汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

風光明媚な世界に

2017年06月21日 | 愛の詩
流れて行く 星の跡を指で辿る
光の射す頃に 聴こえた
空高く昇る 風光明媚な 夢のように

「ここにいるよ」

ねぇ 艶やかな素肌に 伝う 緩やかな心地
この胸に触れて見て 聴こえる?
溢れ出す感情 泣いてみせて
いつまでも 抱き締めていてあげるから

もう 何も怖くはないよ
風に舞う花びら 空高く昇り 沁み渡る
きらきらと風光が散り 夢のような 心地に包まれて
やがて 眠りに就く瞬間が 訪れるから

「ここにいるよ」

この手を握り締めて ねぇ
優しさの香る その声に懐かれて 嬉しかった
その涙を見せて ありのままの姿を
もう何も 失うものなど ないのだから

眠りに就くまで
抱き締めていてあげる
だから
この手を握っていて

緩やかに沈む刻の最中に 見つけた
咲き誇る花々の 白い溜息を

そして今 この瞬間
風光明媚なる世界が 散って行く
きらきらと流れて
緩やかなる刻の彼方へと

「今 逢いに行くから」

穏やかに眠る
このまま夢の中へと 融けてしまいたい

そっと 触れた手
冷たい感触
もう思い遺すものなど 何もないから

「ううん もう大丈夫」

だから

花々の溜息を聴きながら
白く沈殿して行く 温もりに触れた
その瞬間 咲き満ちる感情は 今に 張り裂ける

ばらばらになった心
刹那の時間を駆け巡る
それはまるで この命を捧げて
咲き誇った 花々のように

その輝きで いつまでも
抱き締めてあげるから ねぇ

その涙の訳を見せて
もう何も 怖れる事はないから

花びらが舞い 空高く散って行く
この景色よ 永遠に
ずっと 傍にいてあげるから
その顔を見せて欲しい

それは
白く華やぐ 花々の影
風がそよぎ 儚き命の香る声

「もう 何も怖がらなくても良いから」

ねぇ

風光明媚な その輝きは
今に 満開の瞬間を迎える

ねぇ

「ずっと 傍に居てあげるから」

うん
こっちにおいで
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不協な跫音

2017年06月20日 | 奇想の詩
湧き上がる 海の深い 底から
波に揺られ 見上げれば 斜光が煌めいている
仄暗い砂地 無数の稜線が畝り 何処までも続く

消えて行く時間 身体が綻んで 波間に融ける
揺られて 静けさの裡へと 流されて

やがて見えてくる この世の無常さ
張り裂ける 心の亡き 表象の源へと

さざめく海は 何もかも 壊してしまう
振り出しの合図 記憶の陰に聳える 魔窟の跫音

留まらない 海原の時化に 怯えては
この胸に突き刺さる 痛み
不動の燈 見果てぬ宇宙へと 沈む調子

湧き上がる 海の深い 闇から
波は虚空の刻を掻き回し 撹拌する斜光

消えて行く時間 流れる海水に 呑まれた燈
さざめく暗闇は この世の涙で満たされるから

やがて鎮む 心の亡き 姿に怯えながら

流れる時間と 穏やかな海底
波は尚も揺れて 時間を掻き回す
それは 亡き姿の心を穿つ 夢の名残り

満ち溢れる潮の流れ 迷走する跫音
複雑に入り乱れた 海流に染み渡る 不協和音

此処にはもう 還らない

湧き上がる聲
この世に澱む 不協な跫音に 怯えている
それは亡き心の魅せる 世界の陰

此処にはもう還らない
湧き上がる跫音 海水の冷たさが沁み渡る

あの世界に流れる 水流は途絶える事もなく
亡き心の聲と共に やがて海底へと沈む
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みやすけの詩集 No.1 販売いたします!

2017年06月16日 | みやすけの詩集 販売


みやすけの詩集第1弾の発売です!
冊子規格 A5サイズ 24頁 詩数6編 です。

掲載詩(掲載順)

花の胎動
夢の気配
眠りに就くまで
凍てついた夜に
赤く灯る海
「さよなら」

お求めの方は、
gooyusuke821@gmail.com
のアドレスまで、発送先の住所を明記の上、連絡下さい。

料金なのですが、本冊子は定価設定を行っておりません。以下にあります口座番号にて、「お布施」程度にいただければ、幸いです。

みやすけの口座
三菱東京UFJ銀行 店番 057 口座番号 4599280

※ 今回の設定により、後日高額の請求をしたり、高額のお金を振り込め! という訳では決してありませんので、ご安心下さいね。あくまでも「お布施」なので、振り込まなくても、全然大丈夫です。もし、振り込んで頂ける場合は、ほんのお気持ちで結構です。少額でも、もちろん大丈夫です!
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みやすけの詩集 販売します!

2017年06月16日 | みやすけの詩集 販売

こんにちは。みやすけです。

いつも詩を読んでるよという方、そしてたまたま通りかかり読んでくれている方々、ありがとうございます。

 

この度、詩を描いて10年目という事もあり、今一度紙本にしてはどうかというお誘いもありました。

そしてそのリクエストに答える形で、僭越ながら今回、みやすけの詩を冊子にいたしました!

今回のは、ブログにて公開している詩を厳選し、

一編一編に大幅な加筆を施し、冊子用に改めて編纂したものになっております。

 

いつも画面越しで読んでくださっている方々の中で、

一度活字でも読んでみたいとのリクエストをお持ちの方々!

ぜひ今回の企画にて、冊子をゲットしてみませんか?

 

なお、本冊子の規格は、

A5サイズ 大体24ページ内 詩数 8〜10編

印刷用紙はホッチキスで留め

の編纂となっております。

 

ご希望の方は、各宣伝文に明記します、みやすけのメールアドレスにて申し込みの上、

「住所」をお知らせください。電話番号は、要りません。

※ 住所の個人情報は、冊子の発送後、データ消去させていただきますので、ご安心ください。

 

将来的には、ハードカバー版での提供も視野に入れております。

その際は、おってお知らせいたします。

 

それでは、お待ちしております!

 

 

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