汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

崩れ行く城

2014年04月26日 | 奇想の詩

渦巻く炎に呑まれ 忘れ去られた楽園が 蘇る

精神の抑揚に 踊らされた 悲しみ

傷跡が物語るのは 血の哀惜 崩れ行く城

愛と夢のせめぎ合う感情に 琥珀の月が灯る

 

散る花弁の 静寂なる途の果てへ

強く抱きしめ 愛を契る あなたは 災厄の道連れに

消えない想いは 炎の揺らめき 手を取り合い 心は犇めき

やがて 艶やかな愛を知る

 

心の奥底は まだ覚悟を決められず

予期せぬ 罪の鼓動を聴く 最愛のままに散り

その叫びに掻き消える 瞳の輝きを

暗い海に漂う 寂しさも 一刻の傷跡を残す

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静寂の最中に

2014年04月26日 | 奇想の詩

静寂の最中に 穏やかな死相を見る

鮮やかな彩りに 染まる月の面影

暗い そよぐ風に乗り 何処までも飛翔する

 

儚いままの 心の風景 怯えた表情の揺れる 愛に散り

築かれる楽園の 暗うつなる 夢見の夕暮れ

強く想う 重なり合う

 

寂れた心に 染まる一輪の花

ここは虚ろな居場所 同じ傷を刻まれた あなた

心地よい 唄を奏でる 寂寞を感じながら

 

鮮やかな道 花弁の喧噪に 色めく鼓動

動揺する感情 さざめく木陰に 射す夕暮れの退廃

揺らめく この手に遺る 生命の力

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淡い月の陰り

2014年04月18日 | 奇想の詩

 甘い恋の味 せめぎ合い 崩れ行く 命の警告

怯えた瞳の 想い強ばる 愛ゆえの 流れを意識する

 

静寂と 安らぎの気配 それは刹那の 歓び 

崩壊する愛の 叫びを聴く 過ちは生まれ

それは寂れた欲望の 囚われた身体を締め付ける

 

やがて輝きは失われ 満ち溢れた太陽の凋落に

命の宿命は 刻まれる 争いの絶えない心に 一途なる愛の矛先

過ちは繰り返され いつとも知れない終焉を待ちわびる


淡い月の陰り 重なり合えぬままの二人 

甘い声に 導かれ その手に堕ち やがて愛は張り裂けるだろう

凍える身体の 鮮やかな死相を見るように 

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刻み入れる時を

2014年04月18日 | 奇想の詩

総てが 虚ろに歪んで行く その切ない瞳の 優しさも

果ての無い 記憶に埋もれて行くのなら

瓦礫に築かれた この関係も いずれ砂の形跡に 消えて行く

 

重なり合い 静かに待つ 死の香りは 愛に塗れた 憂鬱の涙

炎に 取り囲まれ もがき それは輝きを放つ

 

怯えたその手は とても優しい 感情の償い

悪い夢は続き 想いの果てに あなたは さり気なく 手を添えた

この心の在処を 凍える瞳の寂しさに 重ねる

 

儚い 生命の悪戯 いつの日にも絶え間ない 愛は咲き誇り

その胡乱な瞳に 想いは溢れる この欲望も 

その鮮やかな血の色に染まる 最愛の徴を 刻み入れる時を

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時の静寂

2014年04月18日 | 奇想の詩

天を仰ぐ 塞がれた口に もがく肢体

失くしていた 意識が もう戻りはしない夢の果てへ

いつまでもと 口走った言葉が 胡乱に歪む

夕日の沈む 心に刻まれる 時の静寂

 

終幕を感じて せせらぎの流れに 身を任す

身じろぐ 背中に疼く気配 僅かな吐息の漏れる音

さざめく波が 弾ける 紅に咲く花の 寂しげな瞳に

流されて行く孤独が 音を立てて崩れて行く

 

やがて幕は上がり 遣り切れない感情が 膨れ上がる

すれ違う 儚い夢の途を辿る ここは天に見放された荒れ地

 

息を潜め 求める言葉を 掛けられないまま

怯えた瞳が 風の流れの中で せめぎ合う

静寂の冷たい眼も その連れない 感情の淋しさも

ここまで生きてきた その輝きの 切ない闇の果てに

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二人の眠り

2014年04月12日 | 奇想の詩

強く抱いても いずれ離別の訪れる 浅はかな一途の苦悶よ

その怯えた瞳が いつまでも忘れない 鮮やかな記憶に 彩りを添える

華奢な腕の 白い憂鬱よ 悪い夢の最中に 潰える旅の憂悶は

新たな朝の迎える この孤独に彷徨う 儚い生命の 詩

 

凍える身体の 相反する 感情 互いの言葉の綾に 斜交い

繰り返す歴史の闇に 消えて行く 定め

 

凄然とする景色 淡い影の揺れる陽炎 

胡乱な海原に消え行く 甘い時間は 二人の眠りを誘う

そっと瞳を伏せる 時のなよやかな 憂い

 

