汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 明美詩

2012年03月27日 | 初期中期の詩

陽の当たる場所 あなたの寝顔に

ひらり 桜の花弁が落ちる

冬の足跡は 遠い沖の方へ

時間の打つ音が そこまで聴こえてくる

 

あなたは眠ったまま 

吹き過ぎる風を感じている

時間の流れ 蒼空には飛行機雲の筋が一つ

 

光の中で踊る 春の小鳥が

あなたの夢に現れるとき

私は瞳を伏せる あなたと一緒に居たいから

 

春風はいにしえの 言葉を運ぶ

定めに泣く空は 美しい詩を知っている

それは宇宙を流れる 生命の声音

永遠を行く 孤独の旅路

 

桜の花が咲き誇る 無欲な季節が訪れる

あなたは夢の中で微笑む

そのあなたの綻ぶ唇に 私の幸せを重ね合わせる

冷たい哀愁を感じる その一瞬に

愛は咲き誇る 

それは無限の生命の歌声を 想うひと時

 

声音→こわね

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みやすけの詩 暗鬱詩

2012年03月27日 | 初期中期の詩

二人寄り添う 幼気な笑み

仄かな温かみを頼りに 歩いた道のり

 

寒さに震える掌を 小さく開いて

あなたの頬に当てる 流れる涙を止めたくて

あなたを強く抱きしめた

 

冷ややかな風は宙を舞い 夢を拡散させる

まるで怯えるように 強張らせる瞳

あなたは小さく頷いて見せた

 

鬱蒼となる景色 雪は穏やかに

弛緩していく身体を眺めている

憂鬱を抱えたままでは 何も感じないから

愛の温かみも あなたの声の微睡みも 何もかも

 

戸惑いは美しさへ 夜の霧に阻まれ

涙は宙に浮いたまま あなたの夢に消えていく

決して 望んでも叶わない

あなたの孤独を受け入れるということ

この静寂が教えてくれた 愛することの意味を

あなたの肩に降る 雪の切なさの意味を

 

 

鬱蒼→うっそう

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みやすけの詩 耽美詩

2012年03月23日 | 初期中期の詩

ふとした不安 夜空は星に包まれている

あなたの腕の中で 浅い夢に浸る

悩ましいあなたの瞳 

花の薫りのする 灰色の憂鬱

 

白い肌のする 雪のような静けさ

あなたは微笑んだ 白い景色に映る水色のように

幽かな幸せを確かめていた

情景は鬱蒼と 花は風に揺れた

満開の景色は いつまでもここにあると想っていた

あなたはいつまでも 私の胸に寄り添う

それこそ 愛の高揚は存在するはずだと

願っていた

 

それでも抱き合った 滲み出る汗

荒々しい心臓の鼓動 あなたを見つめて

互いの孤独をすり合わせた

無意識は混乱し やがて正気を失う程に

あなたを愛していた

無為な言葉など要らない

あなたは微笑み 私の唇を奪う

まるで冷たい身体が 熱を奪うように

 

すり合わせた頬が涙に濡れるとき

愛は帳を迎える まるで悲しむように

悠然と輝く星空 愛は儚い それは夢のよう

あなたを愛している

この腕の中で 続いていく永遠を

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みやすけの詩 耽美詩

2012年03月21日 | 初期中期の詩

儚げの花 抑揚する空

総ては堕ちていく この空間

淋しげな瞳 私を求める手

欲しいならあげる 命を 哀しみを

 

広げたあなたの腕に 身体を馴染ませる

悦びはいつしか 小さな焔に変わる

鼓動は脈打ち続け 私は身体を震わせる

淋しげな瞳の あなたの腕に抱かれ

薔薇の花は紅く染まる 

 

妖艶な唇に 重ねるあなたの唇 

冷たい雪のような 静寂

 

その指で 私の瞳を奪う

焔は揺れ 遠い視線の向こうに 影を造る

まるで淋しさを隠すように 垂れる滴の音

 

貪るように 白い肌に視線を這わせる

風に揺れ 散っていく木の葉

愛欲に塗れる 私の身体 儚げな瞳

私だけのもの あなたの心に触れたい

遠くに微睡む 夢は幻 暁の太陽

あなたの腕の中で 動けないままの人形

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みやすけの詩 耽美詩

2012年03月19日 | 初期中期の詩

弄ぶ 心を

身体を震わせ あなたを受け入れる

イメージは壊れ 欲望の兆し

理性は混沌の中で あなたを捜した

 

