汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩

2011年09月30日 | 初期中期の詩
蒼い波が 寄せてはまた返す 降出した雨 
蜜の甘い香りが 孔の空いた心を満たす 妖艶に滲む夕日
明かりを消して 愛が在ることを確かめる あなたの首筋に
夕暮れの鮮やかな血飛沫 その飛沫は 私の唇を蠱惑に染める

雨脚が早くなる まるで逃げていく歓びを 追いかけるように
色華やかな儚さに 瞳は潰れる 覆い被さる苦悩の徴に
夕闇が孤独に怯える少女を誘惑する 死への序章 それは麗しい欲動

愛に飢えた胃袋 膨張と収縮とに惑う子供 あなたの手に滴る優しさ
噛み締めて 想い零れる あなたの寵愛は惑い行く 滴る涙と共に
私を置いて逃げていく 干からびた芥子の実 情緒が揺らぐ 月の紅い夜に

差し込まれた光に 私は救いを求めるように 手を差し伸ばした
しなやかな指の動きから 零れ落ちる欠片たち 想い出の数々 白と黒の空隙
満ち引きが繰り返される まるで我を忘れたように 強張る身体

-----------------------------------------------------

連鎖は止まらない 悲しみを行く舟 航路は閉ざされた
暁の闇の中 想い強張る両手に 鮮やかな光は訪れる 瞬間の寂しさ
未知の海を行くのは 愛を見失った少女 情念がほとばしる 紅い誘惑

空を見上げれば そこには鬱屈が有った 空々しい夢の言葉
明らかになる現実と 快楽のかい離 憂愁を紡ぐ 心は遥かな空へ
幻影が揺らぐ 研ぎ澄まされた刃物は 空を切る 一つ 二つの鐘の音に

主は虚構を飛び出した 在り来たりな幸福は消えた 入り乱れる雷の怒声
水脈は 出口を求めて弄そうする 絶え間ない旋律は 鼓膜を揺さぶる
コメント

みやすけの詩

2011年09月29日 | 初期中期の詩
脈打つ波 海は荒々しい感情に包まれる 淡い蒼の草原
くねる海蛇が 荒野を行くように 泳ぎ回る 辺りに羞恥を振りまきながら
彼は海原の死者 幻想の潮騒を奏でる 宿命に閉ざされた囚人
雷は鳴り響き 執拗にうねる波は 神の幻影を映し出すかのよう
海蛇の小さな身体 その痩躯からは おびただしい量の紅い血が噴き出す
彼は意識の飛ぶ合間に 自身の宿命を呪った 慌ただしく波が 彼の狂気に覆い被さる

まるで魔物に憑かれた女のように ひしひしと唸りを上げ 未知の恐怖が姿を現す
それは寂寞を伴った 精細な彼の感情であった 物々しい叫び声が聴こえる
彼の小さな胸の内には 幼い時の平安な世界があった 煩わしい過去の追憶
彼は一心不乱に 海底から沸き立つ 悲しみの旋律に 耳を傾けていた
荒波が奏でる 刹那の憂愁 それはあらゆる混沌が 安楽の地に赴くような響きであった
彼は太古の神々の凄惨な事件を目の当たりにした 肌蹴た女のような悲壮のような
楽園の歌声 彼はその瞳で 彼の脳裏に表れた 突然の絵画に 戸惑いの嗤いを浮かべた

波は容赦なく彼の身体に打ち付ける まるで暴力に晒されるように
彼はその体をよじり この陰険な自然の猛威に 耐える術さえも知らなかった
雷は鳴り響き 嵐はこの時化の脅威を 更なる恐怖に変える 惑う彼の感情のように
海原の悲劇 差し込む一縷の光でさえ この悲劇の帳を知らない


------------------------------------------------------------------


蒼い空 全てが深閑となって 森は風にざわめく
あなたの声に誘われて この森にやって来た 山彦の虚ろな響きが聴こえる
あなたの唇に重ねたのは 私の可憐な恋心 そして小さな恥じらい
囁きだした霧雨が霧を造る 何か素敵なものを隠そうとするかのように
私は心躍るように この道なき道を歩いていく 駆け出したい気持ち
しかし 何処に行けばいいのかが判らない 判然としない感情
まるであなたに抱く愛着のように 雨脚はどんどん早くなる