やがて幕は降りる 見失った心を 見まがう 

忘れられない その優しき瞳の 虚ろな愛に 触れたくて

誓いを立てた 降り積もる雪の哀切さを 胸に

舞い上がる 花びらは あなたへの想いを綴る

輝きを放つ 遠浅の海に散る 雄大な恒星の 夥しい死相の陰に

幾つもの夢の跡を 辿る 卑劣さに歪む 世界の終焉を

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争いの火は燃え立つ

2014年04月12日 | 奇想の詩

凍えそうな 空に 失くしていた想いが 谺する

不思議な心地 そびえ立つ岬の底に 胡乱な瞳の影が揺らめく

やがて行き着く その終焉の園に 争いの火は燃え立つ

 

見えないままの 欲望と怒りを 誇らしげに 嗤う

淡い記憶の 海に揺蕩い 重なり合えぬ身体の 孤独を映す

 

時の悪戯に 怯えた瞳 枯れ果てた感情は 憂う

時雨にわだかまる 残像 渦巻いた 悪夢の寂寞を

輝く恒星に 馳せた願いよ

 

暗い途の果てに 目まぐるしい 喧噪の淀んだ愛が 綻ぶ

夢と現実の境目に 繰り返す歴史の面影が 揺れている

その穢れた 身体で 創世の闇を彩るのなら

淡い色彩に咲く 花は その実が弾けるように 赤く散って行く

 

予期せぬ 鼓動の 導かれ行く 悲しみよ

その舟は傷み 叫びをあげる 仄暗い海原の 遠い追憶に

 

この想いは果ての無い 砂漠 恍惚と哀愁が やがて追憶に散る

身体は愛を求め彷徨い やがて渚に揺蕩う 感情の流れに

汚れたままの この不穏な叫びに 燻る言葉の 魅惑

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心の闇よ

2014年04月06日 | 妖艶の詩

凍える指の その重い宿命 歴史の流れに 委ねる

潰えた身に 過ちを犯す その瞳を 相克する想いが駆け巡る

淡い夢の 甘い唇の感触 重なり合えぬ二人は 未練の涙に

時の流れ 燃え上がる炎を 抱く刹那の愛欲

 

淫らに咲く花のように あなたは唇を開く 

わずかに滴る真実を憂うその瞳 渦巻いた感情 あなたは何処へ

やがて堕ち行く 涙は流れ 歴史の闇に やがて消えて行くのなら

見失ったあなたの優しさ それはまだ知らぬ 未知の孤独を連れて

 

どれだけ抱き合い お互いを見失う程に 愛を契っても

この孤独を癒す その手は 解かれたまま

愛は寂しさを誘う 香る閃光の ほとばしる鮮やかな血の薫り

艶やかさに揺れ 想い鮮やかな 枯渇していく心

 

触れられないままの 静寂なる心の闇よ

強くあなたを抱いても 薄れ凪がれる 時の寂寞に流されて行く

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落葉

2014年04月06日 | 妖艶の詩

焼き尽くされた身体 景色は愛と欲情で歪み

あなたは嗤った 悪戯に翻弄されたままの 落葉に

覚醒された 瞳の恍惚を 

 

寒さに身を沁みながら 何処までも深い 闇のさざ波を感じる

幼い瞳の まだ知らぬ怨嗟を 呼ぶ蝶の群生は

傷を刻み付ける為に 愛をもてあそぶ

身体を求め 愛故に 願うが故に 凍えるあなたのその頬に

血とその誇りは 流れて行く

 

やがて満ち行く 海は朝焼けの静寂

争い 命を燃やし尽くした 荘厳なる闇の彼方へと

瓦礫に埋もれた優しさは 欲望の要に

禁断がちらつく この淡い記憶に その瞳が滲む

涙は果てに 時間の徒の 崩れ行く交わりに その最期の優しさが

狂おしい程に 愛するが故の罪を造り出す

 

消せない記憶 宿命に生きるあなたと共に 消えて行く

忘れ去られたまま 降り掛かる雨に 身体を寂しさに染めるだろう

愛情は止まない 重なり合い ふと瞳を見つめる ふしだらな想いに

徒な感情の恐怖心は その更なる奥底への 真実に踏み出せないままで

悪い夢を見ているようだ あなたへの想いを 募らせる

輝きを放つ 紅の太陽 鮮やかな接吻の後の わだかまる熱に

瞳を伏せ 何処までも深い安らぎへと 堕ちて行くのだろう

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夢の狭間

2014年04月06日 | 妖艶の詩

幼い 心の奥底を見つめる 瞳

在りもしない 此処は 夢の狭間

奪われて行く身体の 心地良い響きに

色褪せぬ詩を紡ぐ

 

静寂の中で うろたえる

非情を噛み締め あなたの血で 掌を染める

張り付けられた愛を 盲目の舌で 掻き回す

羽をもがれた蝶のように 

 

寒さに震える 途切れた口先の 滴る愛よ

欲望に餓えた瞳は あなたの身体の裡に 目醒める

この世に絶望し 胡乱な口元から はみ出る言葉の蠢く

抑えられない羨望 影に染まる月 跡形も無い生命

 

閉ざされた感情 締め出された表情に くゆる苦悶の痕

身体を引きずり命の儚さを知った 艶やかな肢体を眺めながら

何処までも終わる事の無い 夢と現実の相克へ

はぐれた途の只中で あなたは燃え尽きる

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