融けて行く 身体の線に沿って 霧消する意識
静寂の中で 混在する感情は あなたのその手の中
塞がれた 唇にあどけない微笑みを浮かべ
空白の時間を揺蕩う 一途の愛を見つめる
失くした感情 虚ろな瞳の その冷たい素振りに
まだ幼い その手を握り締める
抱かれた感触 おぼつかぬ指の探る 内奥へと
その腕を繋ぐように 何処までも深く 何処までも愛へと
そっと撫でる この身体は朽ち果てた玩具のように
あなたの舌先で 悦ぶ表情に変わる
影の染められ 接吻の甘い その孤独に
白い肢体は あなたを求めるように 微笑みを浮かべるだけ
失い この眼に灯る希求も
もはや蒸発する魂の安らぎへと堕ちていくだけ