今日は榛名・地蔵峠の北にある1271m峰の周回。目論見は北から1271峰を乗り越して
懸案の「覗き岩」に出来るだけ接近しそのまま尾根の東を下って地形図上に南北に
何本も描かれている破線がどんな程度の道なのかを確かめながらr-126に戻ってくるというもの。
この1271m峰は地形図上は無名峰だが最近は戦国時代の言い伝えを使った「幡矢ヶ岳」或いは
「旗矢ヶ岳」が通り名になりつつある。その南端の覗き岩から更に下って地蔵峠への
峠道に降り立つ試みは「山ラブのトラZ」さん、「趣味の山歩き」さん、「群馬の山歩人」さん
などがいとも軽々とこなしている。達人たちの「軽々」は爺イにとってどの位かは分からないが
「時間を掛ければ何とかなるだろう」の程度と想定して今日の計画になった。
しかし、この覗き岩、榛名湖畔の「硯(スズリ)岩」とは関係ないのに硯岩を語る登山記録の恐らく8割位が
「覗き岩」と記述しているのは驚きを通り越して唖然とする。多分、他人の記述をそのまま
コピーするからそんなことになるのだろう。
因みに掃部ヶ岳と硯岩の分岐道標には大きな文字で書いてあるのに。
箕郷の街中を抜けてr-126で榛名山に向かう。宗教施設や榛名神社に通ずる峠道入りくち、旧カラ松キャンプ場
前を通過すると左に見えるのがこの看板。
ここから僅かの距離のこの表示板の路肩が本日の駐車場所。「作業道宮沢線486m」だ(10,03)。
車止めのチェーンを跨いで杉落ち葉で固められた作業道に入る。
Y字分岐は右の沢沿いの道を選択して堰堤を見ながら登っていくとやがて自然に左岸に移る。
流水のために削られて荒れた道を行くと間もなく作業道の終点で前方の小さな尾根に乗って峠道の始まり。
峠道は時々尾根道とも合流しながら緩やかな登り。
左(南)が開けると目標の1271m峰がその端正な姿を見せる。地形図上の無名が惜しいほどの山だ。
意外に長い距離と傾斜の道を歩かされて峠着。ここは天目山と1272m峰の鞍部で爺イは「湯ノ沢峠」と勝手に
仮称している。理由は乗り越したところに「湯ノ沢」という小字があるからという誠に無責任なものであるが
幸いにしてほかのHPではこの峠名を書いてあるものは目にしていない。
北を見ると天目山の南面、ここには登山路が無く急傾斜のため爺イは榛名神社・天神峠・氷室山経由の
下山口に使っている。
南はこれから進む1271mへの長い一本尾根。
峠には表示物は一切消えておりこんなコンクリート杭が一本だけ立っているだけ。
かってはこんな道標が存在したが姿が見えないところを見ると土に帰ったのかも。これは天目山。
こっちは九折岩。峠を直進して榛名川支流を豪快に下ると九折岩を見て榛名神社に達する。
かっては峠道が残っていたらしいが今はテープや岩への赤矢印などが散見されるだけで
殆ど消滅している。だが地形図の破線はそのまま残されている。
南への尾根道を登りだすと左に薄い踏み跡がある。尾根は西南向きから何れは南向きになるのだから
ついついショートカットの積もりでこれを辿ったことがあるが、残念ながら獣道らしく高度が
上がらずに時計回りに山塊を巻くだけ。最後は窪にぶち当たって崖登りを強いられる。
踏み跡を無視して直進すると稜線上の小コブ。
幾つも出てくるコブを乗り越えて
このブルー紐がヒラヒラする箇所で漸く南西から南へ方向が変わる。
こんな尾根のアップダウンを過ぎていくと
やがて前方に頂上台地の北端らしきものが見える。
