汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 明かりの下

2011年01月26日 | 初期中期の詩
抱えきれないモノを背負いながら
歩き出した道に 雪がちらついている
寂れた街は 滔々と流れ行く河の様で
辺りには敗北の後の涙が滴っている

夜が来るのを待っていた
君が夕暮れの中で泣いているのを見て
激しくなる鼓動を抑えられない

押し殺した言葉は数知れず
夕間暮れが見せた夢の続き
この眼の中で凍えている

咲いては散って行く
行違った事に後悔しても
闇雲に拡がる奇跡を待ち侘びる

もう一度見せてみて
縮れてしまった心に降り積もる雪は
新たな萌芽を夢見ているから
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みやすけの唄 漆黒の空

2011年01月13日 | 歌詞
いつもの装いをしていた
それは嘘の波が寄せる 一つの涙

すれ違っていった 感情の中に 雪は輝いている 
流されていくヒトを 君はその眼で見ていた

遠いところで佇んでいる 君は蜃気楼
たった一つのモノを この愛の中に探したくて
うつむいている君は 灰色の表情

僕は坐り込んで砂を掻いている
白鳥は湖畔にいる君を見つめている

行く末を按じていた頃
救えなかった心が 手に映る

震え出した脚は 未来を想う 孤独は水に溺れる
静寂が支配する場所に 花はその命を終える

足跡はいずれ消えていく 君が揺れている
絶えず流れていくこと 愛は感情を失くしていく
確かなモノを求め 鳥は空へと消える

いくら探しても愛は散って行く
弱い心が痛みに悲鳴を上げている
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みやすけの唄 時の流れ

2011年01月12日 | 歌詞
動くものはすべて 小さな明かりに揺られ
眼を閉じて かすかな音に怯える 君の心が哀しい

遠いことのように感じていた
幾つもの峠を超えていった 魂は波に溺れる
空にかける虹が 今夜も孤独になる

些細な出来事に無関心で 大きな夢に憧れて
雪は透き通る夜に 溶けてなくなる

亡き者に縋り 君は今日も泣いている
眼を開き 光に手をかざしている 僕の心が侘しい

いつも不安に脅かされていた
寒々しい景色はまた終わり 命は何処を流離う
綺麗になった君は また視界を失う

昔を思い出す虚しさに 寂れる時は委ねて
海風に運ばれてくる 記憶にさよならを告げる
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みやすけの詩 憶病

2011年01月10日 | 初期中期の詩
頬杖をついている君の姿
明け方のような開放感に包まれて
空は小さな溜息を吐きかける

もう二度と戻れない途に
連なっている花の姿が やけに侘しい

選び取った葉書に描いた心
散って行くものを 確かな接吻で確かめる

物悲しい記憶に すり替えられて
魂は新たな鼓動を 始める

どうしてだろう
涙が溢れては 想い出す 偽りの日常
手に持っているものは ただ一つの想い出

繰り返された憎しみは この胸の中にこだましている
老婆に似た光
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みやすけの詩 飛行

2011年01月06日 | 初期中期の詩
悲しい言葉を囁くとき
人は何かを抱き締める
幸せの足音を聞く事も出来ず
流される事しか出来ない盲目に陥った青年よ

大空には絶え間ない流線が流れている
それは胸の中に秘められた願い

愛に焦がれて 溜息が洩れる
静寂の中で眠っているあなたの存在が
私の孤独に 明かりを灯すから

あなたが生まれて 世界が疼きだす
終息する事の無い波乱に向けた怒りは
決して揺るがない想いに 寄り添うから

さよならを云う前に 少し考えさせてほしい
それは涙が押し寄せる防波堤になる
あなたに弱さなど見せたくないから
それが私にとっての 愛情だから

酔い痴れる気持ちは あなたの頬にかかった涙に
滔々とした気持ちを起こさせる

いじらしい問答の果てに 垣間見る歓びに
あなたはいつでも笑顔を絶やさずにいた
それは集積していく 記憶の形
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みやすけの詩 掌

2011年01月05日 | 初期中期の詩
すれ違う想い 香ばしいパンの香りが
この部屋の中にとぐろを巻いている
幽かな空間の微動を感じ取り
怯えている少女
その手には幾つもの時代の亡骸達がひしめいている

確かなものを追い求めている男
その後ろから追従する女の情念
そのどれもが静謐に心を鎮めながら
また一つ 時間は未来への脚を伸ばしていく

老いぼれた言葉は 明らかな欺瞞に満ちている
闇にまどろむ後悔を背中に乗せて
あらゆる臆病は 視界の中で乱舞している

薄れていく記憶
かじかんだ掌が感じる 遥か遠くの温かさ
視界は紅一点を求めて 旅を始める

憶病な女が 刃物を手に取るとき
津波は 街を呑みこみ 悪魔が哄笑する
それは安らぎを忘れた女の執念



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みやすけの詩 屑

2011年01月04日 | 初期中期の詩
静寂は心に響いてくる
音が錯乱していて 水の流れが
岩を噛み砕いていく
それは威信を込めた定め

帳尻を合わせて消そうと躍起になる
通俗的な思想に振り回されてしまう
悪人の悲しみよ

こじれてしまった感情を無くせなくて
俯いた床に零れ落ちている涙

華麗な女に惑わされて
途を失った男の由来に怖気づく
それは戦乱を潜り抜けた雄姿
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みやすけの詩 記憶

2011年01月03日 | 初期中期の詩
愛が流れていく 空に果てた夢
折り重なった哀しみ
無意識の内に傷つけていた
子供の頃の馴れ合いが 今にこの胸を締め付ける

失くそうと躍起になっていたとき
心の平穏が崩された
何もしないのに 殴り合い
言葉の暴力で屈辱を加える無意味さ

影に差したものは 言葉の過ち
なぜこの荒廃した世界にしがみ付くのか
女の解せない想いに苦しめられ
四苦八苦の末に勝ち得たものは 絶望であった

身を滅ぼす行為をすることは
この世界において感じているジレンマを解消する
腐敗して形の無くなった人間の肉体は
川の流れの速さに 敵わない
それが例え自身についての過剰な自信に繋がっても
後悔に溺れる昨日の夕日は 意味を見失わない
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