汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

静けさの中で

2012年09月28日 | 悲哀の詩

透明な瞳の中 煌めく星の焔

黒猫が踊る 月の明かりは 悲壮の奏

街は静まり返り 黒猫は月を見上げ 夢想に浸る
深々と降る雪のように 儚さの宿る 心の奥に

見つめ合う 二人の星が 悩ましげに微笑む
なびくマフラー 街明かりは 喧噪の華
あなたを抱く その温かさだけが この夜に宿る

言葉はもうすでに 聴こえない
星が廻り 静寂の中に 花は咲く
あなたは夢の中で 微睡む雪景色を見つめる

まるで砂漠のような 静けさ
手足は冷たく 不可思議な幾何模様に彩られる
見つめ合う 欲求は欲望に変わり
あなたの唇を貪る

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シルエット

2012年09月11日 | 妖艶の詩

吹き荒れる 魂は旋律に舞う
永遠の愛に溺れる あなたは未知なる存在

待ち焦がれる 滅び行く宇宙に 

冷たい鎮魂歌が 鳴り響く 

雪は宙に舞い その花弁は枯れる

雫に映る 月明かり
霧消する雪は 血の幻想に染まる

鮮やかな季節に 遠い哀切を感じた
愛おしいあなたに 接吻を施し その刹那を知った 初夜
その眠れる夜に 月明かりは 朧に滲む

妖艶に染まる 身体の白い線
そのシルエットは壊れ 
バラバラになった あなたを抱き締めた

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意識は波間に

2012年09月05日 | 奇想の詩

透明な心 響く 宙を舞う葉のように
変わらない 優しさを 握り締める

偽りの愛を信じて 透明な心に 血を欲した
皮膚を舐める 舌先に感じる 無為な心地

感情の歪みが 時空の波のように
何処までも響き渡っていく
隠された顔 引き裂いても もがく程に
血は溢れ 意識を撹拌させる

涙は美しさに 感情は意識に揺蕩う
波は寄せて 限り無ない空に 還っていく

あなたの背中には 憤りを感じた傷跡が
犇めく人の波の中で 悶え息絶えていく 

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火葬

2012年09月05日 | 妖艶の詩

焼け付く身体 星が廻り 生命が芽吹く
その身体は 鮮やかな血しぶきを上げ 

透明な空に消える

腕の中で 壊れ行く玩具のように
泣いている瞳は 薔薇の花びらに塗れ
その意識の流れだけが 屍の孤独を映し出す

波は薄れ 月明かりは 雲間に隠れる
鮮やかに散らばる 鮮血を隠すために
闇に閉ざされた 感情

そこには もはや血は一滴も残ってはいない

腐食していく花は その美しさに怯える
可憐な夢は 火葬の猛火に 揺られ 

温かな感情の中で 朽ち果てる

冷たい手に 滴る 血の雫
その零れ落ちた地面に 咲いた花は
あなたを誘う 甘い誘惑の掌

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