傾斜は相当にきつくなり横を見るとこんな程度の斜度。
やっとこの杭で南北に長い頂上台地に到着。
取り敢えず地形図上の1271mと書かれた黒ポッチに立つが付近にはこんな杭があるだけ。
「黒ポッチは標石のない標高点だよ」と先達に教えられた事を承知でも何時も何かを
期待してしまう。
台地を南に進みながら頂上標識を探したらお馴染みのG氏の名刺判と無銘のものを発見したが
何れも表示は「旗矢ヶ岳」。
かって複数の山名と「岳」と「山」を一緒に書いて話題をさらったこの標識は見当たらない。
台地南端のこの杭で下りが始まるので休憩を兼ねて軽食(11,26)。
周辺の雑木は未だ葉が出ていないが枯れ枝が相当込み合っていて展望は良くなく写真も不出来。
この山は西だから杏岳と思う。
東北のこれは首の傾きからすると相馬山。
真東だから音羽山と思うが意外に厳しい姿。
南には鐘原ヶ岳の山塊、天狗山は多分陰になって見えていないだろう。
下り道は直ぐに榛名特有の膝下までの笹道になるが良く見るとその下にははっきりした踏み跡があり
一本尾根を外さないように注意すれば何の不安もない。
たまにはこんな目印テープも現れるので安心。
平凡な尾根下りを決め込んでいると突然こんな箇所も現れる。
幾つも突起を乗り越え、その度に下方に現れるはずの覗き岩を期待するが全く見えない。
やがてこんな所では珍しい松の巨木、格好の目印だ。
もう突起は止めにして貰いたいと思ってこの小ピークを慎重に下ったら
突然、右手に巨岩が現れた。だが、岩の色と周辺の樹木の色が似ていて同化してしまうのか
帰宅して写真を見てガックリ。まるで幽霊写真だ。
その右の二本も同様。だが地形図で確認すると現在地は地形図の「覗」の文字より100m近くも北。
どうも本命はもっと下らしい。
で、恐る恐る更に下降するとこんな岩頭で行き止まり。こんな岩頭も横や下から見ると尖塔なんだろうか?
右の斜面を見ると何とか降りられそうな雰囲気。トラZさんは多分「楽々と」この急傾斜を降りたらしい。
今まで見た覗き岩の写真は殆ど西から撮っている。だから今見えているのが本物なのか確かめるには
西に下りて横から見れば良いとは思うが失敗したら爺イの脚力では登り返しは多分出来ない。
グヅグツと逡巡の結局、岩頭で写真を撮って確認は又後日と先延ばしで気持ちを誤魔化す(12.47)。
暫く休憩してから東に下降開始。微かに感ずる尾根を辿ろうとするが忽ちの内にこんな危険な箇所で困惑。
突破のトライもせず安易に窪に逃げたのが運の尽き。見た目は綺麗だが傾斜もきつく厚く堆積した落ち葉の
下は隠れ岩がゴロゴロ。
下りながら右を見ながら覗き岩の姿を求めるがさっぱり目に入らない。尤もこのルートは稜線とは
離れていく東南尾根だから無理なのだろう。せめてかって西から撮ったこの程度は目にしたかったのだが。
一時は小さな尾根にも乗っては見たが結局は沢にぶち当たって岩だらけの急降沢を滑り降りる。
作業道までは僅かの距離と分かっているのでルートは滅茶苦茶。何とか道らしき所に到着。
谷側の路肩がしっかりと補強されているので懸念した廃道ではなく立派な現役(13.54)。
右手に高度のある雄大な尾根、本来はあの尾根をすっきりと降りてくる予定だったのに。
作業道を北進すると東への下り道に木枠段、これを下ってしまうとこの作業道の先が確認できないので
直進。
丁度、この野鳥の看板のあるところ。若しかするとここは「みどり世紀の森」に入っていて作業道と
思っているのは遊歩道?
