遠く聞こえる 雨脚の虚ろな 景色
あなたの足跡を辿る 記憶は凪いだ風のように
見えないままの 言葉 重なる恒星の 響きは 遠浅の海
一つ 秘密を教えて 願いは瞬く間に この夜空に融けていく
宛の無い 響き この手を離さないで
降り出した雨 言葉を交わす度に 離れていく あなたの その唇が
永遠を願う 虚ろな瞳に 再び 重なり合いますように
すれ違いのままの 小さなその手は
冷ややかに微睡む 最愛の徴 寂しさに震え 怯える その眼
香り艶やかな 握り締めた恋情 象る唇に 覚束ないままの 置き手紙
切ない程に 膨らむ この胸の痛みは 流れるがままに
流す涙 小さなその手を握り締め やがて風に消えるだろう