クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

榛東にあっても吾妻山 H-16-12-24

2004-12-24 18:10:07 | 榛名山麓
榛東にあるのに吾妻山(830.6M)

群馬には吾妻山が二つある。榛東の他には桐生の吾妻山が知られている。この山は標高が481Mと低いのに何故か群馬百名山に入っているし、上毛新聞社の「群馬の山歩き130選」にも取り上げられている。
多分、桐生の市街地から僅か4㌔のところにあり、麓は吾妻山公園として整備され、市内の複数の高校や中学の校歌の歌詞にも取り上げられて居るほど、地元の象徴となっているからかもしれない。
一方、榛東の方は「群馬移動通信」が1996年に取り上げているだけである。
12/24、この冴えない山に行くことにした。実はその前の12/18に性懲りも無く鐘撞山から音羽山への縦走を試みたが、800M位の無名峰を一つクリヤした尾根渡りで吹き曝しの強風となり、寒さで体が動かず撤退する破目になったので体力を考慮して12/22の琴平山のような少し楽そうな目標に転換していたのである。
榛名山麓の広域農道を行き、自衛隊駐屯地の正門を過ぎた直ぐの信号を「県道水沢・群馬線」に乗って左折する。県道は次ぎの四つ角で右折となってハルナグラス前を経由して水沢で「前橋・伊香保線」に合流しているが、この四つ角を直進して榛名カントリーの標識に従ってすすむ。テニスリゾートや村営キャンプ場などを経て最近整備された「富士見峠」につく。この峠から右折して下っている林道はハルナグラス脇に通じているので其方から登って来ても良い。ここには数台が停められる駐車場があり、見上げる石段の上には石の鳥居が見える。この辺は移動通信の記録の時代は峠の少し上の登山道から登ったと記録されているが、今は駐車場のところを含んで「吾妻山周辺遊歩道」が整備され、ハイキングコースとなっている。
石段を息を切らせて上るとその上にも林道と平行して結構きつい山道があるがやがて東屋や遊歩道案内図のある場所にくる。ここから左に平行している林道へも降りられるので第2の登山道入り口であろう。
案内図によると登山道は途中から北回りと南回りの二本に分かれるが、兎に角その分岐まで登っていく。道は登ってはいるがハイキングコースらしく典型的な踏み固められた道で歩き易い。やがて分岐に出ると右に行くと短絡の近道で西南面に伸びるているがとりあえず一周しないと面白くないので左の道を行く。
ちらちらと下に林道が見えるので登山道も林道も平行しながら高度を上げているようである。道は少し荒れ気味になり、とうとう林道と合流してしまった。おかしいなと思ったらここも登山道入り口で一旦林道に下りてから朽ちた道標に従ってもう一度先に取付く形である。ここから木の階段が付けられており山の中腹を北にそれからは左右に振れながら直登をさけて楽に登らせる。ぐっと南に回りこんだところで岩隗の頂上らしき所につくが、周辺を見ても其処が最高峰なのに何の標識も無い。三角点も見つからないのは名のある山ではないと、経験で分かっているから間違いとは悟ったものの此れだけ完璧な木の段
を登ってきたのだからどうも理解できなかった。前後を大分歩き回ったが尾根道があるだけで何も無い。
ここで移動通信の中で吾妻山は隣の峰より低いとあったのを思い出し、尾根道を南に行った。やっぱりかなり下った鞍部に分かれ道と立派な道標があり、直進して次ぎの峰が吾妻山、分かれ道を右に下ると富士見峠とあるので先ほどの短絡道に繋がるようである。
直進すると急登になるがほんの僅かで頂上らしき所に飛び出す。展望は大した事は無いが東・南・西の三方は見渡せる。北を見ると先程降りてきた無名峰がとてつもなく高く見え、この低い山に三角点があるのが益々不思議になった。頂上にはコーヒーの空き缶が一個括りつけられた鋼材のポールが一本と「地理調ーー」と刻まれた石柱が埋め込まれているだけで何時も記録写真の背景にする頂上標識はみつからなかつた。最近登る山は「鐘撞山」「琴平山」とここと頂上標識が無い山が続いているので兎に角手製で作って取り付けに来ようと思った。
帰りは無名峰に登り返すのは嫌だったので先程の分岐から富士見峠方面に降り始める。暫く行くと又道標があり右に回り込んでの富士見峠だけが指示してあつたが、左にも作業道らしき踏み跡があったので其方に降り始めた。杉の植林整備地帯であるらしく枝おろしした残骸がそのままで踏み跡も全く消えてしまった。しかし、この方角は駐車場からハルナグラス脇に出る林道に必ずぶつかる自信があったので慎重に磁石で方向を固めて真っ直ぐに降りる。身動きできなくなる藪ではなく杉林なので足元の枯れ枝さえ気をつければ何とかなる下りであった。やがてよりはっきりした作業道に出たのでそれに従って山を下った。飛び出したところは駐車場から約100㍍の東地点だったのでほんの少しの林道歩きで駐車場に着いたが、地元のボランティアの人達が林道側溝の落ち葉を吹き飛ばして除去
していた。聞いてみると積雪時に融雪水を流れやすくしているとのことであった。林道は夏の路傍草刈りを何時も見て管理の大変さを感じていたが冬の落ち葉吹き飛ばし作業は初めて見た。


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