歩を進めると小さな沢のどん詰まりに未だ残雪。
道は段々良くなる。
この木橋を渡ると
林を通過する。
再び野鳥看板で分岐、左は途中で消えているので右の長い木枠段で東に進む。
木枠段を下りきると南北の道に合流。
綺麗な遊歩道を北進して
さっき見たこの看板前を通過して駐車場所が見える位置でr-126に帰着(14.03)。
何時か、このルートを往路にしてもう一度覗き岩を確かめようーーと決めて本日も無事終了。
ご来訪のついでに下のバナーをポチッと。
懸案の「覗き岩」に出来るだけ接近しそのまま尾根の東を下って地形図上に南北に
何本も描かれている破線がどんな程度の道なのかを確かめながらr-126に戻ってくるというもの。
この1271m峰は地形図上は無名峰だが最近は戦国時代の言い伝えを使った「幡矢ヶ岳」或いは
「旗矢ヶ岳」が通り名になりつつある。その南端の覗き岩から更に下って地蔵峠への
峠道に降り立つ試みは「山ラブのトラZ」さん、「趣味の山歩き」さん、「群馬の山歩人」さん
などがいとも軽々とこなしている。達人たちの「軽々」は爺イにとってどの位かは分からないが
「時間を掛ければ何とかなるだろう」の程度と想定して今日の計画になった。
しかし、この覗き岩、榛名湖畔の「硯(スズリ)岩」とは関係ないのに硯岩を語る登山記録の恐らく8割位が
「覗き岩」と記述しているのは驚きを通り越して唖然とする。多分、他人の記述をそのまま
コピーするからそんなことになるのだろう。
因みに掃部ヶ岳と硯岩の分岐道標には大きな文字で書いてあるのに。
箕郷の街中を抜けてr-126で榛名山に向かう。宗教施設や榛名神社に通ずる峠道入りくち、旧カラ松キャンプ場
前を通過すると左に見えるのがこの看板。
ここから僅かの距離のこの表示板の路肩が本日の駐車場所。「作業道宮沢線486m」だ(10,03)。
車止めのチェーンを跨いで杉落ち葉で固められた作業道に入る。
Y字分岐は右の沢沿いの道を選択して堰堤を見ながら登っていくとやがて自然に左岸に移る。
流水のために削られて荒れた道を行くと間もなく作業道の終点で前方の小さな尾根に乗って峠道の始まり。
峠道は時々尾根道とも合流しながら緩やかな登り。
左(南)が開けると目標の1271m峰がその端正な姿を見せる。地形図上の無名が惜しいほどの山だ。
意外に長い距離と傾斜の道を歩かされて峠着。ここは天目山と1272m峰の鞍部で爺イは「湯ノ沢峠」と勝手に
仮称している。理由は乗り越したところに「湯ノ沢」という小字があるからという誠に無責任なものであるが
幸いにしてほかのHPではこの峠名を書いてあるものは目にしていない。
北を見ると天目山の南面、ここには登山路が無く急傾斜のため爺イは榛名神社・天神峠・氷室山経由の
下山口に使っている。
南はこれから進む1271mへの長い一本尾根。
峠には表示物は一切消えておりこんなコンクリート杭が一本だけ立っているだけ。
かってはこんな道標が存在したが姿が見えないところを見ると土に帰ったのかも。これは天目山。
こっちは九折岩。峠を直進して榛名川支流を豪快に下ると九折岩を見て榛名神社に達する。
かっては峠道が残っていたらしいが今はテープや岩への赤矢印などが散見されるだけで
殆ど消滅している。だが地形図の破線はそのまま残されている。
南への尾根道を登りだすと左に薄い踏み跡がある。尾根は西南向きから何れは南向きになるのだから
ついついショートカットの積もりでこれを辿ったことがあるが、残念ながら獣道らしく高度が
上がらずに時計回りに山塊を巻くだけ。最後は窪にぶち当たって崖登りを強いられる。
踏み跡を無視して直進すると稜線上の小コブ。
幾つも出てくるコブを乗り越えて
このブルー紐がヒラヒラする箇所で漸く南西から南へ方向が変わる。
こんな尾根のアップダウンを過ぎていくと
やがて前方に頂上台地の北端らしきものが見える。
傾斜は相当にきつくなり横を見るとこんな程度の斜度。
やっとこの杭で南北に長い頂上台地に到着。
取り敢えず地形図上の1271mと書かれた黒ポッチに立つが付近にはこんな杭があるだけ。
「黒ポッチは標石のない標高点だよ」と先達に教えられた事を承知でも何時も何かを
期待してしまう。
台地を南に進みながら頂上標識を探したらお馴染みのG氏の名刺判と無銘のものを発見したが
何れも表示は「旗矢ヶ岳」。
かって複数の山名と「岳」と「山」を一緒に書いて話題をさらったこの標識は見当たらない。
台地南端のこの杭で下りが始まるので休憩を兼ねて軽食(11,26)。
周辺の雑木は未だ葉が出ていないが枯れ枝が相当込み合っていて展望は良くなく写真も不出来。
この山は西だから杏岳と思う。
東北のこれは首の傾きからすると相馬山。
真東だから音羽山と思うが意外に厳しい姿。
南には鐘原ヶ岳の山塊、天狗山は多分陰になって見えていないだろう。
下り道は直ぐに榛名特有の膝下までの笹道になるが良く見るとその下にははっきりした踏み跡があり
一本尾根を外さないように注意すれば何の不安もない。
たまにはこんな目印テープも現れるので安心。
平凡な尾根下りを決め込んでいると突然こんな箇所も現れる。
幾つも突起を乗り越え、その度に下方に現れるはずの覗き岩を期待するが全く見えない。
やがてこんな所では珍しい松の巨木、格好の目印だ。
もう突起は止めにして貰いたいと思ってこの小ピークを慎重に下ったら
突然、右手に巨岩が現れた。だが、岩の色と周辺の樹木の色が似ていて同化してしまうのか
帰宅して写真を見てガックリ。まるで幽霊写真だ。
その右の二本も同様。だが地形図で確認すると現在地は地形図の「覗」の文字より100m近くも北。
どうも本命はもっと下らしい。
で、恐る恐る更に下降するとこんな岩頭で行き止まり。こんな岩頭も横や下から見ると尖塔なんだろうか?