あなたに羞恥に似た気持ちを抱いたのは ついこの間のこと
零れ落ちるかのような麗しい瞳 そして すすり泣くかのような微笑み
どれ一つ取っても 私が抱く愛情は 掛け替えのないあなたの存在を際立たせる
コメント

みやすけの詩

2011年09月29日 | 初期中期の詩
煌びやかな光の中 微睡む視界は 夢の場所へと連れて行ってくれる
あなたは一人 この渚に佇み 宇宙の神秘に心躍らせる 波は取り憑かれたように揺れる
寄せては返し 私の追憶に触れた あなたは見えない助けを呼ぶ
巫女が踊りを踊る 腰つきが異様に 月の満ち引きに重なる それは異次元の輝き
二つの大きな惑星があって その間をエーテルが縫うように 徘徊している
小人が私の身体中をまさぐる 偽りを隠した そっと包み込むように あなたに怯える

偽りを覚えたのはその頃から 私はあなたの背中に映る 気配を感じていた
流星は華々しく散っていく 夜空には幾銭もの星達が 弧を描いて沈んでいく
あなたは小さくはにかんだ微笑みを見せた 透明な空気の微動を感じる
あなたの温かな視線に乗った 幽かな憂愁の影

--------------------------------------------------------------------


蒼空には星が明滅している 蠱惑の瞳のように あなたからは逃れられない
私の心の内には 滅びた言葉たちが蠢いている まるで呪われた女のように
あなたは私を生け捕りにした 言葉が漏れ出ないように 縄で口を絞めた
もどかしい怒りの発作に 感情は入り乱れ 私は一塊の人間に保つことができない
脆く儚い女の調べ 私はあなたの腕に抱かれ やがて意識を失う 闇は恍惚と
時間に感情を蝕まれ 私はあなたの欲望に喰われる 虚ろな眼差しが 月に照らされる
胡乱に渦巻く感情 あなたのその手で 私の首を絞めつけてほしい ただ見えないだけ
あなたの姿が 私を取り巻く あらゆる虚栄が あなたの頬に涙が流させるの

仄かな愛の温かみは 私の滑舌を饒舌させる まろやかなあなたの愛情を 
私の恥部で感じる 儚い夢の悦びが 困惑の感情に塗れるとき 私の熱くなった胎は
悦びの乱流に惑い もがき苦しむだろう 快活な舌が あなたを惑わすとき 
私は小さく脈打つ心臓を意識する まるで幼子が恐怖で隠れるように 
私はそこで辛辣な悪態を知るだろう 乱脈に壊れゆく理性の儚さよ
コメント

みやすけの詩

2011年09月28日 | 初期中期の詩
鮮やかな血の色 膨張した腹部の 混濁した死相よ
寂びれた老木 茶色の道の真ん中で立ち止まると 風が嗤う
冷めきった空気 夕日との美しい対比が 滞る冷気の怠慢を思い起させる
更なる憂鬱の気配 赤い果実の成る木を見つけて それに縋りたいと想う

近くには 大きな湖があった そこに繁茂している唐草
湖面にはメタンの泡が 不規則な間を置いて 湧き出てきていた
その泡から生成されるように 霧が立ち込める まるで恥ずかしさを隠すように
途方に暮れた感情 なす術もなしに 時間は 軽い闇をおびき寄せる

そこでは淀みなく時間の静止した亡骸が 漂っていた 
茜空には我を忘れた烏が飛び交う まるで意味を失った人形のように
夕闇と水の間隔が 限りなく無意味に近くなるとき 虫たちは鳴き始める
唸り声をあげて近づいてくるのは 漆黒の風 砂塵を含んだ無関心
慌てて逃げた太陽 辺りは深い赤に支配される 明星を空に忘れて

それは静寂の中からやって来る 静止した黒を引きずって
その背中からは邪気が放たれる 湖に映るのは 色褪せた地図のような 月の輝き
漆黒に映えるその姿は とても美しい 飾り気のない姿 偶像視される女

夕闇が嗤っている 生贄が欲しいとせがむその手には 消えたはずの希望が蠢く
真っ赤な薔薇が 誇らし気に 炎の中で揺れている 嗤う花弁 忘却の歌が流れる
夕闇は小さな明かりを嫌う 星達は怯えていた 風に恐怖は付きまとう
コメント

