クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

今年の三方境は時期ハズレ H-27-11-21

2015-11-22 18:38:28 | 妙義・下仁田・富岡・南牧
ここ数年の恒例になっている三方境の紅葉見物、毎年最盛期の狙い日に迷うが
今年はその近辺の好天が11/21だけとの予報が出ているのでこの日に決めた。
R-18を西進して松井田インター近くの五料信号を過ぎて直ぐに左の細道。

蛇行して横川駅から来る道と合流して妙義湖・国民宿舎方面に向かう。



紅葉の妙義湖畔を走ると路傍に多くの車、釣りか?紅葉見物か?中には巨大望遠レンズを
構える人もいるので野鳥の撮影?
(知人よりメールあり。これはクマタカの撮影に来ているのだそうです)
国民宿舎駐車場に到着して一応フロントに挨拶して場所借り。「御殿の岩峰」と
云われていると記憶する裏山がお出迎え(9.00)。


出発すると直ぐにこの道標、去年は道標に従ったが今日は連日の雨による中木川の
増水具合を確認するために古い沢越えのルートを選択。増水が多ければ帰路に予定する
女道の数度の沢渡りが難しくなるからだが、年寄りの一人旅はより慎重が必要。



林道に降りてこの閉鎖ゲートをすり抜けて上流に向かう。



S字カーブの先で途切れていた右のガードレールが再び現れるところの樹幹に古びた道標。
ここが沢に下りる処だがかって存在した細いロープも無く軟弱斜面は崩落しているので
殆ど滑り降り。



降りて振り返り。1257



林道からも容易に確認できるこの大岩の左を通過したところが渡河点。少し靴を濡らしただけで
通過。



改めて水流を見ると確かに例年より水量が多い感じがするがこの程度なら大丈夫と確信。




対岸に上がると案内図に巡視路と表示されている登山道に合流。



出だしは穏やかな林間の道、今の所では人の気配無く静寂。



何回もの小沢を渡りその都度、斜面登りして次の尾根跨ぎに向かう。



尾根に乗って急旋回の角に石仏、多分これは場所柄からして馬頭観世音。



登りに弱い爺イの脹脛がややツッパリ加減になった頃、通称・紅葉谷入り口。(10.03)
一瞬見て時期を誤ったと直感。当たり年はここから見て前方の紅葉が燃えているのが
分かるのに今日は全くその気配は無い。それでも更に進んで上に行けば大丈夫と信じて
進行。薄い紅葉にイライラしながら第一、第二、第三ステージと進むうちに何とか
紅葉を鑑賞できたがここ数年経験した息を呑むような圧倒的な迫力は無く残念。
もうこの先に来られるかどうか分からないので心残り。



後から来たベテラン氏に色々と聞いてみたが「今年の紅葉は例年より一週間も早いので
この色の薄さは早過ぎではなく遅すぎ」と解説された。



紅葉谷を過ぎると名物?の丸木橋、去年まで丸太が一本だけ残っていた一本橋だったが
今年は遂に落下して丸木橋は消滅なので左隅から通過。



道が次第に岩っぽくなり踏み跡が不鮮明になる。



こんな所で立ち止まって 進路に迷っていたら突然、後ろから「左ですよ」と声が掛かった。声の主は
先程のベテラン氏で先導するように先行して行く。大助かりで感謝。
何でベテランと思うかと言えば単純に「山道をストックなど持たずにスイスイ歩くから」が
爺イの解釈。



この乗り越えをクリヤすれば行程も終盤に入る。



乗り越えから右に反転して尾根を大きく回って跨ぐと



前面に新しい尾根が現れる。



尾根から再び左に反転して進むと見覚えのある倒木、随分枯れてやせ細ったが未だ落下しないで
健気に斜面で逆立ちしている。



左に尾根が見えた。雰囲気から多分あれが三方境に繋がる尾根だろう。



妙義と思われるギザギザ尾根も遠望できる。



この道標から二つの大きな窪の突端を反時計回りに大きく回っていく。



やがて本命の三方境の尾根が見えた。到着すると強烈な西風が吹き抜ける。
谷急山から下ってきた二人の先着者も風には苦労したと話していたが今まで
無風地帯を歩いてきたので出掛けから風が強かったのを今更思い出す。



本日の爺イ。強風で三脚が倒れて危うくカメラを損傷するところだった。(11.45)



お二人と別れて稜線を南の谷急山方面に出発。西側に大きな橋梁が見える。
位置からするとあれは上信越自動車道だろう。



約300M程で女道へのこの道標。古いものは数年前に朽ち果てているから大助かり。



この近くには谷急山の道標も。



風を避けた日当たりの場所で昼食・休憩。先行している集団は声も聞こえないので
そのまま進行しているらしい。目の前のこの怖いような山が谷急山?
とても爺イなどのハイカーが近寄れるレベルではない。



休憩後、多種類の目印マークに守られた尾根を進んでいよいよ期待する黄葉谷に向かって
女道に入る。(12.15)



