汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

青葉

2015年07月25日 | 奇想の詩
燦然と 輝くのは 水面に浮かぶ 青葉
ひっそりと流れて
誰にも知られる事なく ただひたすらに
想いをひた隠して

煌々と太陽は 青葉を照らしてる
その想いを 壊さぬように
決して 怯えで 壊れぬように

この みちのくすがらに
怯えなどの感情を隠しながら
流れて ただ身を浸してる
誰にも知られる事もなく
流れて行く 青葉

このみちのく 流れに身を浸してる
ただ生きてる それを胸に

太陽は 燦然と輝いてる
怯えなども 厚く包み込むように
ただ あの頃の想いを 胸に抱いて
溶けていく 光の中へと
あなたは その手を差し出したまま
青葉の流れる 姿を見つめている
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螺旋階段

2015年07月25日 | 妖艶の詩
鮮やかな 瞳の輝く姿
迷路に迷い込んだような
魅惑の踊る 螺旋階段を 降っていく

その姿を追って
どこまでも その誘惑に忠実になる

鮮やかなる 瞳は
あなたの導く 手に引かれて
迷路に迷い込んだように
その魅惑に取り憑かれる

取り憑かれた この心は
いとも簡単に その指に絡め取られて
どこまでも 誘惑に呑み込まれしまう
それは魅惑に踊る
螺旋階段に酔い痴れた
あなたの妖艶なる 後ろ姿

螺旋階段は どこまでも続く
悪夢のような 哄笑に包まれて
あなたの手が導く
夢の世界に 引き込まれて行く
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光の眩しい朝に

2015年07月15日 | 悲哀の詩
日差しの強い 朝はしんみりとしてる
蝉は鳴き始めて うるさく想いを競い合う
辺りは まぶしくて 思わず目が眩む
起きて間もない僕は
光に満たされた空を見上げた

この手に満ちる 生きてるという実感
でもそれは 時として 自分の不確かさに埋もれる

僕が この世で 生きている
十分に呼吸して たくさん食べて また寝て
そうして日々は刻々と過ぎて行くのに
なんだろう
不意に 立ち止まる
その一瞬の間隔に 吸い込まれてしまいそうだ
僕はそこで脅かされて
ただ虚しく頭を抱えている
なぜなんだろう
なぜなんだろうって

差し込む朝の光は
ただ優しくて 僕を包み込む
あの一瞬の出来事は
まるで無かったかのように
また こうして時間が過ぎて行く
なぜなんだろう
どうしてだろうって

起きて間もない早朝に
僕は 光に満たされた空を見上げた
そこには何も無い 蒼白の景色が拡がってる
そんな時間がいつも通りに流れていく中で
蝉のうるさい鳴き声は
今日もまた
想いを競い合ってる
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降りしきる雨に

2015年07月14日 | 悲哀の詩
雨の季節は とても憂鬱だね
あと一息の 告白が 届かないまま
時間だけが 過ぎて行く

雨の雑音は 乱れた心の音
雨足が早くなる度に 混乱して
僕の想いはまた 伝えられなかったよ

君への想いは 満ち溢れるのに
その溢れる分だけ
余計に身体が強張ってしまって

ごめんね
あの時の言葉は
そんな意味じゃなくて
ただ戯けるだけの僕は
萎びた花のように 滑稽で
それでいて悲しくて
でも君に触れた この手は
確かに 感じていたよ

降り注ぐ 雨に
この詩は また 流されて行くんだね

降りしきる 雨は
本当の涙を隠してしまうから
君に捧げる この想いもきっと
雨の雑音に掻き消されて
見えなくなってしまうから
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再び会える事を信じてる

2015年07月14日 | 悲哀の詩
悲しい思いは 遠くの海で 鳴っている
カモメは空を飛び 優雅に 太陽を浴びてる
流れるままに 空想を 遥かに延ばして
君に会いに行く

心の穏やかな 君は
まだ この世界には居ないけど
きっとあの世界で 僕を見守ってくれてるから

我が友よ
最愛の徴は 伝えられて居ないけど
きっとまたこの世界で
再び会える事を信じてるよ

この時間が ずっと流れて行くのなら
またどこかで きっと
あの頃と同じ笑顔を 見せてくれるから

ねえ 君が好きだよ
愛してるから
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甘い花々の蜜に溺れて

2015年07月07日 | 妖艶の詩
深い 深い 入り口まで 駆け巡る
淡い記憶を辿りながら
鮮やかな 香りを滲ませる 花園を探した

白薔薇の輝く 星空の下で
甘い花々の蜜に溺れて
あなたをきつく抱き締めた
溢れ出す 吐息に かすめる不安の色めき
この指先に もっと 触れて
ねえ 見つめ合う 度に 流れる
あなたの涙のその訳を 教えて

怖がらないで
絡め合う指先に 感じるの
もがく程に 絡まって行く糸に
身体が蕩けてしまう 恍惚の瞬間を

見つめて すべてが壊れてしまうまで
愛してる 怯える手を握って
二人だけの秘密を 交わし合いながら
流れてく 涙は 温かな体温に 溶けて行くの
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苦しむあなたをずっと抱きしめていたい

2015年07月03日 | 妖艶の詩
泣き叫ぶ 月夜の誘いに 導かれて
身体を覆い尽くす 澱んだ哀情に 締め付けられ
その苦しむあなたの姿が 愛おしいから
この虚しいだけの 関係に しがみついている

成れの果ては あの赤い月のような
頽廃に穢れてしまった 瞳の流す涙

奪えない あなたの存在を
欲情する 身体から滲む 哀に絡め取りたい
そう願うこの唇は 蜜のように 潤しい
哀に絆されし この手で あなたに触れたいと
その冷たい身体を 引き寄せた

甘い言葉で 抱き締める
息が出来ないほどに 満ち溢れる 哀で
あなたの 口を塞いでいたい
この心が あなたを愛するほどに
交わす口づけは より深く絡まって 解けない

あなたの冷たい身体に絆されて
どこまでも深い闇に沈む
この澱んだ哀に呑み込まれて
そこから逃れられず
苦しむあなたを
ずっと 抱きしめて居たいから
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きつく抱き締められて居たいから

2015年07月03日 | 妖艶の詩
不覚に迫る 闇夜の叫び
感覚が冴え渡る 月の引力に導かれ
あなたの元へと 堕ちていく 軌跡

身を潜めて どこまでも 這いずり回る
感染した身体は 蝕まれ
恍惚の瞬間へと 張り裂けていく

この瞳の欲情を ただ見つめて 舐め回す
澱んだ 哀を貪るように
涙を流し 悦びの果てに 消え去った

恍惚の瞬間は あなたとの口づけの故に
この想いに溶けて行く
強まる哀情と 甘い蜜に塗れ 絡み付く唇

歯を食いしばり 蝕まれる
細胞分裂が出来ないほどに
抱きしめて欲しい
醒めない夢の 限りない哀の揺らめきの中で
きつく抱きしめられて居たいから
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