みやすけの詩

2011年09月27日 | 初期中期の詩
今宵も深ける頃 あなたの微香に唆され 暗い部屋に入る
そこでは淑やかな歌が流れ 漆黒に染まる赤い薔薇の花があった 
それは虫に喰われている 孔の開いた口からは 養分を失った
乾いた花弁の欠片が意味の無さにもがいていた あなたはずっと
奥のベッドで寝そべっている 艶やかな大きな背中 たくましい腕の筋肉
私はそこから発する 微かな発汗の香りを嗅いでいる 微笑ましく顔を歪めながら

あなたは私に気が付くと 一瞬 透き通るような嗤いを発した
厳かな声色 私はあなたに近づこうとする 私の脚には豪奢な鎖が付いている
金色の微笑み なびくカーテンの哀切さに 私は少しビクリとする
あなたは私を呼ぶように そっと手を差し伸べて 私を誘惑する
微笑ましい光景 一瞬の寒気が 私の小さな背中を走り抜ける 少しの寂寞を抱えながら

その手はとても穏やかで 優しかった 哀愁をそっと包み込むような
憤りでさえも 幽かな明かりの中で発散していく そんな風な感傷
あなたは私の首筋に接吻を施す まるで飢えを凌ぐように 固く引き締まった
関節が小さな音を上げた 私はなすがままの硬直した姿勢で 
あなたの腕の中に取り込まれる 臆病な小動物のような 苦痛が全身を駆け巡る

あなたは迷子のような瞳をしていた でもそれは温かく濁っていた
私の体中をまさぐる指の端々から 怯えの冷や汗が滲み それは私の身体に曲線を描いた
冷ややかな身体の感触 まるで死に行く動物のような 哀切さ
私はあなたの瞳から視線を離すことができなかった むしろその苦痛が 愛おしいくらい
私の心は渇き切っていた 飢えを満足させるには まず 彼の悲しみが必要だった

あなたのその腕の中で 私はいつしか夢を見ていた
あなたから薫るのは決して不埒な悪戯ではない それは消えた紋章の意味を介さない
あなたは私の乳房を摩る まるで苦しみにもがくように しかし その腕は小さく震えていた
そこで私は僅かな愛憎を感じながら その指の赴くままに 心を遊ばせていた
一瞬 遠のく意識の彼方で 風が吹いたような気がした しかし それは錯覚だ
あなたの腕の中での私は よがることしか出来ない それこそ女の憂鬱というものだ
私は孤独に包まれた感情を あなたに委ねる 甘い死臭のする口元 あなたの必然に
私の心が染まる が おびただしい排斥の念が あなたの接吻を遠ざけた

寄りかかる心 感情は腐敗した後に 艶めかしい匂いを発する 
それは静けさに彩られた亡骸 あなたの唇に重ねた想い 刹那な感傷に苛まれる
そのことで私は一人の人間になれるような気がした あなたと身体を重ねる一時が
私の腐敗し 肉が蕩けた感情に 一瞬でも 生気が満ちるなら 私はあなたの唇に
永遠に縛られてもいい ほどよい甘美さは 倦怠な時間の凝りを 無くさせはしない
あなたの背中に 私の華奢な腕が絡み付くときの 地獄絵図は 
私の心に限りの無い破壊の欲望に仕向けさせる まるでそれは怯えを隠すように
一抹の淋しさを紛らわす様に 私は一介の女から出ることができない
コメント

みやすけの詩

2011年09月25日 | 初期中期の詩
私の胸の中に あなたの虚栄が あなたの胸の裡には 私の理想が
相反する感情が あなたと私の絆を別つ それぞれの居場所へと 向かう
星空が 私に語りかける 夢を追いかけて行ったあなた もう戻らない時間

隣り合った座席に 透明な風が吹き過ぎた 季節は秋分の雨
必死になって止める私を背に あなたは微笑んで 泣いた
なぜ 赦し合うことも 時に貶める感情になるの

隣り合わせの 恐怖に似た感情 あなたを失うことの悲しさ
私を見つめる あなたの優しさでさえ 私の淋しさを拭えないから
優しいさよならなんていらない 優しさに偽りを探す 私は愚かに

