汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 無題3

2009年02月27日 | 初期中期の詩

世界の終わりを感じる
一陣の風に乗って
この茶色の世界を、旅をしよう
涼やかな、そして透き通った空気

終わりは全てを持ち去った
そして後に残るのは
雄大なこの景色と、この前の残像

人々が思い描いた妄想は、今はない
絶対的なものの信仰、自然を理解するということ
今は安らかに目を閉じて眠る

戦いに疲れ
安らぎの表情を浮かべて
そして夢の中で、空を見上げている
空虚なこころで
真っ青な空を見上げている
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みやすけの詩 白夜

2009年02月26日 | 初期中期の詩
こころは折れ、沈黙の瞬間に見る一筋の光
夜の静寂の中に浮かぶ青い月
月明かりが辺りを覆う
静まり返った宴のあとに残る、享楽の残像

眠る夜の静けさ
霧が立ち込めて、視界は消えてなくなっていく
白の世界に取り残されて
永遠の牢場に取り込まれる

世界が静寂と暗闇に包まれて
この世の終わりを告げる鐘が
辺りに鳴り響く

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これもこれも、友人が題名をつけてくれました。
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みやすけの詩1

2009年02月25日 | 初期中期の詩

世界の中で孤立した命
孤独の炎に焼かれ、自分を見失い
狂気の世界の扉を開く

そのとき世界は崩れ去り
瓦礫の山の中で、叫びを上げる
届かない声、恐怖がこころを支配し

自分を見失い
永遠の混沌の渦に飲み込まれる
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みやすけの詩 記憶

2009年02月24日 | 初期中期の詩

暁の空、地に伏せて
枯れた涙はひび割れる
留まる思いもいつかの風の渚

体を丸め
あの頃へと還ってゆく
ゆっくりと記憶をたどり
階段を下りていく

移り変わる世界の中で
一粒の涙は
大きな海へと広がってゆく

終焉の時
深い眠りの中へ誘う

大地に揺られて
温かい心のうちに
そして永遠に

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この詩も曲をイメージしたものです。
参考にした曲は、映画CASSHERNのサウンドトラック、
OUR LAST DAYの中の「記憶」という曲です。
ちなみに、この終焉とした感覚、僕は好きです。
こういう曲を、真っ暗で、明かりを少し燈した部屋で聴くと、
心が落ち着きます。
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みやすけの詩 王の航海

2009年02月24日 | 初期中期の詩
波が押し寄せ、一人孤独の航海に出る
怒りや悲しみを胸に
波は穏やかに打ち寄せる

クジラの鳴く声がする
暖かい振動
そして僕の心は穏やかに
赤く雄大な夕日が僕の右頬を照らす

不安に襲われて、孤独に苛まれながら
一人航海は続く
波に揺られ、寂しさを抱え

悲しみは遠くの空に吸い込まれていく
悠久に流れる時間の中で
僕の存在もいずれ無に

新しい光が今
遥か彼方から舞いこもうとしている
僕が見た一縷の光
希望と不安の入り混じった小さな光

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ある曲のイメージの詩です。
でも、なんていう題名の曲かはわかりません!
調べたいのですが、情報が全く皆無なんです。
現代のクラシックのような感じなんだけど…
ちなみに、題名は友人がつけてくれました!
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みやすけの詩 後悔

2009年02月24日 | 初期中期の詩
ここには何もない
真っ青な空間の静寂の中でざんげする
命の灯も揺れるろうそくの炎のように
海を渡り、流れついた大陸に
長年見た夢の残像が残っている

僕は背伸びをして
届かぬ思いを掴もうとして
太陽は西に傾き
星空のもとに
今宵も涙をする

いつから闘ってきたのだろう
絶対を求めて
果てしなく続く道の先には
混沌とした、流体の流れ

ふと気がついて
歩くのを止めて、眺めた景色は
いつも変わらぬ青い空
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みやすけの詩 夢の中

2009年02月24日 | 初期中期の詩

眠気の中で揺らめいて
オブラートに包まれて、夢に包まれて
夜の帳へ移行する
世界が眠りの中へ
すやすや眠る赤子の頬に
そっと口づけをする

その空間に星空を一人眺めて
透き通る冷たい空気に触れ
一人明日を願い
夢現な居心地に、ため息がひとつ

夢は未来に変わり
明日への扉にそっとノックをした

きらめく星空の下
皆が一つの宇宙になる
夢が一つの宇宙になる
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みやすけの詩 運命

2009年02月23日 | 初期中期の詩

欲望に根を生やして、息を荒げ猛進する形骸化したシステム
光の痕跡も見当たらず、精神の躍動
未来に光を当てて、見える漆黒
夜道を彷徨い、寒さに身をすくめ、見上げれば月が出ている
僕は瞳を伏せて、息を凝らす
こころの中に積もる雪の冷たさに、体は体温を奪われる

見渡せば、見える混沌とした世界
空気は嵐になり、木が倒れ、大地は削られ
空の向こうには、太陽が輝いている
霞む視界に、取り残される僕

ひたすら前を向いて、進み続ける
手からこぼれ落ちた希望も、今は空虚に
道は果てしなく続き、その先に綻ぶ運命に
僕は位置づけられ
流れていく

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みやすけの詩 流れ

2009年02月20日 | 初期中期の詩

川の流れに身を任せ、
来る年を来る年を心に感じ
未来に流れていく

心の重荷を背負いつつ
恍惚と輝く太陽に手を伸ばして
体いっぱいに陽を浴びる

川の流れに身を任せ
木から落ちる一枚の葉のように
ひらひらと流れていく

川の中に生き
自分からも解放されて
未来に流れていく
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みやすけの詩 無限

2009年02月19日 | 初期中期の詩
道を歩けば空が青い
心がいたずらにはしゃぐ中、雲の流れに身を任せ、形を失う
心に大きな穴があいたとき、泉の水は溢れんばかり、
そして瞳を潤す
こびりつく錆び
心の矛盾
頭の中がぐるぐると、音を立てて回りに回り、
無数の手が僕の体の巻きつく
心が折れそうだ
やけに明るい空を見つめて、さまよう刹那
辺りには風が吹く
寂しさ堪えて、背伸びをしてみるも、
見えてくるのは限りのない永遠
僕の心はどうかしてしまったようだ
記憶が、僕自身が、未来が、
途方もなく空に拡がるのを見て取って、
僕の心は地に落ちる
ひらひらと舞う葉の如く

流線型に体をくねらせ、飛び散る汗
炎が体を照らして、見えざる真理を暴きだす
雲は流れる
時間はいつしか作った、心の尺度
海の底へ沈みゆく船に身を預け
心は忘却の彼方へと流れつく
心のままに、流れるままに
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