香る 身体が白く涙で滲む 瞳を開けたままで
何も見えないと 手を振りかざす
闇に浮かぶ 表情は 白く不気味な暗鬱さに沈む
結ばれた手 虚ろな瞳に 血が流れる雑音を聴く
この身体に打ち付けられる 悲しみ
無情なる感情は その矛先を失う度に 自我は掻き乱れる
淡く 儚気に 揺れる感情は 愛に咲く 花
月の輝く夜 感じているのは あなたの その唇の冷たさ
塞がれる口 運命を感じた 終幕へと向かう 夜霧に微睡む証し
見つめている そのあどけないままの微笑みで
何度も愛撫し合った 身体が覚えている 悲しい過去を
あなたが幾つもの夜に 股がる屍に 接吻するように
この愛を 感じて 背く事も赦されない この涙に滲む夜空のように
何処までも深く愛して 恥じらいの無い 無垢だったその時期を
沈む表情が 強ばる神経に 安らぎを 与える