最期に手を繋いだのは 寒い夜のベッドの上 悩ましい瞳のあなた
ずっと忘れない 寂しさに紛れた あなたとの抱擁 時を忘れた心

---------------------------------------------------------------------

寂しさに満ちた その両手には 赤い薔薇の花が咲く
誇らしい眼差し 全てを厭う感情 あなたは私の大切な人
もうろうと意識は 無意識に介在する 熱いキスに惑うあなたの瞳

確かな愛を この胸に秘めている 私を殺して昇天する 何処までも
永遠を欲した あなたを罪に陥らせる 神の存在 憤りを込めた接吻
私達だけの世界に あなたとイキたい 止め処ない愛を 私に頂戴

あなたをいつまでも 護って行きたい 寂しげな瞳に 描く悦び
私達の理想の 枯渇した水は やがて海をも枯らすだろう
愛が世界を麻痺させるとき あなたの瞳の内に輝く哀しみ 蒼空に果てる
時間を寸断する哀しみの 柔な心 手を離さないで 泣いてしまうから

私のこの両手には あなたの命と飢えがある 霞む空には
汽笛を鳴らす汽車が走る 静寂を切り拓く あなたの声が聴こえる
コメント

みやすけの詩

2011年09月20日 | 初期中期の詩
日がなの愉しみ あなたとの触れ合い 温かな接吻 時計草の薫り華やぐ 午後の憩いに あなたは私を抱きしめた 湿った香りのするTシャツ 温もりだけをくれた そんな折に 風に吹かれた海神が 仄かな愛を予感させる 私の眼を見て 欲しいだけあげる あなたを愛しているから 午後の憩いに あなたは私を抱きしめた 花は大空目掛けて 背伸びをする まるで 求めるように あなたの優しい瞳 そして 香しい花畑の中 あなたの頬に接吻したいと そう願いを込めた


茜の空に 光る星が一つ 孤独の詩の最後に飾られた星 宵の明星 沈む夕日に流れていく定め 跡形もなく 生命が終わるとき 今のような夕日を眺める命は 何を想うのだろう 死に掛る生命の悲壮 その面持ちには 朗らかな太陽の光が差し込む 時を悠遠に過ごし 時間の遥かな流れに 涙する時を 命は暖かな生命の揺り籠に揺られ その時を待っている 再びこの地上に その脚を付けるその時を 彼らは心に差す あの夕日に願いを掛ける 憂愁を瞳に込めて 太陽に最後のさよならを告げる
コメント

みやすけの詩

2011年09月20日 | 初期中期の詩
五月雨の降る夜 燃え立つ木々の唸り 静寂は切り開かれた 森に潜む獣たちの産声 満たされた心 そぐわぬ華やかさに満ちた墓場 あなたが居た あなたが私を呼んだ 麗らかな陽気の 刹那な愛の契りを 春風は遠く 雲の渦巻く空で 未知への領域を拓く まだらな心を 幾千もの星達に重ねて 吹き過ぎる風に 手を当てた 不遜な愛 逆らうことを忘れた婦人の叫び 切り裂くように 波打つ雷の唸り せめてもの報いにと 彼らは 唐突にやってくる 相槌を打てば 必ず連れ去られる 当たり障りのない言葉に惑わされるだろう 


甘美な愛が欲しい 私のこの干からびた身体には 一滴の血でさえも残ってはいない 僅かな温かみを あなたから滴る果汁をくれたなら 私は詩情の甘い誘惑にそそのかされ 暗い幻惑の中へと 朽ちていくだろう 不手際な歌は 私の脳髄を躍らせる 少しばかりの愛に生きる事を許してほしい 愛は帳を過ぎた辺りで その閃光は弾けるように 夜の狂気の内側へと消えていくだろう 少しばかりの愛 僅かながらの血の温もりでさえも 私の枯渇した幻想への足掛かりになるだろう 夢は甘く切なく 哀切に満ち 言葉の端々から漏れ出る 花の溜息を この唇で受け止めたなら


