汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

月の輝く夜

2013年11月23日 | 悲哀の詩

香る 身体が白く涙で滲む 瞳を開けたままで

何も見えないと 手を振りかざす

闇に浮かぶ 表情は 白く不気味な暗鬱さに沈む

 

結ばれた手 虚ろな瞳に 血が流れる雑音を聴く

この身体に打ち付けられる 悲しみ

無情なる感情は その矛先を失う度に 自我は掻き乱れる

 

淡く 儚気に 揺れる感情は 愛に咲く 花

月の輝く夜 感じているのは あなたの その唇の冷たさ

塞がれる口 運命を感じた 終幕へと向かう 夜霧に微睡む証し

 

見つめている そのあどけないままの微笑みで

何度も愛撫し合った 身体が覚えている 悲しい過去を

あなたが幾つもの夜に 股がる屍に 接吻するように

 

この愛を 感じて 背く事も赦されない この涙に滲む夜空のように

何処までも深く愛して 恥じらいの無い 無垢だったその時期を

沈む表情が 強ばる神経に 安らぎを 与える

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怯える瞳

2013年11月23日 | 奇想の詩

振りほどく 腕と腕の間で 引き裂かれる身体

燃える身体 この腕から零れ落ちる 肉の蠱惑に染まる涙よ

一体いつ 終わりが来るのだろう 幻想に眩まされ

何処までも朽ちて行くように感じた 

 

無情な時間が流れ 言葉が出る度に 傷つくこの身体を

胡乱な唇で そっと塞いだ 

瞳は夜空を廻り その手に堕ちる あなたを想う度に

凍える身体が 温もりを求めるから

 

静寂は心に拠り所を作り 駆け抜ける 星に手を伸ばした

怯える瞳 鼓動は鳴り響き 愛は炸裂する

この胸に潜む 一途な気持ちを 感じて欲しくて

その悩まし気な瞳は 自らの身体を深く傷つけた

 

鼓動は叫び あなたを想う程に 身体の傷は増えて行く

留まる事を知らない 感情は あなたの心を求めている

いつまでも この身体は 幻想に揺られ 走り続ける

 

過ちを犯す感傷が 悦びに変わる時

あなたのその眼に映る この身体は 哀切に包まれる

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深い居場所で

2013年11月23日 | 妖艶の詩

虚しさに襲われる 蒸発する身体に 汗が滴るように

深く息をするように 愛を受け入れる ここは無情なる楽園

鼓動の叫びに 入り交じる言葉が 弾ける

 

心を超えて 感情に身を任せながら 緩やかに死に近づいて

永い夜には 冷めた瞳の 蠱惑の微睡みが

幻想に阻まれて 何処までも朽ちて行こうと 握った手

 

まだ見えないまま 唇は開き あなたを感じる

狙いを定めて 何処にも行かないで 心が乾く程に 震えているから

消えかけた炎 あなたの手を握り 見つめ合う 深い居場所で

 

凍る神経は あなたの声を待っている

裂ける皮膚 鼓動は高鳴り 潮騒の揺れる 幻惑を感じた

心を掻き乱して 長い髪に薫る 血の悪辣な 叫び

いつまでも 終わりを感じない程に あなたの体温を感じていたい

 

この先に過ちがあろうと 

振りほどけない この唇に遺る あなたの優しさがあるから

何処までも深く 静寂に溶けて行くように

切ない程に 愛を信じた 寂しげな瞳が 無情に引き裂かれる時を

 

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蒸発する心

2013年11月23日 | 悲哀の詩

枯れ行く 静寂に谺する 愛の終焉に

炎に揺れる一輪の薔薇が その指を求めた

なめるように走らせる 視線 叶わない夢の秘跡

 

戸惑い 移ろう感情の流れは

肌に伝う涙の痕 鼓動は高鳴り 後には続く夜空が

拍動する太陽は 皮膚を焼き尽くす 陽炎

瞬く間に消えて行く 抱かれた感情 安らぎさえも虚ろな響き

 

揺られ 夜空には星が犇めく

香り漂う 花の咲くこの場所で いつまでも愛を誓う

喜び 霧消する身体の稜線に沿って 蒸発する心は 夢路の中

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哀切なる時雨

2013年11月15日 | 悲哀の詩

僅かな息が 月の陰に光る
わだかまりを抱えたままの胸は 何処へ行くの
この叫びは 愛を宇宙へと誘うから

あなたの名残りを見つめたままで
叶わぬ願いは いつまでも 胸の中に谺している
愛するものの哀切なる 時雨の艶やかな
時の間隔でさえも 霧消して行く この雪が融けるまで 