右の斜面を見ると何とか降りられそうな雰囲気。トラZさんは多分「楽々と」この急傾斜を降りたらしい。
今まで見た覗き岩の写真は殆ど西から撮っている。だから今見えているのが本物なのか確かめるには
西に下りて横から見れば良いとは思うが失敗したら爺イの脚力では登り返しは多分出来ない。
グヅグツと逡巡の結局、岩頭で写真を撮って確認は又後日と先延ばしで気持ちを誤魔化す(12.47)。
暫く休憩してから東に下降開始。微かに感ずる尾根を辿ろうとするが忽ちの内にこんな危険な箇所で困惑。
突破のトライもせず安易に窪に逃げたのが運の尽き。見た目は綺麗だが傾斜もきつく厚く堆積した落ち葉の
下は隠れ岩がゴロゴロ。
下りながら右を見ながら覗き岩の姿を求めるがさっぱり目に入らない。尤もこのルートは稜線とは
離れていく東南尾根だから無理なのだろう。せめてかって西から撮ったこの程度は目にしたかったのだが。
一時は小さな尾根にも乗っては見たが結局は沢にぶち当たって岩だらけの急降沢を滑り降りる。
作業道までは僅かの距離と分かっているのでルートは滅茶苦茶。何とか道らしき所に到着。
谷側の路肩がしっかりと補強されているので懸念した廃道ではなく立派な現役(13.54)。
右手に高度のある雄大な尾根、本来はあの尾根をすっきりと降りてくる予定だったのに。
作業道を北進すると東への下り道に木枠段、これを下ってしまうとこの作業道の先が確認できないので
直進。
丁度、この野鳥の看板のあるところ。若しかするとここは「みどり世紀の森」に入っていて作業道と
思っているのは遊歩道?
歩を進めると小さな沢のどん詰まりに未だ残雪。
道は段々良くなる。
この木橋を渡ると
林を通過する。
再び野鳥看板で分岐、左は途中で消えているので右の長い木枠段で東に進む。
木枠段を下りきると南北の道に合流。
綺麗な遊歩道を北進して
さっき見たこの看板前を通過して駐車場所が見える位置でr-126に帰着(14.03)。
何時か、このルートを往路にしてもう一度覗き岩を確かめようーーと決めて本日も無事終了。
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実は今日、覗岩に行ってきました!
帰って何気なく検索してみて爺イさんのブログを発見したのです。
だいぶ前の話ですが、覗岩の写真の使用許可依頼の書き込み頂いたのに、ブログを放置してしまったため、お返事もせずに大変失礼致しました<(_ _)>
今回の記事中にも私などのことをお書きいただき恐縮しきりです。
突き当たりの西の斜面の下りは決して楽々では無かったですよ~(;´▽`A``
覗岩は突き当たりの岩場から南東に延びる尾根を進んだら到達出来ましたよ。
岩場は巻くように踏み跡があったので危険な思いをすることもなく辿り着けました。
少々藪が煩い部分もありましたが、爺イさんでも問題なく行けると思います。
ぜひ!次回は行ってみてください!