雨の滴に打たれ この肌に掛る眩しき光を露わにする 派手なメイクに縁どられた眼 それは不思議なほどに この雨の中では 煌めく採光を放っていた 彼女はこの季節に表れる妖精 儚げな瞳を あの畔に座っている少年に目を向けたなら 彼女の青い頬は 食紅をたらしたような 朗らかさに変わる 雨の季節 彼は 傘を手にして湖面に踊る滴のワルツを聴いて愉しむ 彼女は 彼の傍に付いて 語りかける そわそわしい雨粒の 可憐な微笑み 花は雨に濡れ 喜ばしい色彩に華やぐ 太陽はやがて嫉妬するだろう 雲に覆われた 下界に視線を巡らせる事も出来ず 彼女の朗らかな 恋の始まりも 見届ける事も出来ずに
コメント

みやすけの詩

2011年09月18日 | 初期中期の詩
荒ぶる吐息 視界のぶれる景色 粗々と流れ堕ちる 狂気に呑まれた心 あなたを愛すること あなたに無上の悦びを感じること 愛は脈動する 発情する意識 はち切れる鼓動 流れるものは絶え間なく あなたの背中に刻まれている 私という重荷 私という汚名 覆い被さる幻想 行く末さも判らない 愛が漲る 静寂に包まれるオルゴール スズランが揺れている 花の揺籃に眠るあなたの虚像 あなたのその屍は 息絶えた私の心の滋養になる 忌み嫌われたあなたの存在 全てが森閑さの中で谺している 放たれた矢はあなたの心臓目掛けてやってくる 白馬は颯爽と この嵐の中を駆ける 僅かな血の滴る音を聴き分けて その歓びのたゆまぬ旋律を この心で確かに聴いている 紅に染まる あなたの唇 全てを震撼の牢獄へと陥れ 私は あなたの膝の上で泣いているだろう 干からびた心を震わせながら あなたを見つめる瞳でさえも 偽りに伏してしまう 計らいの言葉を掛ける あなたを愛しているから 私の瞳を見てほしい ずっと続く狂気の拍動 脈動する下腹部の熱が 更なる愛を求める あなたを愛しているが故に 罪は犯された 私は四六時中 あなたの膝の上で 虚構の愛を言葉にしている 滴る唾液の妖艶さ 全てがこの場所で息絶えていた 僅かな下腹部の熱は まだ冷めることを知らない



孤立する感情 あなたが居た 私を抱いてほしいと嗤う瞳 全てが偽りであった 感情の赴くままに 私はあなたを受け入れるだろう 星空の乱舞 胡蝶の反乱が 私の愛の熱に拍車をかける むせ返るような熱気に包まれた鼓動 あなたを求めるが故の 辛辣な愛の欲動 蒼空に馳せた願いが 私の裡に眠る欲望を呼び覚ました 下腹部の疼くような熱 それらがとぐろ巻いて 体中のあらゆる静寂を薙ぎ払った 求めるのはあなたの唇だけではない 無秩序に混乱したあなたの心もまた 私の恰好な獲物 貪欲な唇は 時に狂気に通じる 明らかな悦びとは裏腹の 感傷的な苛立ち それは全ての愛を包括するには狭すぎた あなたの命でさえも 私は愛おしい もっと頂戴 もっと触れさせて 愛は凋落を知るほどに甘く 甘美な味に変わる
コメント

みやすけの詩

2011年09月17日 | 初期中期の詩
冴え渡る意識 走馬灯のような速さにまで加速する 打ちひしがれた心 あの空にまで響き渡れ 混濁していくのは 無意識という名の情熱 あなたを腕に抱いてから 蒸発していく意識と 困惑の感情 私は一つの雫のように 粗々と堕ちていく 夢のまた夢への衝突 過去の追憶に彩られた抽象画 そのどれもが 鮮やかな血の色で滲んでいる まるで炎を見た獣のように 荒れ狂う静寂に包まれ 至情を狂気に間違えた あなたは一介の花 崖に色濃く暗鬱を映し出す 至情の悦び 通風の豊かな ドアの奥には 数々の自傷に傷を負った あなたの姿があった 本能に猛り狂った牡牛 鼻息が荒れるほどの甘美な口溶け 耳に憩うのは 妖精が見せる 香り豊かな愛の調べ 憂鬱な旋律が あの世の世界を彩るように あなたの背中には 秩序を壊す奇跡が眠っていた 安楽の景色が 一瞬の凋落に変わる そこで あなたは夢の世界の 一つの真理に辿り着く 輝かしい光に包まれた 明け方のような華やかさに 喉を通る液体が 艶美な心地にさせてくれる
コメント