咲き乱れた花は 夜空へと消えて行く
時間を駆ける 星よ 
その手に触れる 命は
今にも散りそうな定めの中で もがいている

艶やかに触れる この鼓動の打つ限り
愛は 愛撫の夢見の中で生き続けるから
いつまで この身体は 言葉に夢を見るのだろう
逃れられない 記憶を辿る 指先から零れ落ちる
現実が どこまでも あなたに触れたいと願うから

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擦れ違い

2013年11月15日 | 悲哀の詩

波にもまれ 苦しみ 
その手を照らす陽は 永遠に剥ぎ取られる
血に染まる表情 真綿を詰めた その安らぎは
永久に咲く花の 静かな日の 名残り

刹那に交わす その唇の 温かな感触
総ては終わりに向かう その手に遺る 愛でさえも
総ては無に帰すのだろう 遠く谺する あの苦しみさえも

触れていたいと 願うのは 
愛おしさから湧き立つ 混沌とした感情
美しいその手に握られている 言葉は 擦れ違いの連呼

何も無いこの場所では 刹那の出逢いをも 悲しみに暮れ
跡形も無く消えて行く 波に沈むこの身体をも
もう何処にも その愛は届く事はないのだろう

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音の無い砂漠

2013年11月15日 | 奇想の詩

寒々しく 時に優しく 撫でる頬

舞い落ちる雪の 囁き 僅かな悲壮を感じながら

何処までも堕ちる 感覚を瞼に映し出す

 

震える指の 彷徨う 果ての無いさざ波に揺れながら

歪んだ 鏡に映る表情の 強ばる視線よ

 

後もう少しの 優しさを感じたい

艶かしく揺れる髪の 香り漂う 海岸は凍てつき

あなたはそっと唇を閉ざすのだろう

何も無い ただ広く存在する 海原のように

 

水面は 音の無い砂漠

不思議な歌が聴こえる 騒々しい怒りが沸き立ち

色取り取りの花が その血に染まる夜の静寂の中で

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瞳を閉ざす

2013年11月13日 | 奇想の詩

遠い 水面に流れ 終焉をよぎる
裏腹の感情に 甘く蕩ける 口元が別れを告げる

綻び始めた 心と身体が 憔悴し切った 表情を映す
揺れる灯火 身体に流れる 胡乱な視線に 瞳を逸らせ
手を延ばした あなたの身体に 触れたくて
どこまでも深い闇は 唇を開けた その時に 感じる 憂鬱

触れたい 果ての無い流れに 身を任すように
どれだけ愛を契っても 不意に流れる涙は 瞳を閉ざすだけ

悲しみを抱き 怯える身体
無性に苛立つ 感情は あなたへの愛を 繋ぎたいが為に
擦れ違う この感情に 身を任すだけの 覚束ない指先は
宙を切ったままの 操り人形にように

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白濁の世界

2013年11月13日 | 奇想の詩

共に分かち合う 感情は 凍り付いた手の中に
寒さに震える 嘘を重ねていた 愛は擦れ違いの最中

切ないだけの この関係は 滴る水のように ただ愛に血迷い
恋しいという感情の高揚に 視界は薄れ 白濁の世界を 彷徨うように
あらゆる関係は 心を超えた 居場所の裡に

薄暗い場所で 泣いている あなた
欲望と悲しみに 打ち拉がれ 言葉をかける素振りも ままならない
愛は張り裂け 血を帯びた感情が むき出しになる
哀切を感じ あなたのその白く沈む肌は 薔薇の 赤い花弁に染まる

触れるものは どこまでも 沈み行く 流れの中に
揺られ 漂う 生命は 波に揉まれ 薄れ行く意識をもてあそぶ
触れたい この命が終える前に 
愛したい 吹き出す血の温かさに 安らぎを感じるのなら

降り出した雨に 身体を濡らす
優しい微笑みのあなたに 抱かれる幻想を 描きながら
映し出される身体の 美しく歪む 微笑が燃え散るように

 

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愛を微睡みに

2013年11月12日 | 悲哀の詩

冷えた手 あなたの頬を 冷たく染める
朱色の輝き 星は艶やかに 心を感傷に染める
闇は 移ろう時間のよう 波に揺れ いつまでも 時を刻む

静寂の満たされた 感情は より温かく
こもる声 遮られたガラスから 滴る水

何を見つめるの この手がかじかむ前に 救い出して
弾ける飛沫に 色合いを滲ませ 歪む虚像
流れるガラス越しに あなたの死の匂いが 立ち籠める

過ぎ行くものは 例え愛であろうとも その手は忍び寄る
離さないで 決して拭い切れない 悲しみがあるから

その手は白く 優しい瞳に包まれる 
この世界に取り残された 天使は 憔悴し切った表情
ひどく降る雨は 愛を微睡みに 溶け込ませる
指に間を流れる 水 愛は静かに紅潮し その花弁を散らせる

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