傷跡から 流れる血

白い肌に透けるように 紅く静寂を創る

あなたの視線は微睡み 私に手を差しだす

そして 何かを求めるように 私の唇に触れる

 

高まる鼓動 傷口が開き 痛みが突き抜ける

子宮は胎動を始め あなたを待ち受ける

無上を味わうたびに 傷口は膨れ上がり

血を噴き出す まるで生きているように

 

悦びと憂鬱が交じり合う 汽水域の狭間で

感情が戸惑う あなたが好き 抱き締めたい

何処までも昇天して 一つになりたい

 

愛は潤いを滲ませ 湿潤した傷口は

あなたを求めるが故に 更に裂け 拡がる

あなたは困惑に陥り 二人は唇を求めあう 

 

深い恍惚 命は鼓動する

あなたの愛に触れたくて 

やがて孤独の裡で絶頂を迎える

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みやすけの詩 暗鬱詩

2012年03月19日 | 初期中期の詩

遥か彼方に 太陽は昇る

暁の空 草花が揺れる まだ微睡む時間

 

あなたは一人 蒼空に視線を向ける

息吹の僅かな星空に 風の便りを探す

冷たい風 艶やかな花 揺れる夢の跡

 

小さな花 宇宙の孤独

あなたの瞳には 何が映るの

花の枯れた香りが この蒼空には満ちている

想像の中で 花は蝶になって 蜜を吸う

 

色とりどりの寂しさ 揺れる幻想を眺める

弛緩していく身体 まるで死にゆく時の感傷のよう

優しい言葉をかけられ 流れる涙のよう

 

一人一人の夢は まるで花の香りのように

季節の中を廻る 走馬灯の現実に 哀しむように

夢は儚さ 愛は幻 あなたは一人のまま

 

月の差す明かり 太陽は地平線を超える

鳥たちの囀り 轍の残る道 朝焼けの静けさ

総てが調和している 冷たい孤独の中で

あなたは蒼空を見つめ 微笑んでいる

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音楽レビュー 「ダニエル・パウター」 ダニエル・パウター

2012年03月17日 | 音楽レビュー
ダニエル・パウター(初回限定スペシャル・プライス)
クリエーター情報なし
ワーナーミュージック・ジャパン

 

そこには、不安がある。彼にとって、この世界はあまりにも大きすぎて、殺伐としているのだろう。しかも、その不安をうまく表現することのできない彼のもどかしい情緒の困惑を感じる。そこは灰色の茫漠とした、無機質な世界の秩序だけがある。曲が進むに連れて、不安は増すばかりだ。この世界に生まれて、その意味を模索しているような感覚。しかしそれでも、一点の小さな光のように、人を信じ想い続ける感情があるのを感じる。それは、彼が本質的に持っている、優しさだと思った。

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音楽レビュー 「プラネタリウム」大塚愛

2012年03月17日 | 音楽レビュー
プラネタリウム (DVD付)
大塚愛,愛,Ikoman
エイベックス・マーケティング

 

色とりどりの感情を感じる。それは、とても繊細な流れだ。穏やかなようでいて、とても激しい。それでも、心根は、とても静謐だ。まるで星空を見上げて吐く一息のように。彼女の感情の根幹には、サラサラとした蒼い寂しさがあるように見える。それは、必死に何かを掴み取ろうとしても、砂のようにこぼれ落ちていくような情景だ。何かを失う哀しみ。それでも、決して悲観したりせずに、穏やかに、そして優しく、この大きな世界を見守ろうとする意思のように。もしかしたら過去に彼女は何か、永遠のような、そんな夢を見ていたのかもしれない。そう、安らかな永遠を。この曲の作名が物語るように、それは、永遠を夢見るという、淋しげな感情のように聴こえる。自分という存在の儚さ。それは、プラネタリウムに映された星空のような幻の姿。そして、いつか風が吹けば砂塵のように散っていくかもしれないという寂しさ。彼女の持つ感情には、このような景色があるのかもしれないと思った。

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詩の朗読 「不良品」 詩 花咲純子

2012年03月15日 | 朗読

詩の朗読 「不良品」

 

花咲純子さんの詩集です。

http://www.e-bookland.net/gateway_a/details.aspx?bookid=EBLS9090100

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詩の朗読 「罪とさくら貝」  詩 花咲純子

2012年03月15日 | 朗読

詩朗読「罪とさくら貝」

 

花咲純子さんの詩集です。

http://www.e-bookland.net/gateway_a/details.aspx?bookid=EBLS9090100

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