汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

この眼に灯る希求

2014年03月21日 | 悲哀の詩

融けて行く 身体の線に沿って 霧消する意識

静寂の中で 混在する感情は あなたのその手の中

 

塞がれた 唇にあどけない微笑みを浮かべ

空白の時間を揺蕩う 一途の愛を見つめる

失くした感情 虚ろな瞳の その冷たい素振りに

まだ幼い その手を握り締める 

 

抱かれた感触 おぼつかぬ指の探る 内奥へと

その腕を繋ぐように 何処までも深く 何処までも愛へと

そっと撫でる この身体は朽ち果てた玩具のように

あなたの舌先で 悦ぶ表情に変わる

 

影の染められ 接吻の甘い その孤独に

白い肢体は あなたを求めるように 微笑みを浮かべるだけ

失い この眼に灯る希求も 

もはや蒸発する魂の安らぎへと堕ちていくだけ

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月の輝く夜

2013年11月23日 | 悲哀の詩

香る 身体が白く涙で滲む 瞳を開けたままで

何も見えないと 手を振りかざす

闇に浮かぶ 表情は 白く不気味な暗鬱さに沈む

 

結ばれた手 虚ろな瞳に 血が流れる雑音を聴く

この身体に打ち付けられる 悲しみ

無情なる感情は その矛先を失う度に 自我は掻き乱れる

 

淡く 儚気に 揺れる感情は 愛に咲く 花

月の輝く夜 感じているのは あなたの その唇の冷たさ

塞がれる口 運命を感じた 終幕へと向かう 夜霧に微睡む証し

 

見つめている そのあどけないままの微笑みで

何度も愛撫し合った 身体が覚えている 悲しい過去を

あなたが幾つもの夜に 股がる屍に 接吻するように

 

この愛を 感じて 背く事も赦されない この涙に滲む夜空のように

何処までも深く愛して 恥じらいの無い 無垢だったその時期を

沈む表情が 強ばる神経に 安らぎを 与える

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蒸発する心

2013年11月23日 | 悲哀の詩

枯れ行く 静寂に谺する 愛の終焉に

炎に揺れる一輪の薔薇が その指を求めた

なめるように走らせる 視線 叶わない夢の秘跡

 

戸惑い 移ろう感情の流れは

肌に伝う涙の痕 鼓動は高鳴り 後には続く夜空が

拍動する太陽は 皮膚を焼き尽くす 陽炎

瞬く間に消えて行く 抱かれた感情 安らぎさえも虚ろな響き

 

揺られ 夜空には星が犇めく

香り漂う 花の咲くこの場所で いつまでも愛を誓う

喜び 霧消する身体の稜線に沿って 蒸発する心は 夢路の中

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哀切なる時雨

2013年11月15日 | 悲哀の詩

僅かな息が 月の陰に光る
わだかまりを抱えたままの胸は 何処へ行くの
この叫びは 愛を宇宙へと誘うから

あなたの名残りを見つめたままで
叶わぬ願いは いつまでも 胸の中に谺している
愛するものの哀切なる 時雨の艶やかな
時の間隔でさえも 霧消して行く この雪が融けるまで 

咲き乱れた花は 夜空へと消えて行く
時間を駆ける 星よ 
その手に触れる 命は
今にも散りそうな定めの中で もがいている

艶やかに触れる この鼓動の打つ限り
愛は 愛撫の夢見の中で生き続けるから
いつまで この身体は 言葉に夢を見るのだろう
逃れられない 記憶を辿る 指先から零れ落ちる
現実が どこまでも あなたに触れたいと願うから

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擦れ違い

2013年11月15日 | 悲哀の詩

波にもまれ 苦しみ 
その手を照らす陽は 永遠に剥ぎ取られる
血に染まる表情 真綿を詰めた その安らぎは
永久に咲く花の 静かな日の 名残り

刹那に交わす その唇の 温かな感触
総ては終わりに向かう その手に遺る 愛でさえも
総ては無に帰すのだろう 遠く谺する あの苦しみさえも

触れていたいと 願うのは 
愛おしさから湧き立つ 混沌とした感情
美しいその手に握られている 言葉は 擦れ違いの連呼

何も無いこの場所では 刹那の出逢いをも 悲しみに暮れ
跡形も無く消えて行く 波に沈むこの身体をも
もう何処にも その愛は届く事はないのだろう

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愛を微睡みに

2013年11月12日 | 悲哀の詩

冷えた手 あなたの頬を 冷たく染める
朱色の輝き 星は艶やかに 心を感傷に染める
闇は 移ろう時間のよう 波に揺れ いつまでも 時を刻む

静寂の満たされた 感情は より温かく
こもる声 遮られたガラスから 滴る水

何を見つめるの この手がかじかむ前に 救い出して
弾ける飛沫に 色合いを滲ませ 歪む虚像
流れるガラス越しに あなたの死の匂いが 立ち籠める

過ぎ行くものは 例え愛であろうとも その手は忍び寄る
離さないで 決して拭い切れない 悲しみがあるから

その手は白く 優しい瞳に包まれる 
この世界に取り残された 天使は 憔悴し切った表情
ひどく降る雨は 愛を微睡みに 溶け込ませる
指に間を流れる 水 愛は静かに紅潮し その花弁を散らせる

