クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

安中アルプスを歩く H-24-6-7

2012-06-08 13:39:19 | 安中・松井田
先日の天神山行きで久し振りで安中アルプスの事を思い出した。だが、
何と爺イは言うだけでこの安中アルプスを歩いた事が殆ど無い。
此れでは安中アルプスを口にするのは誠に不遜の極み。
で、試しにほんの一寸だけ歩く事にした。

自宅から石尊山登山口までは何種類ものルートがとれるが、一番気楽な里見回り。
R-406から新幹線の安中駅に向かう。途中には三つのトンネル。
一つ目は「安榛トンネル」、入り口が旧榛名町で出口は安中市なので
この名が付いたかな?



二つ目は「樫山トンネル」、この辺の字名からだな。



三つ目は「岩戸山トンネル」、この右手の山は御殿山だが中腹の元助遺跡は
どういう訳か「岩戸山」の名が付いているし、安中カルタにも
「元助義士の誉れを刻む岩戸山」。
どうやら正式の山名は御殿山、通称で岩戸山と云う所だろうな。



安中駅に入る信号の手前の四つ角を右折して2Kの先に登山口があるが途中に
「長岩キャンプ」の道標。



更に進んで最後の民家の先のこの道標のところに左下から石尊山遊歩道が
登ってくるが草茫々でとても利用者が多いとは思えない。



近くには戸谷山への案内も。かつて爺イが初めて戸谷山に行ったのは
この道標に釣られてだ。



さて、その反対側の山手に目的の石尊山の登山口。頂上まで直線距離で240m、
標高差は大体110m程。冬晴れなら途中で振り返ると浅間隠を中心とする山々の
景観が見事だが今の時期は薄ボンヤリにしか見えない(10.30)。



木枠段でしっかり整備された直登道の随所には如何にも古そうな幾つかの石造物。







木枠段はやや貫禄が付き過ぎて来た様だか、かって数えたが確か420段位あると
記憶する。



漸く頂上。ひんやりとした空気に包まれた静寂のスペース(11.00)。



正面の目立つ所に三角点。四等で點名はその物ずばりの「石尊山・571m」。



標識も数枚あるが古い重鎮さんのものや当然在ると思ったすかいさんは無し。







山名からも推定できる大形石宮が数基、何れも柵に囲まれているから由緒明確のも
のらしい。





東進で縦走を始める前に帰着してから行く予定の西の風戸峠への下り道を確認。
西北角の入り口にはテープもあり、道形も明瞭なので安心して東に回る。



東への下り道も同様に明瞭で赤テープ付きも同じく。目標の三角点までは直線で
1.45k、曲がりも多いので歩行距離は多分2k弱と推定して出発。



最初はこんな道で等高線4本の下りで楽だが爺イの体力では帰りに苦労すると覚悟。



こんな具合に草が押しつぶされている。時々同様なものに遭遇するが大形野生動物の
お休み所と思っているので念の為に熊よけ鈴を三個ザックの外へ。



一つの台地に差し掛かると親切にも休憩用ベンチが設置してある。



時にはこんな藪も現れるが、体で押し込めば楽に通過できるほどの薄さ。



やがて目印の鋭角の曲がり角から北上する。次の曲がりまで230m。



角には山火事注意の幟や休猟区の看板もあるので良い目印。



何時の間にか、杉林の中の幅広の作業道風な道となり、枝下ろしの残骸が足に
纏わり付いて歩き難い。



東進のため90度の曲がり角、道標も目立つところにあるが三叉路なので東から
来た時に直進しないようにとの気遣いだろう。目標まで約700m。



あとは一本道とボケーっと歩いていたら突然に篠竹の藪が立ちはだかる。
数十メートルは強引に進行したが、ハイクコースにこんなのがある筈は無いと
感じて後戻りする事約50m。



簡単に分岐を発見して左に入り直ぐ上の稜線を目指す。



稜線上はスッキリした隙間があり赤テープもある。多分、もっと早めに稜線に
戻れば良かったらしい。



この辺は落ち葉の堆積が厚く積もり、猪が餌漁りをした痕が残っていてボコボコ。



小さな切通しを通過。



気をつけていると小さな境界杭らしきものが続いている。



やがて前方に高みが見えた。多分、アレが三角点のあるピーク。



そして大山祇命の石碑に迎えられて小さな突起に到着(12.03)。展望皆無の山頂。



その脇に石宮の残骸。



周囲の叢の中を肝心の三角点探し。石碑から30m位の南の倒木の陰に発見。



これが三等で點名・熊谷462.1mだが「くまがい」ではなく小字名と同じ
「くまのかい」。



丁度お昼時間なので簡単な昼食と休憩。稜線は更に東へ伸びているし、御殿山への
道の探索もやりたいところだが今日は此処止まりにして引き返す。

稜線上の僅かの高みにしか見えない山頂を振り返りながら帰路につく(12.25)。



往路には気付かなかった幹が変形した樹木。こんなのを見ながらでないと余りに単調。



最初の登り返しのピークの真ん中に腰掛に丁度良い大きな切り株。



そして石宮も。



相変わらず赤テープが途絶えない。茫漠とした雑木林では踏み跡が薄いのでテープは
極めて有効で感謝感激。



90度分岐で南進開始。



鋭角三叉路も無事に通過。



直進路に入ってから樹間に石尊山が見える。予想より大きくで高いので登り返しが
憂鬱だ。



登りの途中で固い突起物を踏んだ。ドロを取り除けたら斜め十字の標石が現れた。



興味津々でストックで周りの土を掘って見たらどう見ても「宮標石」。とんだ拾い物。



休み休みで石尊山に帰着(13.43)して大休止。



で、本日の爺イ。



先刻、確認しておいた北西奥の下山口から西の峠に向かう(13.50)。



コースは軽い下り道。



所々、広い斜面風になって尾根の感じが無くなり踏み跡が不明確となるが
こんな幟も現れるので助かる。



僅かの時間で左下に車道が見えたが未だ防災壁の上なのでずーっと北に廻る。



こんな境界杭を見て峠の上を実感。



最後はコンクリート壁の縁を歩いて車道に近づく。



そして旧榛名町側に入ったこのカーブミラーのところで車道に無理なく降り立つ。



安中側に向かうと直ぐに境界の道標、振り返って高崎市の文字を確認。



直ぐ先に戸谷山への登山口があるが何回も行っているので今日はパスして本日の
安中アルプス体験は終了。



あとはぶらりと歩いて駐車場所に向かう(14.01)。
沿道に最近は余り見なくなったマムシ草、赤い実をつけるまで無事で居て
もらいたいものだ。



カードレール脇に僅かに野の花、本日見た花はこれだけ。





右手に安中駅への分岐看板を見ると



左手には石尊山の姿。到着は14.10で本日は迷う事無く無事帰還。





ご来訪のついでに下のバナーをポチッと。





























コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 天神山周回 H-24-6-4 | トップ | 水沢周辺で三角点 H-24-6-8 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

安中・松井田」カテゴリの最新記事