けて出発。一応は13基の石碑代表の
「クニノトコタチノミコト」挨拶して。



天狗山八合目への分岐を右に分けて踏み跡なしの笹尾根を下り始める。



暫く行ってから当日の探し物。この石碑は七年も前に偶然見かけてから一度も再会出来ていない。



広範囲を30分と時間を切って捜索するも結局は又もや失敗で切り上げ。



笹尾根に戻って目印の大岩通過。



その下のこのマークは天狗八合目を通る旧榛名町の大字境界線の始点だが未だ途中まできり
確認していない。



漸く深笹が終わると林に突入。



再びツツジ。



ここの大岩を過ぎて記憶にあるはずの下山口を探すが



谷側かの様子が変わっており刈払されてすっきり。お陰で目印も見つからずそれらしき所を
探るが確信が持てずに諦め。



それが駄目の場合に備えて取って置きの一手を持っている。この尾根を最後まで下りきって
沢を跨いで林道に達するという事が可能なのだ。但し、これは予定した地点からの下降に
比べると登り林道歩きの距離が長くなるので本当は余り使いたくないが止むを得ない。
尾根を下っていく。



尾根突端から沢に降りるのは急傾斜だが下地が柔らかいので立って歩ける。



沢に降りて東進を約50m位、沢が大きく右旋回する箇所の対岸の土手に上って下を眺めると
記憶どおりに2m下に林道が走っていた。



軽アイゼンを外したり休んでから林道を北上開始。登り傾斜なので足にこたえる。
間もなく、下山予定だったポイント通過。目印も無くなり雑草が繁茂して一寸分からなく
なっているが林道から分岐する作業道が小尾根とクロスする所。



この林道は谷側路肩の崩れや山手からの岩の崩落が多い上に雑草もこんな具合で
到底林道の態をなしているとは言い難い。



林道出口はもうr-126で丁度「箕郷町上水道第六水源地」の所。



ここらの県道北上は傾斜がきついので休みながら。ほぼ1.2kの距離を30分も掛かって
本日も無事に駐車場所に到着(15.30)。





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