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そっと囁く

2013年11月12日 | 悲哀の詩

差し伸べた手 剥がれ落ちる涙に 焔は揺れる
切ない気持ち 冷めた皮膚からの 蒸発する汗
覆われた身体が 愛おしさにくねらせ 
あなたを見つめる 情愛に ひがむ瞳

その手を見せて 鼓動が高鳴る度に もつれ合う悲しみ
瞳を凝らして 微睡む夢の 安らぎへ 堕ちる永遠を
切ない程に 醒めない夢は ひと時の調べ

情緒深くあろうとすれば する程に 
身体の摩擦に苦しむ 愛するが故の寂しさに

見つめられると そっと囁く 重い声音は
いつか枯れる事を知る 花のいたずら
わだかまりを感じさせる程に 色めいた瞳

静寂の中に居て 寄り添う身体 静かな吐息
眠ったように唇を震わせ 凍り付く 

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ローレライの涙

2013年11月12日 | 悲哀の詩

沈黙を捧げる 命は生まれ 夜空を満たす
紺碧の海に 揺蕩う 一輪の花のように

心地の良い言葉を 聴かせて
過ぎ行く歳月は 重なり合う唇の 面影
果てない流れは 偽りを誓い合う 
波に呑まれ ばらばらになっても 命が輝くように

闇に抱かれ 心地良く眠る 
あなたの手を取り 流れるがままの 愛に散るような 願いを
吹き出しそうな感情 いつの間にか季節は 廻り行く最中

手を握ったまま 覚束ないままで居る 
ここは波打ち際 薄く照らす光は 刹那を感傷にする
争い絶えぬ あの場所には あなたの忘却した過去が 踊る
可笑しいくらいに 微笑い合う 刹那は 忘却の彼方へ

悲しい人影が うろつく この場所は 擦れ違いを生む
恋い焦がれ 愛に咲き 二人は見つめ合ったまま
砂に吹かれる 身体には 一滴に涙も 残っては居ない

果てない流れに 刹那は悲しみに染まり
二人は愛に揺れ 唇を交わし合う 
愛おしさは 溢れるばかり 
見つめ合い 祝福し 時に嫉妬に狂う 
その瞳の中で 交わし合う接吻は 争いさえも 色褪せる

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琥珀の月影に

2013年08月13日 | 悲哀の詩

寂しさを感じ 涙さえも 夢と化す
想いと現実の相克が 悩める愛を 映し出す
描き出す 愛に揺れる感情の 理を
総てを剥き出しに 鋼の愛は 夢深く 
あどけない夢に 流れる静寂の涙
願う心 暁に光る月影の 麗しく 怪訝な表出

愛に漂い 身体を求め 霧消を願った 永遠の奏でに
涙さえも 消え去り 欲望と失望に 虚ろう瞳

見えない 消えかけた生命 鼓動は静かに 終焉を待つ
寂しさを抱え 剥き出しの欲望を 枯渇した舌に絡ませる
見つめ合う 瞳の奥に 辛辣に重なり合う 身体
感情は 無作為に あなたの舌を奪い 願う事を赦されない

この辛辣に狂う 瞳が 怪訝に嗤う 自らの肢体に
流れる 血液の温やかな肌触り 心地好い感触
鮮やかな血しょうが飛び散る 琥珀の月影に 光る欲望を
映る肌 その品やかさ 無為が訪れる前に
駆逐されぬように この手で締め上げる 今生の儚さを

触れる身体は 熱を奪う 表情の薄れ行く 琥珀に染まる
鮮やかな血飛沫 妖艶な微笑みの 鼓動を打つ 
愛を求め 腫れ物に触れる 痛みが走り 恍惚を感じる

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触れる肌

2013年01月20日 | 悲哀の詩

塞がった扉は 満ち溢れた想いを 隠した
水で洗う 過去は過ぎ去りはしない 夢のように
眠りに落ちる 陥落した心は 感情に寄り添い
愛を導く星は瞬き 瞬間を生きる あなたが愛しくて
さり気ない ただ居る この場所で

触れる肌の 冷ややかな感触
寂しげな朝は 小さな鳥の 啼く声に響く
月の輝く 不思議な感覚の中に居て あなたを探した

閉じた眼に 映る景色は いつまでも消えない愛の色
抱き寄せ 涙を堪えた
「そばにいて」言葉にすれば 消える
星の明かりのように いつまでも誓う 愛はさざ波のよう

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