梅雨の合間の真夏日予報。絶好のハイク向きだが最近負けが込んでいる巨人の
試合がデイゲームなので近場の短時間コースと考えて10年以上前に行ったコースで
鏡台山周回とした。
榛名山南麓の地形図で鏡台山周辺をみると山はサークル的に破線で囲まれている。
西側の線は今も明確に残る林道で鏡台山南峰と通称される1072.9mの三角点山の
北方に出られる。問題は東側の破線で地形図上は天狗山四合目に達することになっては
いるが途中から道形が消えてしまう忘れられたルート。見方によっては典型的な登山路無しの
里山気分が充分過ぎるほど味わえる。
r-126で林道四つ角の車橋、左折して林道榛名南線に入る。狭い道に両側から雑草が
覆いかかっているので車に傷を付けない様に低速運転。
橋から3.3kで左に小さな神社、個人的な物らしく銘の表示が無い。
その反対側の「ろうきんの森」看板の脇に種山東南登山口、パラグライダー発着場を経る道。
4.6k地点の吹流しポールのあるところが種山南登山口、現在では発着場まで舗装車道となって
いるので登山道と言うにはそぐわない。
更に進むと7.1kで天狗山南登山口、随分とお世話になっている。
約10k地点の「糠塚橋」で北上して来た林道がヘアピンカーブで南進に転ずる処が
本日の駐車場所。ガードレール脇に道標らしきものがあるが良く読み取れない。
かって此処には「天狗山西峰登山口」の標識が存在したこともある。
スタートすると(9.23)傾斜のある林道。
道は渓流の右岸で右下の直ぐ近くを清流が流れさわやかな音を立てている。
道は忽ちの内に雑草に覆われてるがこの時期の里山の当たり前の事なので
嫌がってはいられない。
やがてこの看板の処の分岐を右へ。表示を見ると「樽の平造林地・H-6年から60年間」とある。
右へと言うより直進気味に進むと入り口は草で塞がれているがその先に明確な道(9.47)。
下地は土砂が流されたらしく小石がゴロゴロで悪路。
深く抉られて水路の様な処は土手のような肩を歩く。
やがて草茫々の小平地、ここが地形図上の林道分岐点。
左への道はしっかりした林道で鏡台山西側を北に進む道だかこれは帰路に使う。
右への道が往路の進路。いきなりの藪で困惑するがこれが四合目に繋がる破線の道。
若しかするとこの道は榛名神社への峠道だったのかな?
地形図上の次の分岐まで100mぐらい。
初めて目印リボン発見。実に目立つものでこの先のナビが電波を捉えられない箇所で
大いに助けてもらって感謝。
再びの目印で小沢を渡って左岸に移る。これ以降にも小さな流れを数回渡る事になる。
ここからは小さな沢が数多く交差し極めて歩き難い。一時は左の沢から離れて
沢沿いを歩く。
途中でこんな風景、随分遠い距離から蔦が樹木を捕らえている。
この後はリボンも頼りにして兎に角前進。
暫く沢の中を歩くとこの大岩で沢が分岐するので右が四合目の直下に出るので
そちらを選択。
もう最終の沢に入ったからと急に元気が出て右の斜面に取り付いて徐々に高度を
上げる。
注意してみると薄い踏み跡があるような気がしてもう先程まで世話になったリボンの
事など頭から飛んでしまっていて探そうともしなかった。
遥か右上部に四合目から鏡台山に繋がる稜線が見えた。
更に進むと巨岩出現、縦に二つ並んでいるのでその右脇を抜けるが猛烈な傾斜で
やや苦戦。油断をするとファーと後ろに持っていかれそう。先日、音羽山で
置き去りにしたストックの補充がされてなく慣れない一本ストックなので尚更だ。
やがて見覚えのある巨岩、これも同じく右から抜けるが稜線はもう直ぐ目の前。
但し、直登すると四合目から西20mに出てしまうので右にトラバース気味で登る。
そしてこの道標の所に南からドンピシャリ。こんな見栄も里山の醍醐味の内。
これて終盤に多少のインチキはあったものの失われた四合目までの破線を
歩いた事になるーーーと言うより「事にしてしまう」。(11.30)
少し離れた榛名神社からの到着点に四合目道標、最終の十合目道標は天狗東峰の
巨岩群の脇にある。
稜線到着地点の細い樹幹にゲート状の目印を付けた。このテープは素材の経年劣化に
より数年で収縮するので剥げ落ちるはず。
直ぐに稜線を西に向かって丁字路の道標前。オヤッ鏡台山の文字脇に書き込み。
それだけを拡大したのがこれ。つまり、道標が示す鏡台山は単なる三角点突起に
過ぎなく、地形図に見られるように本来の「鏡台山」は北峰と通称されている
1079m山だーーと云うことを言いたいらしい。確かに既存の標識に断りも無く
書き込みするのは落書きと同じで好ましくないが爺イも永年同じように忸怩たる
思いを持っているので主張には賛同できる。
今の金属製の銘盤を持つ三角点は1995-9-28の設置であるがその前には旧タイプの
四角柱があり点名が「鏡台山」であることも困乱の元かな? 尤も両山とも同じ
稜線上にあるから総称して「鏡台山」なんだろうか?
さて、南峰に向かう。途中にはこんな岩塊があるが右からでも左からでも楽に
通過。
直下に来るが稜線上からは一寸した突起にしか見えない。
難なく三角点にご対面。四等で1072.9m 点名は鏡台山。(11.45)
国土院の三角点の「点の記」を見ると概念図にはこの三角点位置から北への
稜線に「至鏡台山」と書いてあるから国土院もこの三角点山を鏡台山ではないと
認識しているはず。
かって存在した1079mと表示されていた頂上標識は見当たらない。古くからあった
この標識の為に南峰が鏡台山とよばれ1079mとされた様な気がする。
本日の爺イ。
本来はここが絶好の展望スポットなのだが霞で遠方は写真に成らなく二枚だけ。
休まずに北峰に向かう。さっきの丁字路の分岐にこんな北峰を示す標識。
10年程前に爺イが取り付けたものが未だに残っているのだ。
北西への道を進むと前方に小山。これは左に湾曲する角の尾根の突起。
直下に来ても山頂は樹木の塊。
直ぐに東西に長い頂上台地に到着。
西端近くに頂上標識、その他の私製のものは見当たらない。何も無い台地で
拍子抜け。休憩と軽食。(12.17-12.45)
人の気配が全く無い頂上には蝉の声だけが響き耳を澄まして至福のひと時。
MVI 5240
野球中継を見るために下山開始。天狗への分岐を左に分け再び南峰方面に。
下りに利用する林入り口に古い爺イの道標、この道をどんどん使ってもらう願いで
付けたのだが余り効果は無かったようだ。
道は南峰の西側を一直線に南下する。多少草が煩く下地がゴロゴロなのは
使用されていない林道では当たり前だから気にならない。
道中、唯一の障害物もこんな程度だし
こんな草茫々の区域も長くは続かない。
ぐんぐん下ってリボンの所で往路に合流。
途中でこんな道標らしきもの。
多分、昔はこんな姿だった物かも知れない。
そして今日も無事に帰着。(13.47)
帰路はそのまま西に向かって「かびや」でr-33に出て室田周りで帰宅。
又もや敗戦、年間億単位の高給とり達よ やる気があるのか!
帰宅して一寸携帯の歩行数記録を見たら珍しい数字が並んでいた。
偶然とは面白いもんだと思ったが、待てよ! 9999=死苦ではないか?
オレは呪われているんだなーーーー。
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