この二連マークで尾根から外れて右下の踏み跡。



右下の雑木林を見てギョッとする。何時もは黄葉で輝いているのに肝心の葉が落ちてしまっている。
先刻のベテラン氏の遅過ぎとの言葉が当たっているようでガックリ。



このコースでは珍しいヤセ尾根を通過して黄葉谷に急ぐ。



黄葉谷の入り口に来てコレは大ハズレと確信。兎に角肝心の葉が既に少ないのだ。



この程度が漸く。





今日はこんなものを見に来たわけではない。下の写真の様な去年の記録と同等の物を
期待したのに。





代わりに赤が少々、黄葉谷で赤のみを見るとは思わなかったが折角だから。



諦めて谷を辞して支流沢手前のマークで左に



目印代わりの垂れ下がった蔦を跨ぐと



中木川の本流に突き当たる。



直ぐに右岸に渡ってこんな河原を歩くと



岩に書かれたマークや数基のケルン



右斜面の道を進む。



道は斜面の変化に沿って尚も延びていく。



斜面から下の沢を眺める。



次第に沢に向かって高度が下がり、このマークで沢に下りる。



これで左岸に渡る。



岩の表示でルート確認するが岩肌の向きは正確に方向指示できないから要注意。



これを見て再び右岸に向かうが。



水流が多くてコレより上流で何とか渡河。



先程と同じ雰囲気の細道で斜面を進む。



対岸にも僅かに紅葉が見られるが何とも薄い。



これを見て又もや沢へ。



ここから左岸への這い上がりはやや逡巡。取り付きが濡れた急傾斜のナメ岩盤で
落ち葉が張り付いてつるつる。滑り落ちて沢に嵌まらない様に緊張。



左岸をほんの少し歩いただけで対岸に見える道標を目指して右岸へ移る。



これで沢ともお別れで細道を進む。



正面に見える小突起の左裾を抜けていく。



やがて90度の右カーブ、ここはこのルートに最初に来たときに沢を下りすぎてこの先の
崖を這い登って助かった思い出の場所。



やがて稜線が見えた。あれを越えれば後は下るだけ。



綺麗な稜線だが直ぐに右下の踏み跡を辿る。



何とか女道入り口に降り立つ。付近に何時も見られた深紅の紅葉樹は既に茶葉。(13.45)



此処からの道の沢筋に紅葉が見られた。



何の表示も無い林道出会いを経て20分も歩いて漸く星穴岳などの表妙義へ北から
入る道と合流。(14.06)その道がかっての星穴新道かな?
ここは地形図上で492Mと表示されているところと思われる。



ここにも馬頭観音らしき石像物。



反対側に慰霊碑がある。但し、この当事者の在籍した藤岡女子高校は2004-3に
藤岡高校と合併して今は藤岡中央高校になっている。この丁字路を南進すると
北から星穴新道を通って星穴岳に行ける道があったらしいが今は危険と言うことで
閉鎖され星穴岳へは中の岳神社からとなっているらしい。





但し、著名サイトから星穴岳の写真を見ると高度なクライミング技量を必要とする
レベルだから未だルート開発が完璧でない1970年代にあの山に何故高校二年の
女子生徒が挑んだか理解が出来ない。
供養の為か近くに地蔵像らしきものがあるが何とも痛ましい事故だった。



いよいよ、最後の林道歩き。小石ごろごろで歩きにくいが青竹踏みでもやっている
と思えばなんでもない。時々紅葉を眺めながら





今日も無事に駐車場所に帰着。(14.29)



一寸多めの16.300歩のハイキングだった。
帰りに一寸妙義湖で写真を撮ったり横川で釜飯を仕入れたりしてのんびり帰宅。






















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2 コメント

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ご一緒出来れば・・・ (インレッド)
2015-11-23 23:06:57
今晩は。
女道の紅葉は今年はイマイチでしたね。

こちらは山岳会のような賑やかさでいつも
単独で気ままな山旅なのですが、まあ
見納めの紅葉狩りならそれも また楽しい
ものでした。
遠くから来る女性が来なかったりで つい
忙しくて、ろくに挨拶も出来ずに
申し訳ありませんでした。

次回はご一緒しませんか!!。
返信する
re.紅葉 (爺イ)
2015-11-24 08:38:56
インレッドさん
お早うございます。先日の三方境周回はお疲れ様でした
最近の暖気続きで紅葉は遅くなるとばかり思っていたのでタイミングが外れて残念です。良く見ればそれなりの景観なんでしょうが過去に声も出ないような圧倒的な迫力を見てしまっているので時期の想定誤りが悔やまれます。
小生、心肺能力が人並みではないので平地や下りは別として登りでは普通の人の2倍以上は掛かるため
グループに迷惑の掛からないマイペースの一人旅に徹しています。
インレッドさんの御蔭で女道も気楽に通過できるように
なりましたし、真似から始まったデジブックも楽しんでいます。
又、何処かでお会い出ると良いですね!
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